【新連載記念】賢い犬リリエンタール連載中at CSALOON
【新連載記念】賢い犬リリエンタール連載中 - 暇つぶし2ch50:マロン名無しさん
13/01/30 09:20:41.36
#>>48
そうだよね
全話持ってるけどどうしよう

ちなみに2話目は
扉→扉を開けば 不思議な世界がキミを待つ!!
扉②→☆心を震わす数奇な邂逅!
未来を変える力が宿る!
運命を紡ぐ新連載第2弾!(ルビは"だいにだい")

末→寂しさを埋められる"弟"にホントになれるよう頑張るのです!!

51:マロン名無しさん
13/01/30 10:31:33.52
>>49
リリエンタールが成長して人間に変身できるようにすればおk

52:マロン名無しさん
13/01/30 10:44:17.93
てつこが男で兄が姉ならよかったのに

53:マロン名無しさん
13/01/30 11:25:07.09
糸目で理系の女子と申したか

54: ◆Neko3TKSA2
13/01/30 12:42:27.13
第2話 賢い犬リリエンタールと
    あかいかいだん

 てつこの担任の先生(25)が家庭訪問にやってくる。
 兄はてつこを先生に会わせようとするが、頑として聞かない。

『てつこは先生がきらいですか?』
「先生がというかなんというか・・・ね・・・
 まあちょっと元気な顔みせるだけでも」
「あーもー!だから、イヤだって・・・」
 と、てつこの手を引いて連れて行こうとする兄だが・・・

 なんと、1階におりる階段が床に埋まり、なくなってしまっている。
 そして廊下には、なぜか存在しないはずの3階へとつづく
 階段があらわれていた。
 よくみればまた、リリの体がうっすらと光っている。
「光ってる!やっぱりあんた光ってる!」
『?』『?』『ほめられた?』
「ちがう、ほめてない!」

 3人はバスのときとおなじように、この階段のナゾをといて
 なんとか1階へおりる方法を探すべく、上へと登ってみることにした。

55: ◆Neko3TKSA2
13/01/30 12:43:32.92
 階段の先には、階ごとに1つずつ部屋がつづいている。
 場所や持ち主はバラバラらしく、見たことも来たこともないはずなのに
 部屋は3人にとってどれも、なぜかなつかしい感じがするのだった。

 階段をのぼりつづけると、やがて2階にもどった。上り階段はもうない。
 が、窓の外をみると、もとの2階よりはるかに高い位置のまま。

「あーもう!こんなのどうしろっていうのよ!」
 父の部屋のベッドに倒れこむてつこ。
 リリエンタールはその部屋にある望遠鏡が、いままで見てきた
 部屋の中にもあったことに気づく。

『わかった!わかりましたぞ!
 いままでのぜんぶは、はかせとははうえのへやだったのです!』
 なつかしい感じがしたのは、両親に「話で聞いた風景」だったかららしい。

「でも・・・どうやって1階にもどるの?」
『そうだなあ・・・先生も待たせっぱなしだし・・・』「あ」
 てつこが望遠鏡で窓の外をみると、先生はトボトボと帰っていくところだった。
 と、途端に窓の高さは元にもどり、1階への下り階段ももとどおりに戻った。

 どうやらバスのときや、今回のようなふしぎな現象は
 まわりにいる人の心が起こしたもの。
 リリエンタールには、それを具現化させる力があるらしい。
 てつこが「先生に会いたくない」と思ったから、階段がふさがったのだ。

「だったらなんで父さんたちの部屋が出てくるのよ?
 先生と関係ないじゃない」

56: ◆Neko3TKSA2
13/01/30 12:48:29.80
『それなんだけど、てつこ・・・もしかしておまえ・・・
 父さんたちが帰ってこなくて、さびしいんじゃないか?』
「えっ!?あ、あたしはべつに、さびしいとかそんな・・・」
         /   , -‐/.:.:.:.:.:/.:.:>'"´  >.:.:ト、  
.            !   ノ   '.:.:.:.:.:.:{.:./ 二7´ ィニハ:.:.:i 
          l ¦   |.:.:.:.:f´∨( fj  ' fj ア:.:.:.|   ,-r 、
          l │   |:.:.:.:.l 5lxx`¨  ゝxx´!:.:.:.!   ヽ.ヽ\
   / /    |  |    |:.:.:.:.:ト-、u / ̄V  ノ|:.:.:.|  ⊂、ヽ   ヽ     ⊂⊃
   /./       、 ヽ.  |:.:.:.:.:l __l> `ニ'_< |:.:.:.|    \  _ノ     ⊂ニヽ
   | l   ,、 {ヽ r ,    !/ ̄\ヽn_ノ  ̄\.:.:.!     / /           /ノ
   | l  ゝ`' ` i ヽ  /ヽ i  /! |    、   ∨    / /      ⊂ニ7
   ヽ   フ_,へ.._  { /`ヽ/  /,ノ レ )  | / / ̄       ,、        ∠'ニヽ
             l  ∨  /__l ヽ ' /   ト、| 」、  \   _ノ ノ_, -,     ⊂ン
_n_  ._n_ l        _,_ノ    ノ |:.:.:|\ ⊂´    -<_   ⊂⊃
 ̄| |⊂⊃ ̄| |⊂⊃ー ¬ ¨      /  ':.:./   ̄ ̄`ー、ゞ`    ⊂ニヽ
  | |⊂⊃  | |⊂⊃   ノ       /  //                   /ノ
  ⊆⊇   ⊆⊇   /        |         / /        ⊂ニ7
   7∠    7∠.  く          l           / /            ∠'ニヽ
  く,rこ)  く,rこ)  /ヽ        |       //          ⊂ン

『さびしくないですぞ。おとうとがおりますので』ニコリ+
「な・・・ ///カァァ ちがうって言ってるでしょ、バカ犬!」ズバーン!!
『おぶっ!』
 なにはともあれ、無事にもどれて元どおり・・・
 と思いきや、赤い階段はまだ廊下に残っていたのだった。 第2話 おわり

57: ◆Neko3TKSA2
13/01/30 13:00:07.85
てぃん
よぷ

58:マロン名無しさん
13/01/30 13:04:38.15
先生にはどう言い訳したんだろう・・・

59:マロン名無しさん
13/01/30 13:30:16.81
>>58
「首に手刀をくらって昏倒してました」

60:マロン名無しさん
13/01/30 13:55:40.61
>>58
「目を細めていたらうっかり寝てしまいました」

61:マロン名無しさん
13/01/30 14:00:49.67
てつこタソ
ジト目かわいい!

62:マロン名無しさん
13/01/30 14:01:46.91
>>58
「窓から逃げたのを追いかけていたんですが見失ってしまって」

63:マロン名無しさん
13/01/30 14:13:15.14
もうAAあんのかよww

64:マロン名無しさん
13/01/30 15:20:21.97
>>58
「なんとなくめんどくさくなったんで2人でお昼寝しちゃって」

65:マロン名無しさん
13/01/30 17:23:40.49
あの部屋やお菓子はリリエンタールの能力で具現化したもの
ということは場合によっては消えるわけで

体に取り込まれたものが消えたら・・・どうなっちゃうんだ?

