12/10/12 21:09:49.10
星霜編って剣心の贖罪がテーマとされてるけど、本当は剣心(と薫)の人間性の薄さがテーマなんじゃないかと思ってる。
なぜならオリジナルで製作された通常版は薫視点からの剣心に対しての報われない思いが中心に描かれていたから。
いつまで経っても剣心と薫は他人のままで、結婚しても贖罪の旅とか言ってどっか行っちゃうし。
最終的に性病を通して繋がるというサイコもびっくりな絆の演出をしたかと思えば、最後のモノローグで別れ話という惨めさ。
あれは完全に剣心と薫は仮面夫婦だったんだということを暗喩しているのだと思った。
それでクレームが来たからなのか、特別版ではかなり修正されてたけど。
監督は原作の剣心(と薫)の口先だけで行動の伴わないスタンスに苛々してたんじゃないかな。
贖罪を無視して幸せなんてありえないって当然のことを伝えたかったのだと思う。
もちろん原作の剣心が贖罪を無視してるとは思わないけど、このスレでも言われてるようにかなり剣心に都合良く描かれてるなーと思うことはある。
その主犯というか象徴が剣心と薫の都合の良い関係。
監督はそれをぶち壊すことで現実はそんなに甘くないということを伝えたかったのではないだろうか。