12/10/09 00:28:55.33 4NvwvyGP0
やっと一つ書けた(^^;
X-2の前の特典映像「永遠のナギ節」よりヒントを頂きました。
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ビサイド島、海岸沿いの村。
夜中の真っ暗な時間帯、少女がたった一人、広場の中央に佇んでいる。
スピラでは知らぬ者は居ない大召喚士―ユウナ―。
2年ほど前の決戦でシンとエボン=ジュを倒し、死の螺旋を終わらせた少女。
だが、彼女の心は晴れない。
皆は褒めてくれる。尊敬のまなざしを向け、何処へ行っても称賛の嵐だ。
事実、シンは消滅し、永遠のナギ節が訪れた。
それは勿論、喜ばしい事ではあるが、シンと一緒に大切なものが消えた。
共に戦った仲間たち―召喚獣、祈り子、アーロン、そして―。
何となく眠れない。
たき火の燃えさしの傍にしゃがみ込む。
椅子代わりの丸太の上に座り、膝を抱えた。顔を腕の中に埋め、目を瞑る。
ユウナは、自分の状況について思いを巡らす。
この2年、周りは少しずつ前に進んでいる。
ワッカとルールーは結婚した。もうすぐ子供が生まれる。
リュックはスピラ中を飛び回っている。結構忙しいようだ。
キマリはガガゼト山に戻った。子供たちを導きたいらしい。
では自分は…?