66:マロン名無しさん
13/01/31 01:04:47.39
凄いワクワクするんだが この調子で一話完結メインでやっていって欲しいぜ

67:マロン名無しさん
13/01/31 02:01:50.96
>>59-64
ぜんぶ先生涙目ww

てつこタンペロペロ

68:マロン名無しさん
13/01/31 08:42:07.98
犬のドヤ顔やめろ

69:マロン名無しさん
13/01/31 10:20:22.41
バスときの暗闇といい今回の空中窓といい
なんかの拍子に帰れなくなったりしたらと思うと地味に怖いな

ROOMのときみたいなマジで怖いサバイバルものもやってほしい

70:マロン名無しさん
13/01/31 10:41:32.75
15歳と11歳と7歳程度?の子供だけで生活させるとか
日野両親は普通にネグレクトじゃね

71:マロン名無しさん
13/01/31 11:17:44.66
しかもてつこは不登校?みたいな感じだな
兄も学校はどうしてるんだ

72:マロン名無しさん
13/01/31 11:41:55.96
>>60 糸目www

73: ◆Neko3TKSA2
13/01/31 12:26:32.07
第3話 賢い犬リリエンタールと
    ちょんまげのきし

 きのう出現した赤い階段は、一日たっても元にもどる気配はなし。
 このままだとどんどん、家がおかしなことになっていきそうな・・・

「・・・と、いうわけで、ふしぎパワーは禁止」
 自分たちの手に負えなくなったら、リリは両親に送り返すというてつこ。
 しょぼーんとうなだれる兄とリリエンタール。
 てつこは拳法のけいこに出かける。

「だいじょうぶ。リリエンタールの力は人の心が引き金になってるんだから
 今日はぼくが変なこと考えなきゃいいんだ」
 ちょんまげに西洋鎧の騎士・ライトニング光彦が活躍するテレビを見て
 のんびりする2人。リリエンタールは、光彦にあこがれているらしい。

 しばらくして、兄は家事のためリビングを離れる。
 1人でテレビをみるリリエンタール。
(リリエンタール、大丈夫って言ってたけど1人じゃさびしいだろうな・・・
 はやく帰っていっしょに遊んであげなきゃ・・・)

 そのとき、リリの体が光り、なんとテレビから
 ライトニング光彦がとびだしてきた!
「おお、わんこよ!私が遊んでやるからさびしくなどないぞ!」ジャーン!!

74: ◆Neko3TKSA2
13/01/31 12:27:30.57
 光彦の出現に喜ぶリリ。だが「こんど変なことを起こしたら放り出す」
 というてつこの言葉を思い出し、おびえる。
 兄にバレないように、お菓子とお茶をうけとって、光彦をもてなす。

「おお!?なんと礼儀ただしい・・・」おどろき、リリの前にひざまづく光彦。
「わんこと侮って失礼した!
 私は吉良・ライトニング・光彦と申す!どうぞお見知りおきを!」
『わ、わたくしは日野リリエンタールともうします!
 どうぞよろしくおねがいます!」ビシッ

 と、そこへ光彦を追って、大魔女ワリーゼ・カナリーナ(400)の
 風船兵士がテレビから出現し、おそってきた!
 わんこと遊ぶつもりで剣を置いてきてしまったため、ピンチにおちいる光彦。

 異界への門を閉じる=テレビを消せば、自分達は元の世界にもどる
 自分のことは心配するな、という光彦だが
 リリエンタールは光彦を助けるため、果敢に風船兵士に飛びかかる。
「モギュ――!!」ポカポカ 殴ってもびくともしない風船兵士。

 しかし、頭のうしろにある栓を抜くと
 たちまち空気が抜け、もとの小さな風船へともどっていった。
「や・・・やった・・・!やりましたぞ!」

75: ◆Neko3TKSA2
13/01/31 12:28:18.22
 と、そこへ昼食を作り終え、リビングへもどってくる兄。
 リリエンタールの努力もむなしく、あっさり光彦と鉢合わせてしまうのだった。
「いやあ、はじめましてライトニング光彦さん。
 うちの弟がおせわになったみたいで」
「いやこちらこそ。このようなさわぎを起こして、もうしわけござらん」

 光彦が帰ったあと、ちょっと怒ったようすの兄。あやまるリリエンタール。
『もうしわけない!またへんなことをしてしまいました』ビシッ!
「べつにそのことを怒ってるんじゃないよ。
 なんですぐぼくに言わないんだ。次からは困ったらすぐぼくに言うんだぞ」
『でも、ふしぎパワーが出たら追い出すとてつこが・・・』

「だいじょうぶ。てつこは強いし、ぼくはけっこうにぶいって
 よく言われるから、多少のことじゃビクともしないさ。
 それに、ぼくはけっこう好きだよ。リリエンタールのふしぎな力」
『・・・・・・!』パァァ

 夕方、稽古から帰ってきたてつこを玄関で出迎える兄、リリ、風船兵士。
 「てつこ、おかえり」『おかえりなさい!』「モギュー」
 「・・・・・・!!」

 「あんたまた何かやったでしょ!」『な・・・ばれた!?』

 第3話 おわり

76:マロン名無しさん
13/01/31 12:50:23.05
風船兵士は息を吹き込んだ者の命令にしたがう

つまりリリはカナリーナと間接キs

77:マロン名無しさん
13/01/31 13:31:46.44
>>73
>そのとき、リリの体が光り、なんとテレビから
>ライトニング光彦がとびだしてきた!

ドラクエかよw いやなんとなく

78:マロン名無しさん
13/01/31 15:58:51.98
みつひこは なかまになりたそうに こちらをみている

79:マロン名無しさん
13/01/31 17:40:31.96
光彦はアニメなのか実写なのか人形劇なのか

実写だったら演じてる役者は別に存在することになるわけで
なんかちょっとこわい

80:マロン名無しさん
13/01/31 18:00:03.87 F4j2D0XU
アニメキャラが立体で出てきたり人間大の人形が喋るほうが怖ぇーよ

81:マロン名無しさん
13/01/31 18:12:55.28
演じてる役者がいても、
「ライトニング光彦」自身は、本人が本当に存在する世界から呼び出されてるようなもんだろうし(多分)、
問題無いんじゃないか?

82:マロン名無しさん
13/01/31 18:48:55.24
中の人そのものと光彦が顔を合わせたりしたら
中の人は困惑するだろうな

いずれにせよ確かなのは
NHK教育でやってるっぽい感じが限りなくするということだ

83:マロン名無しさん
13/01/31 19:07:53.45
>>76
400歳のババアとって誰得だよ

84:マロン名無しさん
13/01/31 19:21:37.71
400才か、そりゃもう色んな事知り尽くしてんだろうな・・・ゴクリ

85:マロン名無しさん
13/01/31 21:39:42.50
>>77
むしろポケモン

86:マロン名無しさん
13/01/31 22:53:33.50
「ごむぞう、キミにきめた!」
「モギュー!!」
あれ、違和感ない

兄が某ジムリーダーっぽい

87:マロン名無しさん
13/02/01 12:30:06.82
先週のおかしがまた出てきたな
リリの能力があれば食糧問題解決じゃね

88: ◆Neko3TKSA2
13/02/01 13:33:27.30
 第4話 賢い犬リリエンタールと
     すてきなおくりもの
 
 風船兵士(ごむぞう)の出現に、不満顔のてつこ。
「あたし言ったわよね。変なこと起こしたら叩きだすって」
「まあまあ。昨日のことはぼくにも原因があったんだから・・・
 がまんできるものじゃないんだよ。くしゃみやおならといっしょさ」 

 買い物に行くついでに、リリエンタールを
 近所の商店街の人たちに紹介するという兄。
 てつこは、これ以上変な家族と思われないように
 あくまでペットとしてふるまうよう、リリにクギを刺すのだった。

 スーパーにて、棚に詰まれたいっぱいのバナナにおどろくリリエンタール。
「ここはもしや・・・この町のおうさまのいえでは・・・!?」ゴクリ
 商店街のみなさんに自己紹介しようとするが、
 てつこに言われたことを思い出し、もじもじするリリ。
『わたくしめはいぬですので・・・その、ペット・・・』
「?」
「いやあ、リリエンタールはうちの弟ですよ」さらりと言う兄。

