00/12/05 14:35
>>31
ひとつだけつっこみを。「いくらでも正確に」というのは現実的には
今のところ無理だと思うのだけど。特に、失速時の翼の特性なんて計算
できたものではないよ。境界要素法を使うとして、今出来るのはせいぜい
2次元翼の剥離状態を調べるくらい。たったこれだけでも、30秒のシミュ
レーションをするのにスパコンで一週間かかるよ(実話)。時間を
かければ大丈夫と思うかもしれないけど、3次元なんかに拡張した日には
すぐにメモリオーバーしてしまう。そもそもの式だって、無理やり
線形化しているのだから、完全には正確ではないし。非リアルタイム
のモデル化にしても、「取捨選択」は必要なんだよ。
あと、実機でのテストはとても重要だよ。いくらシミュレーションで
うまくいっても、実際にはモデル化していなかった要素がいくらでも
出てくる可能性があるのだから。今、機体のシミュレーションが完璧に
出来ていれば、戦闘機はリスクの高いスピンテストなんてわざわざ
しないよ。要するに、機体orパイロットを失う危険を冒してまで、
実機でのデータを取る必要があるということ。