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週刊エコノミスト 2011年11月8日号
編集後記
買われる日本の技術者
世界最大3兆㌦を超えた外貨準備を使い、中国が日本の企業を買収してくるのではないか、という
懸念が市場でくすぶっているが、上海の友人は、「中国人はもっとしたたか」という。
近年、急成長する中国の建機メーカー。その技術の土台は、日本の大手建機メーカーを退職した
60歳前後の技術者で、年収3000万~5000万円でスカウトしているからだという。
世界最大となった中国の自動車メーカーでも、「日本の二輪車・自動車メーカーにいた技術者によく
出会う」(大手商社)という。
1980~90年代に韓国の半導体メーカーが急成長した背景にも、日本の技術者の週末アルバイトや
転職があったのは有名な話だが、この動きがいま中国を舞台にあらゆる産業で起きているようだ。
流れを止める手立てはない。 (金山隆一)