「犬が弟か!さすが博士、ふつうじゃねえなぁ!」「おもしろいわー!」
『そ・・・そうなのです!わたくしめは
 てつことあにうえのおとうとなのです!』パァァ

89: ◆Neko3TKSA2
13/02/01 13:34:34.82
 しかし、てつこには弟として認めてもらってないということを知ると、
 商店街の人たちは口々に言う。
「なんつっても、てつこちゃんは気むずかしいからなあ」
「いっしょに住んでてリリちゃんも大変でしょ?」
『ぜ・・・ぜんぜんたいへんじゃないのです!
 てつこはいいてつこですぞ!!』
「えっ?」

 てつこを悪く言われたと思い、怒るリリエンタール。
 しかし兄の言葉で、それは早とちりであったと気づくのだった。
「そうだなあ」「根はやさしくていい子よね。礼儀正しいし」
「ほんとにてつこちゃんが好きなのねー」「いい弟さんだわー」
『・・・・!』パァァァ

 帰宅したリリエンタール。
「あんた、ちゃんとうまくやったんでしょうね?」『はいっ!』
『りっぱなおとうとだとほめられたのです!』「なんでそうなる!?」ズドーン

 夕飯後、兄とてつこからのプレゼントとして
 イニシャル入りの、かっこいいスカーフをもらうリリエンタール。
 兄が商店街に行ったのは、このためでもあったらしい。

 スカーフを大事そうにしまい、てつこにニコッ!と笑いかけるリリエンタール。
「(うっ・・・こいつ、もう完全に弟になった気でいる・・・!)」

 その後、空き部屋を片付けて、リリが寝る場所を作ろうという兄。
 てつこは意外にもみずから、その役を買って出る。
「よかったな、リリエンタール!」『はいっ!』

90: ◆Neko3TKSA2
13/02/01 13:35:11.92
 ところが完成したリリの寝床は、ダンボールを切ったものに
 サインペンで「犬」と描き、クッションを敷いただけの
 イヤがらせとしか思えない貧相なものだった。
「てつこ・・・おまえこれは・・・」
「何よ。家の中で寝られるだけ感謝してほしいわ」

 しかし兄妹の予想に反して、顔を輝かせて喜ぶリリエンタール。
『ほー!!ふかふかですな~!』

「リリエンタール・・・無理しなくていいんだぞ?こんなのでいいのか?」
『?』『はい』『まえは石のゆかでしたので』
「・・・・・・!?」

 リリが寝た後、リビングで過ごす兄とてつこ。
「考えてみたら、ぼくらはリリエンタールのこと何も知らないんだよなあ・・・
 うちに来るまで、どこでどんなふうに暮らしてたのか・・・」
「・・・べつに、あたしはきょうみないわ」

 そう言って、2階に上がるてつこ。
「・・・ふん」
 口ではああ言いつつも、何か思うところある様子で、
 寝ているリリエンタールに、そっと毛布をかけるのだった。
「むにゃ・・・ふかふかですな~・・・」

 第4話 おわり

91:マロン名無しさん
13/02/01 14:46:04.82
家中をまきこむおなら・・・

92:マロン名無しさん
13/02/01 16:24:56.05
こんなほのぼので大丈夫か?

93:マロン名無しさん
13/02/01 17:39:34.08
スカーフつけたら一気にマスコットキャラっぽいオーラになったな
しかしそのドヤ顔やめろ

94:マロン名無しさん
13/02/01 18:35:38.16
ニコリッ+

95:マロン名無しさん
13/02/01 19:19:34.25
これぞ王道のツンデレ・・・ッ

96:マロン名無しさん
13/02/01 19:36:37.38
てつこをデレさせるためにある漫画だな

97:マロン名無しさん
13/02/02 09:45:23.61
打ち切りはこわいですぞ

98: ◆Neko3TKSA2
13/02/02 13:57:07.69
第5話 賢い犬リリエンタールと
    かわいそうな黒ふく

 黒服のアジト・八城温泉旅館(の地下)に帰還する
 黒服A・B・Cことサングラス組。
 黒服の組織の力によって、警察から釈放されたらしい。

 今後はRD-1の奪取を焦らず、まず調査を優先するという上役の男。
「RD-1の形態と所在を特定できたのはお前たちの手柄だ。
 まあ温泉でもつかってのんびり休んでくれ」
「あ、それと。悪いが銃は置いていけ。一応、逮捕された分のペナルティだ」

 温泉につかっている最中、任務の失敗をボンボン組(エリート組)に
 からかわれるリーダーのアキラ(19)。
 あっさり挑発に乗り、任務外にもかかわらず1人でRD-1の奪取にむかう。
 一応リーダーだが、銃がないととたんにダメな感じになるらしい。
 心配する黒服B・C。

 場面かわって、日野家。リビングでおえかきをするリリエンタール。
 生垣の外から中の様子をうかがうアキラ。
「くそっ・・・ほのぼのと暮らしやがって・・・!」

 自分で描いた「スーパーうちゅうねこ」の絵を兄にみせるリリ。
 日野博士とも、よく絵を描いて遊んだらしい。
「見てごらんよ、てつこ!これはかなり絵心あるんじゃないか!?」
「親バカ・・・じゃない、兄バカね」

99:マロン名無しさん
13/02/02 13:57:39.46
 このとき、実はリリは光っており、「また変なことがおこるかもしれない」という
 アキラの不安な心に反応して、生垣から具現化したうちゅうねこが出現する。
「にゃーん」ガサリ 
『(・・・・・・)』『(猫・・・か・・・?)』

「猫ぐらいあたしにだって描けるわ!」
 塀の外で起こっていることは知るよしもなく
 リリに対抗して、ねこの絵を描くてつこ。しかし、描き上げられたのは
 なんともいえない、不気味かつ凶暴そうな生物だった。
『・・・・・・』ガクブル
「・・・・・・」思い通りには描けなかったらしいてつこ。

「・・・これは・・・虎よ。あんたの猫を食べるために生まれた・・・
 題して『血も涙もない虎』よ」
『な!?』ガーン

 同時に、アキラの元にも実体化したトラがあらわれ、ねこを食べようとする。
 とっさにねこをかばうアキラ。
「なんだ・・・!?このラクガキみてえのは・・・!?」

『う、うちゅうねこは、じゆうに大きくなれるので
 とらがきてもへいきなのです!』
「そんなのこっちだって大きくなるわよ。だって虎だもん」

 追加される設定にあわせて、アキラの目の前でそれぞれ巨大化するねこと虎。
「やばい・・・これはあきらかに
 やばい感じだ・・・」

100:マロン名無しさん
13/02/02 13:58:40.07
『う・・・うちゅうねこは、空をとんでにげられる!』
「こっちなんか羽なしで飛ぶし」
『とうめいになって逃げられる!』「虎の鼻ですぐ見破るわよ」
『壁にとけこんでかくれる!』「壁ごと食べるし」
『目からおやすみビームをだす!』「この虎は眠らない虎なの」

 アキラを背中にのせたまま、空をとんで逃げ回る宇宙ねこ。
「うおおお!!なんだこれはーーー!!」ドドドドドド
 しかし設定のとおり、虎のほうがやや速い。
「うおおおお!!おいつかれるーー!!」

 しかし間一髪、なぜか虎の姿がくしゃくしゃと丸まって消える。
 リリが泣くので、てつこが自分が描いた紙を丸め、虎を消滅させたのだった。
『おおお、たすかったぞ、うちゅうねこ!』

「前もって言っとくけど、あんたの力でこの猫とか出さないでよ。
 うちにはぜったい置かないから」
『(ギクリ)』
『で・・・でも・・・とてもかしこくてりっぱなねこだったら・・・?』
「どんな猫だろうと、ダ メ 」ドーン
『(ガーン!!)』

 一方、黒服のアジト前。ねこにまたがったまま帰還したアキラ。おどろく黒服B。
「な、なんだそれは!?」「いや・・・おれもわかんねえ・・・」

 かしこい設定が反映されたのか、ねこは人語をしゃべれるようになったようだ。
『はじめまして』「うわっ!?」

 第5話 おわり

101:マロン名無しさん
13/02/02 15:35:05.83
なんだとてめえ このやろう(そわそわ)

尻から火を噴いて飛行する虎・・・女子としてそれはアリなのかてつこ

102:マロン名無しさん
13/02/02 15:48:34.22
完全に男子の絵だな

103:マロン名無しさん
13/02/02 15:50:07.30
てつこ男子力高いな

104:マロン名無しさん
13/02/02 16:06:18.18
野郎の入浴シーンなんぞ誰得だよそこは女性陣を出す所だろおおお

105:マロン名無しさん
13/02/02 16:35:42.95
(たしかに)(たしかに・・・)

つーかサングラス組、ふろでもグラサンww
アキラも1話でグラサン落としてなかったら、かけたまま入ってたのか・・・?

106:マロン名無しさん
13/02/02 16:39:47.44
上司の人、読み切りのトリガーキーパーで出てた
シュバイン(警官)と同じデザインだな
八城(ヤギ)温泉ってのはそんときヤギ角が生えてたからか

107:マロン名無しさん
13/02/02 21:52:07.27
怒らせたらまた生えるかもしれない

108:マロン名無しさん
13/02/03 00:55:09.10
血も涙もない虎がツボったw腹痛いwww

吉良ライトニング光彦とかスーパーうちゅうねことかのネーミングセンス好きだ

109:マロン名無しさん
13/02/03 01:16:54.44
今週は笑った。リリエンタールとてつこのやりとりがリアル小学生の兄弟www

ただ絵柄も含めて些か子供向けすぎる内容だね。ジャンプ読んでる子供は
背伸びしたがるお年頃だから、生き延びるのは厳しそう

110:マロン名無しさん
13/02/03 08:55:54.90
かわいそうな黒ふく(いろんな意味で)

111:マロン名無しさん
13/02/03 09:11:55.80
監視方法としてその体勢はどうなんだ

テンプレどおり
シッ!見ちゃいけません! されてるしw

112:マロン名無しさん
13/02/03 09:28:14.62
うちゅうゾウ うちゅうドリ うちゅうトラ リリもいる

113:マロン名無しさん
13/02/03 11:09:16.06
>>112
元ネタはやはりそれなのかね
いい趣味してやがる

114:マロン名無しさん
13/02/03 11:12:59.17
>吉良ライトニング光彦
よくみれば、どんだけ輝いてんだよってネーミングだなw
リリもそうだけど「光る」ことに関するネタが多いな

115:マロン名無しさん
13/02/03 11:20:21.79
トラの横に小さな棒人間を描き足すことで「大きくなれる」ことを表現したてつこは
画力はともかく、なかなか頭がいいと思う

あと黒服のアジトが温泉旅館とか裏山
構成員は入り放題か・・・なにそれ就職したい

116:マロン名無しさん
13/02/03 11:33:53.00
第6話 賢い犬リリエンタールと
    おばけのあしおと 前編

 日野家のおとなりさんで、てつこの友達の春永ゆき・さくら(12)が
 旅行のおみやげを持って遊びにくる。

 ひと目でリリエンタールを気に入ったゆき。
「あはははは、何この子おもしろーい!!」グルグル
『なわー!!』

「ねえ、この子わたしにちょうだい!!」
「いいわよ」
『な!?あにうえにもちゃんとごそうだんください!』

 ゆきの楽しみは、こわい話でてつこを怖がらせること。
 今回も旅行先から持ち帰った、恐怖のみやげ話を聞かせるべく参上。
 船のガイドさんから聞いた怪談を、嬉々として話しはじめる。

 ゆき達が旅行に行った地域には、現地の船乗りがみな避けて通る海域がある。
 100年ほど前に沈んだ客船の、乗客の幽霊が出るというウワサがあるらしい。
 数年前のある夜、ガイドさんと遊び仲間数人が乗った船がその海域に迷いこんだ。

117: ◆Neko3TKSA2
13/02/03 11:35:16.28
 船のエンジンは止まり、電気は消え、船はまったく動かなくなってしまった。
 水も食料もあるから遭難の心配はないし、夜が明けたら近くの船に
 救助してもらおう、そう皆で結論を出したそのとき、

 コツ コツ コツ・・・

 船室の外から、正体不明の足音が聞こえてくる。
 船の上にいるのは、船室の中にいる仲間だけのはず。

 不審に思った1人が外を見に行ったが、 
 その人はそれっきり、いくら待っても帰ってこない。

 そのあと別の1人が、また探しに出たのだが、
「・・・その人も消えちゃったんでしょ?」
「うん、当たり」
『ひいーーー!もう、ばか!』

 残った人たちもさすがに怖くなり、みんなで固まって
 船の上をくまなくを捜したが、2人とも見つからない。足音の正体もわからない。
『一度戻って、落ち着いて考えよう』そう思って船室に入ろうとすると、

 船室の扉に、無数の 子 供 の 手 形 が ・・・

『ぎゃわー!!』
『かんにんしたまえ!もうこれいじょうはかんにんしたまえー!!』

 ひと段落したところで、お手洗いに立つゆき。
 なんだかんだで怪談のつづきが気になるてつこは
 さくらに話のオチを聞こうとする。

118: ◆Neko3TKSA2
13/02/03 11:36:34.86
「べつに納得できるようなオチなんかねーぞ。
 おれがどっちかっていうと興味ひかれるのは、100年前に沈んだっていう
 客船のほう・・・」

 そのとき、昼間にもかかわらず、フッとあたりが暗くなった。
 窓の外を見ると、なんと家の外は一面の海。
 バスのときの絵本の話のように、リリの力で怪談の世界が
 現実になったのではないかと感づくてつこ。

 コツ、コツ・・・。天井の上からやはり、だれかが歩くような足音が・・・
「さくら、早く続きを教えて!さっきの話のあとどうなるのよ!?」

 こうして話が伝わっているということは、何人かは生還したということ。
 しかし最初に消えた2人は、しばらくして死体になって見つかったらしい。
 死因は2人とも「餓死」。1人は食堂で、食器を並べたテーブルに座ったまま、
 もう1人は船の舳先で、双眼鏡を持って立ったまま死んでいたという。
 
『た・・・たすかった人はなんでたすかったのですかな!?』
「そうよ、そこが問題よ!」
「たしかに問題だな・・・ここにはボートなんてねえもんな」
『・・・? ボート?』

「助かったヤツらは、船を捨てて救命ボートで逃げたんだ」

 第6話 つづく!

119:マロン名無しさん
13/02/03 12:33:19.88 GRiknyUK
面白いスレだねまた読みたくなった
コミックス売ってるかな

120:マロン名無しさん
13/02/03 12:34:09.45
ここで追加の幼女投入とは・・・
葦原さんはジャンプのロリテロリストやでえ

121:マロン名無しさん
13/02/03 14:49:26.20
>>115
眠くないぜとか尻から火を噴いて飛ぶとかてつこの後付け設定の付け方は面白かったよ
でもあれが目の前ででかくなったらアキラじゃなくてもビビると思うw

122:マロン名無しさん
13/02/03 17:40:19.03
>>119
#新連載にあわせてなのか、明日から電子書籍で販売開始だ
URLリンク(www.amazon.co.jp)
紙のコミックスは品薄っぽいので本屋で探しても無いかもしれん
スマホとか端末持ってるなら検討してみるよろし

123:マロン名無しさん
13/02/03 21:32:10.01
ゆきたんの脇汗ペロペロ

124:マロン名無しさん
13/02/04 01:59:37.35
変態だーーー!!

まさかのホラー展開ではじめての引き
バスのときといい、なにげに命にかかわる事件多いよな

125:マロン名無しさん
13/02/04 02:07:37.34
>>120
幼女て一桁台じゃね
雪は12、少女だとオモ

> 『ひいーーー!もう、ばか!』
うんもう禿げ上がるほど同意するわリリ
何で怪談話の登場人物って、一人でウロつくんだバカ!って思う思う

126:マロン名無しさん
13/02/04 02:14:55.22
おばけこわい

127:マロン名無しさん
13/02/04 12:48:32.97
ゆきは兄のこと好きなのかな
聞いたとき頬を赤らめている

128: ◆Neko3TKSA2
13/02/04 13:28:02.00
第7話 賢い犬リリエンタールと
    おばけのあしおと

 トイレから帰ってきたゆき。部屋のドアを開けると、そこには誰もいない。
 てつこ達がいる「海に囲まれた家」は、現実とは別の空間にあるようだ。

 天井裏の足音を聞きながら、幽霊対策を考えるてつこ達。
 怪談から考えれば、この幽霊は壁や天井を通り抜けたりはできないし、
 ひとりきりにならなければ大丈夫だというさくら。
「足音に近づかないのと、ひとりで行動しないこと。
 それだけ気をつけてりゃ大丈夫だ」
「そ、そうね、そうよね!」
『なんとたのもしい・・・!』

 今までのことから考えれば、誰の心が原因になっているのかがわかれば
 家をもとに戻すこともできるはずだという、てつことリリ。

 話しているうちに、幽霊の足音が天井裏から赤い階段をおりて
 部屋の前までやってくる。とっさに窓の外にかくれるてつこ達。
 どうやら、近づかなければ問題ないというわけでもないらしい。

 外の景色は、てつこ達が知らないはずの、春永家が旅行に行った土地の風景。
 このことからさくらは、原因になっているのは自分かゆきの心だと推測する。

129:マロン名無しさん
13/02/04 13:29:35.68
 素手で窓に穴を開け、鍵を開けて別の部屋に入るてつこ達。
 1階にいこうとするが、階段は水没してしまっている。
「まさか姉貴も沈んだりしてねーだろうな・・・」
「やめてよ、縁起でもない!」

『ゆきはここにはいませんな。ゆきのにおいはぜんぜんしないのです』フンフン
「おお、そういやおまえ、犬か・・・!」

 足音はぐるぐる追いかけてきて、結局もとの部屋にもどってしまう。
 このまま逃げ続けるか篭城するか、と考えるが、足音はなぜか
 赤い階段をたどって上へとあがっていった。

 原因をさぐるために、階段の上にのぼってみようというさくら。
 リリはおばけが怖いのか、あまり行きたくなさげ。
「行くにしろ行かないにしろ、暗すぎて先が見えねー。懐中電灯とかねえか?」
「あっ、あるわ。ちょっと待って」

 しかし、そう言って2人から離れた一瞬に、てつこは姿を消してしまう。
 部屋の床には、てつこが取り落としたと思われる懐中電灯。
 その脇にうっすらと、小さな裸足の足音が残っていた。
(まさか、足音を消すために靴を脱いだとか・・・?幽霊が・・・?)

『ざぐらー!!でつこが・・・!でつこがおばけに・・・!!』
「おちつけ」

130: ◆Neko3TKSA2
13/02/04 13:30:18.97
 怪談によれば、さらわれた人の死因は「餓死」だから
 そんなにすぐには死なない、というさくら。
「それよりも早く、おまえの鼻でてつこをさがすんだ」
『・・・!なるほど!!』

『てつこをたすけるのです!わたくしめが!』ビシッ

『こっちからてつこのにおいがする!』
『こっちだ!こっちからだ!』ズンズン
 ちゅうちょなく階段を昇っていくリリエンタール。
「・・・・・オバケ怖いんじゃなかったのか?」

 赤い階段で上に上がると、そこはなぜかボロボロになった
 巨大な客船の中だった。何かに気づいたようすのさくら。
『む!?どうしましたかな!?』
「・・・いや」

「どうやら今回はやっぱり、おれの心が原因らしい」

 第7話 つづく!

131:マロン名無しさん
13/02/04 13:34:10.93
テンプレどおり、みごと1人きりの状況になってしまうてつこ。
ひいーーー、もう、ばか!!

132:マロン名無しさん
13/02/04 14:34:19.57
冒頭のゆきのシーンがなかったら
マジでゆきは1階のトイレで溺れてそうで(語弊)怖かったな

133:マロン名無しさん
13/02/04 14:49:44.34
掲載順推移
1→5→9→9→15→8→13

7話目だから一応シャッフルの範囲内・・・なのか?
打ち切りはこわいですぞ

134:マロン名無しさん
13/02/04 15:21:18.73
さくら冷静すぎ
おれ友達んち行って
突然海の外が一面の海になったら、もっとテンパるわ

135:マロン名無しさん
13/02/04 15:22:18.20
#「見えない相手と殴れない相手はダメ」って
  てつこ、キルコさんと同類の武人マインドだなw

136:マロン名無しさん
13/02/04 16:41:37.86
でつ こ

137:マロン名無しさん
13/02/04 17:32:14.07
> 「おお、そういやおまえ、犬か・・・!」

肝心なとこ忘れてたわwww
てつこの為なら怖い階段もずんずん上がるリリ男前ー

138:マロン名無しさん
13/02/04 17:53:18.82
なにげに「鼻がいい」ってスキルは
人間相当の知能でもってると有用だよな
探偵モノなら場合によっては一瞬で犯人が割れるレベル

139:マロン名無しさん
13/02/04 18:11:34.47
犯人はあなたですぞ!(ビシッ)

140:マロン名無しさん
13/02/04 21:57:14.12
>>132
マジでしゃれならん状況だよな
てゆーかさくら、もっと焦れw

141: ◆Neko3TKSA2
13/02/05 12:21:08.71
第8話 賢い犬リリエンタールと
    おばけのあしおと 後編

 話に聞いた怪談の中で、自分が気になっていたことについて話すさくら。
 100年前の客船の事故では、80人以上が波に飲まれるなどして死んだのに
 怪談に出てくる幽霊の足音は1人分だけ。
 そして事故の犠牲者について調べると、死因が「餓死」となっている乗客が
 1人だけいた。

 このことからさくらは、怪談の中で出てくる客船は、実は沈んだわけではなく
 餓死したのは、逃げおくれて船に取り残された子供ではないかと推測する。

『こどものおばけが人をさらって、じぶんとおなじ目にあわせている・・・!?』
「あくまで想像だけどな・・・」

 客船の中をすすむ2人。『ひい!?』
 内部のラウンジには、十数体はあろうかという白骨化した死体が
 怪談の中で餓死した2人のように、まるで生活しているときの姿のまま
 並べ置かれていた。

