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【社会】福井中3殺害 再審取り消し 検察の異議認める(東京新聞TOKYOWeb 2013年3月6日 13時55分)
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
「前川さんは一貫して無罪を主張。犯人と結び付ける物的証拠はなく、「事件当時、服の胸元に血を付けた前川さんを見た」などとする知り合い
の元暴力団組員らの供述が信用できるか否かが、争点だった。
決定は、弁護団が凶器とされた包丁では付かない遺体の傷があると指摘した点を、「解剖時の計測上の誤差」などと退けた。逃走に使ったと
される乗用車に知人供述通りの血液反応が出なかったことも、「弁護側の再現実験は当時の状況と著しく異なり、供述の信用性を揺るがすもの
ではない」と判断した。いずれも検察側の反論を採用した。(中略)
「◆供述頼み揺れる判断
関係者の供述しか証拠がなく、「有罪と無罪のボーダーラインにある事件」(司法関係者)と言われた前川さんの再審請求で、名古屋高裁は
再び「前川さんは有罪」と認めた。今回の決定で言い分が認められたとはいえ、検察は供述頼みの立証に警鐘が鳴らされたと考えるべきだろう。
有罪の根拠となる供述をしたのは、被害者や前川さんの仲間たちだ。別件で逮捕されたリーダー格の元暴力団組員が「前川さんから犯行を
ほのめかされた」などと述べ、複数の仲間が追随した。
供述した一人は本紙の取材に「自分の覚せい剤容疑を見逃してくれると警察に言われ、うその証言をしてしまった」と話している。供述が出て
きた背景も含めた慎重な捜査が必要だった。
再審請求では、弁護側が遺体の傷や血痕の鑑定を新証拠に供述の矛盾を投げ掛け、いったんは再審開始の決定が出た。検察内部に「弁護
側の指摘は重箱の隅をつつくようなもの」との声もあるが、これらの鑑定は捜査側が逮捕や起訴前にも実施できたはずで、裏付けが不十分だっ
たと指摘されても仕方がない。
今後の裁判でも、関係者の供述だけで立証を迫られるケースは出てくるだろう。供述の信用性をどれだけ高められるか。捜査当局には事件の
検証が求められる。」(以下略。記事より引用)(東京新聞)