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櫻井よしこ ブログ! ≫ 「 やはり試掘だ、東シナ海ガス田 」
『週刊新潮』’07年11月29日号 日本ルネッサンス 第290回
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国際常識を逸脱した中国
一方、中国はあくまでも、沖縄直前までが中国の海であり共同開発は中間線の日本側でのみ行うべきだと
主張してきた。中間線からわずか4キロほど中国側に入ったところで掘った白樺(中国名・春暁)ガス田は、
海底で日本のガス田とつながっていると見られるにもかかわらず、共同開発の対象から外すと中国は
主張し続けている。他方、尖閣諸島周辺、とりわけ、地図上で見ると同諸島の右上に有望な油田が広がって
いると見られているのに着目して、ここも共同開発すべきだと主張するのだ。
国際社会における海上境界の線引きを見れば、中間線を主張する日本のほうが圧倒的に正しい。
1980年代から現在までの約30年間、国際社会は中間線を基本として係争海域の問題に決着をつけてきた。
たとえば地中海に浮かぶ美しい島国マルタとリビアの海上境界線は1985年に「等距離原則」で決着した。
このときの合意、国際司法裁判所による「リビア・マルタ大陸棚境界画定事件判決」では、「海底の地質学・
地質構造学的特性は各国の権原の証明に無関係」とも定めた。つまり、大陸棚がずっと続いているから、
大陸棚の端まで全てを自国の海とする中国式主張は認められないという判決だ。