FFDQバトルロワイアル3rd PART16at FFFFDQバトルロワイアル3rd PART16 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト490:All the world's a stage 11/16 12/09/09 02:28:08.97 +SMjkd6A0 青年はきょろきょろと辺りを見回し、それから、自分の身体に視線を落とす。 白いローブが、漆黒に変じている事に気付いた彼は、慌ててザックからしまったばかりの剣を取り出した。 翳した刀身を覗き込む、赤い瞳に映ったのは、銀の髪を翻す魔王の姿。 驚きのあまり、青年は杖を地面に落とし、途端に再び煙が沸き起こる。 彼が我に返った時、鈍く輝く刀身は、白いローブを着た茶髪の男を――青年本来の姿を映し出していた。 何が起きたのか考えるまでもなく、杖の名と、かつての持ち主を思い出し、青年は得心する。 (変化の杖……変化……意識した人の姿になれる道具ってことかな?) その推論を証明する為、青年は杖を拾い上げると、今度は、友の姿を思い浮かべて振りかざした。 先ほどと同じように、剣に映して確認してみると、果たして想像通りの姿になっていた。 (……便利っちゃ便利なんだろうけど、使い所が難しそうだなあ、コレ) 複雑な表情を浮かべる『友』の顔を見やり、青年は思う。 例えば、元の姿で負っている怪我を程度に応じて再現してくれるならば、 無害な仲間に変化して、他人を騙して治療を頼むといった用途に使うこともできた。 だが、刀身に映っている人物は、不自然すぎるほど綺麗な服装で、傷一つ負っていない。 これでは、大抵の人間は違和感を抱くだろう。 それに、これほど目立つ杖を持ち続けていなければ変化できないというのもマイナスポイントだ。 手に隠せるだけ、少女から借り受けたドレスフィアの方が、使いやすいかもしれない。 (だけど……ね~) 青年は杖を仕舞い込みながら、眠らせた少女の方を見やり、心の中で肩をすくめる。 世の中には、驚くほど騙されやすい人物がいることも確かなのだ。 (どう考えても、班長とリルムとギード以外、全員引っ掛かりそ~……) 仲間や知人の顔を思い返しながら、青年は、まだ何か残っているものがないかと、周囲を見回す。 ――そして。 見つけてしまった。 それは、見落とすにはあまりにも大きすぎた。 同種の魔物に比べればやや細長い、しかし堂々たる体躯を力なく横たわらせた、竜の死骸。 脳天を貫かれ、半開きになった口からだらりと舌をはみ出させ、濁った瞳で虚空を仰ぐその姿に、青年は思い出してしまった。 記憶を取り戻す前、仲間達との会話の中で聞いた台詞を。 亀の姿をした賢者・ギード。 友と別れる前、青年は彼に、召喚獣や幻獣について幾つかの質問を投げかけた。 その流れで、賢者は、飛竜がフェニックスに転生する事例について触れた。 "何故飛竜だけがフェニックスに転生できるのか、考えられるのは肉体的な素質" "飛竜の舌は万病に効く" "つまり、飛竜の体には、先天的に癒しの力が――" ――癒しの力が―― 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch