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除染110番 深刻な声/未払い要求したら暴力団風の男/労基署に言えば「いられなくなる(しんぶん赤旗 2013年2月21日)
URLリンク(www.jcp.or.jp)
「除染労働者110番」を続ける福島県労連労働相談センターには、20日までに合計30件を超える相談が寄せられています。
なかには、実際の除染作業員を束ねる会社に暴力団がからみ、賃金のピンハネやただ働きをさせられているとの深刻な相談も
ありました。
一つは、「除染労働に派遣として作業する知人から電話で訴えられた」との相談です。知人は、「賃金が4カ月払われていない。
支払いを要求したら、暴力団風の男がきてすごまれた」といいます。「体を壊さないか心配だ。携帯電話も取り上げられた様子で
連絡がつかない。助ける手だてはないか」
もう一つは、「雇われた人材派遣会社から、実際に受け取っている賃金より高い賃金をもらっている、との念書をとられた。おかしい
と言っていたら、やくざから脅しを受けた」との告発です。その男性は、作業員が自分から実態を告発するのは仕返しがあり、難しい
と話します。
除染労働者の多くは、社会保険や雇用保険もなく、道具代(長靴、手袋)やガソリン代も自前で、持ち出しになっていると指摘。
「ヤクザのやる人材派遣会社があり、派遣という形の除染労働者の集め方はやめたほうがいい。国・環境省が直接雇用すべきだ」
とも話しました。
息子のことで心配して電話をかけてきた女性もいました。
「合計40日以上働いたが、10万円もらっただけ。『労基署に言ったら』というと、息子は『ここにいられなくなる』と言っています。
息子は、『除染中に家に帰ってこない日があれば、警察に知らせてくれ』といっていました」(中略)