12/10/12 16:12:03.60
>>417
「国債がバブルになりすぎた時」だろ
2002年6月までは債券相場は1日あたりの値幅も限られながらも、じりじりと高値を更新し続けた。JGB先物
は限月移行があったため中心限月の高値は10日の145円09銭となったが、現物債は11日に30年で
0.960%、20年で0.745%、そして10年0.430%とそれぞれ過去最低利回りを記録した。
この相場上昇過程において、目立ったのがメガバンクの一角や地銀を含めた銀行主体の債券買いであった。
銀行などがポジションのリスク管理に使っているバリュー・アット・リスク(VAR)の仕組み上、変動値幅が少ない
ことでそのリスク許容度がかなり広がりをみせていた。株価の低迷にともなって債券での収益拡大の狙いもあり、
必要以上にポジションを積み上げ、異常なほどの超低金利を演出した。
しかし、これもいわゆる債券バブルに近いものとなり、6月17日に日経平均株価が9000円台を回復し、この
日実施された20年国債の利率が1%割れのクーポンとなり、大手投資家などが超長期国債の購入を手控え
たことをきっかけにして、債券相場が急落したのである。
のちに「VARショック」と呼ばれた債券相場の急落である。
”2003年6月から8月にかけ、長期金利は0.430%から1.550%にまで急上昇したのである。”
この債券相場の急落の背景としては、株価の上昇とそれを裏付けるような好調な経済指標が出てきたことで、
景況感の変化によるものも当然大きかった。しかし、下げを加速させたのもVARであった。債券急落に伴い変
動幅が今度は異常に大きくなり、銀行のリスク許容度が急速に低下。必要以上に売りを出さざるを得なくなっ
たことで、下げが加速されたのである。
URLリンク(bullbear.exblog.jp)