『てつこ・・・てつこはぶじですかな!?』
 においをたどって、奥へ走っていくリリ。
 客間のベッドのひとつに、寝かせられているてつこを発見する。

『てつこ!よみがえれ、てつこ!』「うーん・・・」
「気絶してるだけだ」

 階段まで戻ろうとする3人。しかし、背後でドアが開く音に振り返ると、
 ドアの前に、白くすきとおった女の子の幽霊が立っていた。

「帰っちゃだめ・・・」 コツ・・・

142:マロン名無しさん
13/02/05 12:25:59.79
『て、て、てつこは、おばけにはわたしませんぞ!』ガタガタブルブル
 ふるえながらも、てつこの前に立ちはだかるリリエンタール。
 しかし女の子の幽霊は、にこやかに自己紹介をする。
「わたしはマリー。この子はシャーロット。よろしくね」
 マリーが言うには、いままで連れてきた人はみんな自分の姿が見えないし
 しばらくすると、ネジが切れた人形のようになってしまうのだという。
「でも今日やっと、おしゃべりできる相手に会えたの。
 ずっとここにいて、リリエンタール」
『そ、それは・・・』

 このままでは自分達も餓死してしまう。
 なんとか脱出して、もとの家に戻らなければ、というてつこ。
 しかしさくらは、この幽霊の世界をすぐに終わらせる方法はある、という。
 あまり気は乗らないが、と言つつも、さくらはマリーに言い聞かせる。

「落ちついて、おれの言うことをよく聞いてくれ。
 おまえはもう、ずっと前に死んでるんだ」
「え・・・」

 ザァァァァ・・・
 とたんに、幽霊船の壁が破片となってくずれ、黒い空間の中に消えていく。
「さくら、どういうこと・・・!?」
「壁抜けができなかったり、靴ぬいで足音消したり、幽霊っぽくねえとは思ってたが
 こいつはただ、自分が死んだことをわかってないだけなんだ。
 だからこいつがそのことに気づけば、全部終わる」

 白いマリーの体も、少しずつ破片となって散りはじめる。
「わたし・・・このまま消えたらどこにいくの?」
「・・・たぶん、天国に行くんじゃねーか?」

「てんごくってどんなところ・・・?」
「見たことはねーけど・・・いい所だってウワサだ」

143:マロン名無しさん
13/02/05 12:27:51.00
「なんだかかわいそう・・・」
「しかたねえだろ。つきあって餓死するわけにはいかねえ。
 成仏させる以外にどうできるっていうんだ?」
 しかし、さみしそうにしているマリーを見て、リリエンタールは言う。

『てんごくなんて、いそいでいかなくてもいいのです。
 マリーもシャーロットも、おうちにきたらいいのです。』
「え!?」

『わたくしめも、はかせとははうえにあうまでは
 ずっとさみしかったのです。
 でもいまは、みんながいるのでとてもたのしいのです!』

『おうちには、てつこもあにうえも、ごむぞうもいるのです!
 きっとさみしくないですぞ!』
「・・・・!」パァァァ
「・・・ははっ!」リリの言葉に、笑うさくら。

(そうか、今やっと自分の心がわかった。おれは・・・
 100年間もずっとさまよってる幽霊を、助けてやりたかったんだ・・・)

 黒い空間がすっかり散って、4人はもとのてつこの部屋にもどってくる。

「まぶしい・・・」
「日野家へようこそ!!」

 第8話 おわり

144:マロン名無しさん
13/02/05 12:29:17.36
ただいまの掲載順 17位(ドベ4)

てつこ!よみがえれ、てつこ!

145:マロン名無しさん
13/02/05 16:21:51.06
(沈んでない)船は2隻あった!!

さくらはドライなようで優しいな
しかもたよりになる

146:マロン名無しさん
13/02/05 20:43:50.73
遭難した船が2種類あってややこしかった
あれ?ボートだっけ客船だっけ、みたいな
いやちゃんと読めば分かるんだけどね

そして今度こそ薄幸の幼女投入

147:マロン名無しさん
13/02/05 20:57:04.49 b3WFGWNI
ょーじょ!ょーじょ!スケスケょーじょ!

148:マロン名無しさん
13/02/05 20:57:47.54
ごめんあげた
こんなレスで・・・ビクンビクン

149:マロン名無しさん
13/02/05 20:59:45.86
>>144
それ、ライトニング光彦っぽい台詞だw

さくらクール過ぎるホントに12か
ゆきはどこー?部屋にはいないし、まさか戻った家の下敷き・・・

150:マロン名無しさん
13/02/05 21:55:06.46
波に洗われてた家はふしぎ空間(仮)に存在する日野家のコピーって感じかな
ゆきは・・・1階のリビングでくつろいでたんだよきっと

ゆきが居る場所にだれかが重なり合って転送されてきたら
原子の力で地球がヤバイ

151:マロン名無しさん
13/02/06 10:06:23.01
>>149
みつひこの番組のなかで覚えた言い回しっぽいなw

152: ◆Neko3TKSA2
13/02/06 15:08:05.72
第9話 賢い犬リリエンタールと
    おばけのあしおと おまけ

『・・・と、いうわけですので、マリーとシャーロットを
 おうちにすませてあげてほしいのです!』
「うん、いいんじゃないかな」ハッハッハ
「早っ!!兄貴ちゃんと脳みそ使ってる!?」
    
 マリーを受け入れることには同意しているものの
 幽霊船での被害の大きさを気にしているようすのてつこ。
 兄は「てつこ達が未来の被害を防いだことのほうが意味があると思うよ」
 と、まったく意に介さないようす。
 一方、はじめて見る「本物の幽霊」に興味しんしんのゆき。

「・・・わっ、わっ、すごい、ほんとにさわれない!」スカ スカ
『こらっ!マリーであそんではだめなのです!」

「あれ?リリエンタール、おばけ苦手なんじゃなかったっけ?」
『おばけにもいろいろなじじょうがあるとわかったのです!』
『マリーとシャーロットはわたくしめが
 日野家のせんぱいとしてめんどうをみるのです!』ビシッ

 3時のおやつに、ゆき達が持ってきたおみやげを食べることにする一同。
 マリーはまぶしいのが苦手なので、カーテンを閉めるリリ。
 みんなで席につこうとするが、マリーはなんだかあまり元気がないようす。
 「さっきてつこが言ったことを気にしてるのかもねー」と、ゆき。

153:マロン名無しさん
13/02/06 15:09:51.46
『てつこはマリーがいたらイヤですかな?』
「うーん・・・そんな本気でイヤってことはないだろうけど・・・
 元々、変化を嫌うヤツだからな・・・」
『ふむう・・・せんぱいとしてどうにかせねば・・・でも、どうすれば?』

「そういや幽霊って、物食えるのか?」と、さくら。
 マリーがケーキを手とると、ケーキからもうひとつ透き通ったケーキがあらわれる。
 それを食べるマリー。お茶も同じように、幽霊として取り出したものを飲む。
「カップまで幽霊に!すごーい!どうなってるのー!?」感動するゆき。
『マリーはすごいですかな?』と、リリエンタール。
「うん!!すごいよ!!」

「ねえ、それって人も幽霊にできるの!?」
 ノリノリで自分も幽霊化してもらうゆき。生き物はまるごと幽霊になるらしい。 
 リリも幽霊化し、壁をすり抜けたりするようすをてつこにアピールする。
「てつこ!すごいですぞ!ごらんあれ!!」ジタバタ
 ゆきのイタズラにより、てつこも幽霊化。
 幽霊化した部屋中の人と物が、無重力のような状態でぷわぷわとぶつかりあい、ただよう。

「あはははははは!!」ゆき大歓喜。
「すごいでしょう!?マリーはすごいのですぞ、てつこ!!」
「わかった!わかったから・・・早く元に戻してーー!」

 さくらがカーテンを開け、日光をあびると、全員もとにもどる。
 てつこによる鉄拳制裁で、ダウンするリリとゆき。
『て・・・てつこ・・・マリーはすごいので・・・おうちに、おうちに・・・』ヨタヨタ
「やかましい」『おぶっ』

