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>>341 >>362-363
2010年12月1日
東芝、ウラン抽出後の溶液からレアアースやレアメタルを回収する技術を開発
URLリンク(eco.nikkeibp.co.jp)
東芝は、ウラン鉱山でウランを取り出す過程で、レアアース(希土類)やレアメタル(希少金属)を回収する技術
を開発した。カザフスタンの鉱山に試験装置を設置して実証試験を実施する。ウランを抽出した後の溶液に特殊な
電気分解を施すことで分離して回収する。独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の
支援を受け、日本のレアアースの調達先拡大につなげる。
ウランは硫酸を使って抽出し、イオン交換樹脂で吸着して回収されるが、ウラン回収後の溶液には地中にある
レアアースが含まれる。東芝は、この溶液から電気分解でレニウム、ジスプロシウム、ネオジムなどの
レアアースを分離して回収する技術を開発した。レニウムは航空宇宙分野など、ジスプロシウムとネオジムは、
ハイブリッド車のモーター用磁石などに利用される。
ウランを抽出した後の溶液からまずレニウムを回収し、残った溶液からジスプロシウム、ネオジムを特殊な
電気分解によって取り出す。カザフスタンのウラン鉱山ではこれまで、ウランを処理した後に残った溶液に
レアアース・レアメタルが含まれていることが明らかになっていたが、回収する技術がなく廃棄していた。
東芝が今回、その回収を可能にした。
開発した技術をカザフスタンのウラン鉱山で展開すると、将来は日本国内で使用される希土類磁石原料の
5%程度にあたる量を回収できるようになると試算している。東芝は、専門部署の「レアアース技術開発担当」
を11月1日に新設し、この技術を生かしてレニウム、ジスプロシウム、ネオジムの回収と販売を進めるほか、
カザフスタンで新たな供給源を探していく。