09/08/18 19:27:49
◆民主党には成長戦略がある」 T.S. 2009年8月14日(金)15時43分
URLリンク(www.suzuki.org)
著者の鈴木淑夫氏(元日銀金融研究所所長)は次のように書いています。
「8月9日(日)に21世紀臨調が主催した9団体の公約検証大会では、「チーム・ポリシーウォッチ」(代表・竹中平蔵)が
民主党のマニフェストには「成長戦略がない」などと批判しましたが、
私の見るところでは、民主党のマニフェストには「成長戦略」が含まれている。
ただ、それを明示的に取り出して、マクロ経済のシナリオや成長戦略として取りまとめていないだけだ。
従って、民主党は成長戦略に関する新しい政策を追加する必要はまったくないと思う。
必要なら、成長戦略に係わる部分を明示的に取り出して、整理すればよい。」
以下
【民主党の財政政策は自民党予算の組み替え】
【民主党の予算組み替えは経済に対して拡張的効果を持つ】
【民主党は国民生活を改善し、内需から企業活動を活発化させる戦略】
【民主党のマニフェストを実行すれば22年度以降の成長率は潜在成長率を超える】
【企業の国内総生産よりも国民生活の基盤である国民総所得が大切】
という見出しのもとで各論が述べられています。
要するに民主党の主張は、家計の所得を増やすことによって内需を拡大し、経済成長を図ろうというものである。
これに対して自公政権がやってきたのは、企業収益の増加を通じて経済成長を図ろうというものであり、
この方策が失敗していることは、いわゆる(大本営発表による)戦後最長の景気拡大期(2002年から2007年)に
「企業収益は高まっても雇用者報酬は減少した」ことによって実証済みである、と。
これが鈴木氏の主張であり、極めて説得的なものであると私は思います。