154: ◆Neko3TKSA2
13/02/06 15:10:32.88
 夜。なぜ昼間、リリエンタールがあんなにはりきっていたのか、疑問に思うてつこ。

「リリエンタールは・・・てつこにマリーちゃんのことを
 認めてもらいたかったんじゃないかな」
「・・・・・・。あたしに・・・?
 あのやり方じゃまるっきり逆効果なんだけど・・・」
「だよねえ。でも、まっすぐでリリエンタールらしいと思うけどなあ」

「・・・まったく・・・バカ犬なんだから・・・・」

 いっぽう、屋根の上で話をする、マリーとリリエンタール。
『もうしわけない・・・マリーのいいところを、てつこにみてもらう
 はずだったのですが・・・』
「わたしはへいきよ。みんなであそべてたのしかったし・・・
 それになんだか、てつことも近くなれた気がするの・・・ありがとう」
『・・・!』

「バカ犬、マリー、ごはんよー!!」
『はいっ!』「はーい」

 第9話 おわり

155:マロン名無しさん
13/02/06 15:12:17.86
ただいまの掲載順 18位(ドベ3)

今回の深く考えるとこわいポイント
壁にめりこんでいるときに、日光をあびてしまったらどうなるんだぜ?

156:マロン名無しさん
13/02/06 15:13:21.81
兄は幽霊になったのですかな?

157:マロン名無しさん
13/02/06 19:51:10.10
>>155
もしや・・・壁と同化してしまうのでしょうか
しかし「光が苦手」という情報だけでカーテンを開け「元に戻る」を導き出す
さくらって何者なんだ

>>156
あにうえの服だけが浮いてるようですな
服の幽霊・・・?


表紙のごむぞうが便利すぎですぞ
一家に一匹?欲しいのです

158:マロン名無しさん
13/02/06 21:12:36.58
>>155
「いしのなかにいる」状態に・・・

>>157
>しかし「光が苦手」という情報だけでカーテンを開け「元に戻る」を導き出す
>さくらって何者なんだ
これ思ったww そして浮いてる人間もいるのに容赦なく試す行動力
やはりゆきとは血を分けた姉弟か・・・

単純に、戻らなかった場合のことも考えるとこわいんだぜ

159:マロン名無しさん
13/02/06 21:35:21.44
今週もゆきちゃんの脇が堪能できる週でしたペロペロ

160:マロン名無しさん
13/02/06 22:19:56.38
右の脇は俺がいただいたベロペロ

161:マロン名無しさん
13/02/06 23:11:30.27
        \\
  U ・3・)   | |
 と    )    | |     ガガッ
   Y /ノ    .人
    / ) .人 <  >__Λ ∩
  _/し' <  >_Λ∩Д´)/
 (_フ彡 V`Д´)/   / ←>>159
            / ←>>160

162:マロン名無しさん
13/02/06 23:27:37.70
俺はマリーの髪の毛をくんかくんか

163:マロン名無しさん
13/02/07 00:12:28.40
    _ =ニ∠__) ミ 、
  ,∠__)   |    ` 、─、
     \    |      >、_,)
        ヽ   |     /    :
l⌒l─⊂(・(  ・)つ     i  !
ヽ、|  /と(ε・ U ・3・)  |\l
, -、/   /(ノ と    )─‐l  l ガッ
ヽ、\ _/    ( Y /ノ   人‐′
   ̄(_フ    `|/ ) <  >∧∩
          _/し'   ノノV`Д´)/ ←>>162
           (__フ 彡イ     /

164:マロン名無しさん
13/02/07 13:37:24.62
変態ホイホイだー!

165:マロン名無しさん
13/02/07 13:48:26.25
てつこは俺がいただいていくぜ

166:マロン名無しさん
13/02/07 13:59:44.12
  
  U ・3・)   | | ガッ
 と    )    | |
   Y /ノ     人
    / )    <  >__Λ∩
  _/し' //. V`Д´)/ ←>>165
 (_フ彡

167: ◆Neko3TKSA2
13/02/07 14:00:15.29
第10話 アキラと スーパー宇宙ねこ

 お絵かきをするリリエンタール。マリーにスーパーうちゅうねこの設定を説明する。
「宇宙ねこは何を食べるの?」
『ふむ、そういえば。すきなたべものはまだきめてないのです』

「きゅうりがいいとおもうわ。きゅうり食べそうな顔してるもの」
『ふむ、いわれてみれば・・・
 では、だいこうぶつはきゅうりにけっていですな!』

 黒服のアジト。宇宙ねこにきゅうりを与えるサングラス組のアキラ(19)。
「どうだ?猫。うまいか?」
「はい。たいへん歯ごたえが良く、みずみずしくておいしいです」ボリボリ

 サングラス組B・Cは、猫のことをシュバインさん(上官)に報告したほうがいい
 というが、アキラはもし猫が上の人間に連れていかれて
 あやしい科学者に改造とか解剖とかされたら、と思うとそれはできないという。
『私も報告には反対です。私が人間に捕まることはまずないと思いますが・・・
 アキラやサングラスのお二人が騒動にまきこまれることを懸念します』
「そ、そうか・・・」

 いっぽう、シュバインの執務室。ボンボン組の2人が、アキラのネクタイ留めに
 こっそり仕掛けていた、小型カメラの映像をシュバインに見せる。
「この妙な生き物、RD-1と関係あるんじゃないですか?」
「呼び出して説明させましょう」
「・・・いや。それはムリだ」

168: ◆Neko3TKSA2
13/02/07 14:01:21.02
「あのな、おまえたち、よく聞けよ。
 今回のアキラは正式な任務で動いたわけじゃない。
 任務外の行動に報告義務はないんだ」
 自分もアキラの上司として、盗撮映像をネタに尋問するようなことは
 できないと言うシュバイン。

「うちは非合法の仕事も請け負う組織だが
 組織の中までルール無用じゃ成り立たねえだろ。
 俺がお前たちを『エリート組』と呼んでる意味を、もう一度よく考えてくれ」
「・・・・・!はい・・・」 

 ボンボン(黒)は食い下がるが、シュバインは今度はまともな手段で
 猫について聞き出すように言う。そのやりとりを、壁にとけこんで
 透明化した姿で、こっそり聞いているねこ。
 ボンボン(黒)はシュバインの訓告にそむいて、ひそかにアキラを
 とらえるために部隊を動かす。
 ねこはアキラの部屋にもどり、そのことを報告する。

 部屋を出て逃げようとするアキラだが、すでにほとんどの通路に
 部隊が張っていて、地下へと追いつめられてゆく。
「こんなに早く猫のことがばれちまうとは・・・
 盗み撮りとかふざけやがって、あの野郎!」

 捕り物のことなど知るよしもなく、温泉でくつろぐボンボン組(白)。
「ふうー、極楽、極楽・・・」

169: ◆Neko3TKSA2
13/02/07 14:02:42.37
 非常用通路の扉の前で、ボンボン(黒)と手下に囲まれるアキラ。
 気がつくと、近くにねこの姿が見えない。
「おとなしくしてくれると助かります。どうせ逃げられないですから」

 絶体絶命かと思われたとき、壁の中から声がひびく。
「アキラ。目を閉じていてください」
 壁から巨大な2つの目が浮き出し、瞳からまばゆい光が照射される。
 設定にあった「おやすみビーム」の能力により、ボンボン(黒)と手下たちは
 ぐっすり眠ってしまった。

「ひとまずは助かったが、これからどうする・・・?」
「シュバインさんを頼るのがいいと思います。
 なかなか信用できる人物とお見受けしました」
「おまえ、シュバインさん知ってんのか・・・!?」

 いっぽう、宿舎の一室でチェスに興じる新キャラの黒服2人。
「・・・何やら外がさわがしいな」「何かまたでかいヤマでも動いてるんスかね?」

「でかいヤマといえば、例の『RD-1』。ウワサによれば
 RD-1のある家には、言葉をしゃべる『賢い犬』がいるらしいっスよ」
「ほほう、賢い犬・・・?」ピクリ

「それはなかなか面白そうじゃないか、ローライズ・ロンリー・ロン毛」
「ウィルバーさんの番っスよ。降参っスか?」

 第10話 つづく!

