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ガボが珍しくマリベルの家を訪れていた。
マリベル「ガボ、なんか用？」
ガボ「なあ、アルスいないのか」
知らないわと答えるとマリベルはなぜガボが急いでいるのか気になって理由を問いただした。
ガボ「アルスがマリベルに内緒にしておけっていったから、オラ黙ってる」
マリベル「はん！アンタいつの間に、このマリベル様より偉くなったつもりでいるのよ。アンタはガボなんだからガボらしくとっとと白状しなさいよ！」
ガボは少し泣きそうな表情を浮かべた。
マリベルは今度は優しくつぶやいた。「教えてくれたら台所からお肉持ってていいわよ」
ガボ「ホントか！？マリベル。マリベルいいやつだな」
ガボはアルスがマリベルに贈る誕生日プレゼントの材料を探しあてたのだと言った。
マリベル「ガボ。今の話はきかなかったことにしといてあげるわ。アルスにしゃべっちゃダメよ！」
ガボ「うん、オラ肉食べたらしゃべらない」
マリベルは二階の窓から海に沈む夕日を眺めていた。夕日は丁度海に沈みかけ最後の光を放っていた。もうすぐ冬がくる。冬がくればマリベルは歳を一つ重ねる。
アルスもようやく女心がわかってきたじゃないとほくそ笑むマリベルだった。