170: ◆Neko3TKSA2
13/02/07 14:20:49.74
ただいまの掲載順 11位

ねこが本当に、とてもかしこいりっぱなねこになっていてすごい
自分の知性を超えた存在を生み出せるリリエンタールまじチート

マリーの好物チョイスセンスに凶気を感じる

171:マロン名無しさん
13/02/07 15:14:02.35
目だけ飛び出てる見開きでビクッとしたw
壁と同化→目だけ立体化?

そして・・・紳士キターーーー!!!

172:マロン名無しさん
13/02/07 15:16:32.62
ねこねこ!
きゅうりが確かものっそい安かったんだっけw

173:マロン名無しさん
13/02/07 15:21:39.41
>>172
6本以上入ってて¥70
やすすぎだろww無人販売かwww

174:マロン名無しさん
13/02/07 15:22:31.25
紳士強盗きたああああああああ

175:マロン名無しさん
13/02/07 16:30:17.58
紳士!!紳士!!( ゚∀゚)o彡゜

176:マロン名無しさん
13/02/07 17:27:11.34
ロン毛も忘れちゃならねええええイヤッハァアアア

177:マロン名無しさん
13/02/07 19:15:38.20
だから何で野郎の入浴シーンなんだあああああ


          _, ,_ ∩
    ⊂⌒( `Д´)彡 おっぱい!おっぱい!
      `ヽ_つ⊂彡


         _, ,_ ∩
      ( `Д´)彡 おっぱい!おっぱい!
      (  ⊂彡
       |   |
       し ⌒J

         _, ,_ ∩
      ( `Д´)彡 おっぱい!おっぱい!
     ⊂l⌒⊂彡
      (_) )  ☆
      (((_)☆


・・・よくよく考えたらつるぺた系しかいねーじゃねーかこのマンガ
400歳は結構でs

178:マロン名無しさん
13/02/07 21:35:34.43
羊にされたか…

179:マロン名無しさん
13/02/07 23:49:48.92
そのご 177の すがたをみたものは いない・・・

180:マロン名無しさん
13/02/08 01:24:08.44
この組織に就職したい

181: ◆Neko3TKSA2
13/02/08 14:04:23.66
#きょうは16時ごろあらすじ投下します。
 新連載のジャンプが出る日まであと10時間フゥー!!

182: ◆Neko3TKSA2
13/02/08 17:39:41.55
第11話 賢い犬リリエンタールと
     紳士ウィルバー

 夕飯前、買い物に行った兄の帰りを待つてつことリリエンタール。
 呼び鈴にこたえて玄関を開けると、そこには見知らぬ黒服の男が。

 紳士ウィルバーと、部下のローライズ・ロンリー・ロン毛。
 RD-1、すなわちリリエンタールをねらう黒服の一味らしい。
 優雅に玄関先にテーブルセットを広げつつ、紳士的に告げる。
「あなた方のお兄さんは、私どもが誘拐させていただきました」
「はあ!?」

 いっぽう、どこかの応接間。兄がソファで目を覚ますと
 テーブルにはお茶菓子と、紳士組の写真入りのメッセージカードが。
「『このたびは私どもの都合で、あなたを誘拐させていただきました。
 たいしたおもてなしもできませんが、どうぞごゆっくり
 おくつろぎください』・・・?」

「大変だ・・・!てつこたちの晩ごはんが作れないぞ・・・!」

「それにこのお菓子・・・!おいしそうだけど
 食べちゃっていいんだろうか・・・!?」

『あにうえーーー!!』モニタごしに兄のようすを見て、叫ぶリリ。

183: ◆Neko3TKSA2
13/02/08 17:40:55.91
「・・・兄貴を返してほしかったら、RD-1をよこせってこと?」
「フフ・・・察しがよくて非常に助かります。
 しかしそれではこちらが一方的に要求を通すことになる・・・
 あまり紳士的ではない」「?」

 紳士はなぜか、チェスで2人のどちらかと勝負し
 紳士が勝てばRD-1をわたす、という条件を出す。
「・・・ほかの勝負じゃダメなの?レンガに指で穴をあける競争とか・・・」
「それ、世界で何人ができるんスか・・・?」

 チェス勝負を受けて立つリリエンタール。しかし当然まったくの初心者。
「ふむ、コマのならべかたは・・・」オソルオソル
「そこから!?あんたそんなので勝てるわけ・・・」

 いっぽうの紳士。
「黒のクイーンは黒のマス・・・と」オソルオソル
「そっちも!?」

「はずかしながら、私チェスをはじめたのは最近のことでして」
 ロン毛にチェスを習ったものの、まったく勝つことができず、
 ほかの人間と対局したことも、誰かに勝ったこともないという紳士。

「くりかえされる敗北!勝利への飢え!・・・私は考えました」

「相手がもっと、弱ければいいのではないかと・・・!」
「(こいつ だめだ・・・)」

184: ◆Neko3TKSA2
13/02/08 17:42:00.89
 しかし一応、何度も対戦を経験しているだけあって
 勝負では、完全に初心者のリリエンタールを圧倒する紳士。 

「なんという強さ・・・眠れる力がめざめたかのようだ!
 今の私を言葉で飾るがいい、ローライズ・ロンリー・ロン毛!」
「『大人気ない』ですかね・・・」
『ぐぬぬぬ』

 苦しまぎれに突然、2つのコマを同時にうばうリリ。
『ずば――っ!!!』「何!!?」
『このコマは、ライトニングみつひこ・・・!!
 ほかのコマよりもずっとつよいのです!!』
「・・・なんと!そのようなルールが!?」「ありません」

「この場で新しいルールを作るとはなかなかの度胸・・・・
 しかし、ニセモノのルールで勝負するというのならば
 お返しするのもニセのお兄さんということになりますな」
『ノ―――!!』
(ニセ兄:目がするどい、パーツがとがっている、やさしさがたりない)

「こんなの卑怯よ!バカ犬が勝てるわけないわ・・・」
「お言葉ですがお嬢さん、ウサギを狩るのにも全力を尽くすのが紳士・・・
 勝負の前に優位に立っておくのが大人の戦い方・・・
 大人の強さというものなのですよ」
「・・・!」

「さあ、勝負を続けましょうか!」

 第11話 つづく!

185: ◆Neko3TKSA2
13/02/08 17:47:30.45
次回予想
リリが光って、チェスボードの世界に突入

186: ◆Neko3TKSA2
13/02/08 17:49:47.69
おっと掲載順をわすれた 16位だ
これは紳士回の評判が生死を分けるのでは・・・

187:マロン名無しさん
13/02/08 18:30:14.05
登場人物全員に突っ込みどころがある世界になってきたww
ロン毛は言動だけは、読み切りより常識人っぽいが・・・

188:マロン名無しさん
13/02/08 19:18:32.98
ローライズ・ロンリー・ロン毛、名前もファッションも凄いけど
話中唯一の常識人っぽいなあ
今回ボケが飽和し過ぎw


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