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第292話 韓の兵器
韓軍本隊が函谷関の前に進行開始
弓隊はチャプチャプと液体の入った球体の付いたケースを背負っている
呉鳳明「ついに動いたか 韓軍総大将成恢 道を開けさせろ あの軍に近づくと巻き添えを食うぞ」
オギコ「お頭ァ 今までと違う敵が出て来やしたぜ 何あれっ 何あれっ 何あれェー」
恒騎「放っとけ こっちじゃねェ あとオギコ落ち着け」
部下「蒙ゴウ様張唐軍の所へ韓軍がっ‥」
蒙ゴウ「韓軍が動いた‥?」
張唐「どこが来ても同じだ 射ち殺せィ」
韓軍本隊
部下「成恢様 こちらも攻撃射程に入りましたァ」
成恢「始めよ 弓隊放てェ」
秦 張唐軍の隊長に弓矢がかする
隊長「くっバカが 弓対決なら高所が圧倒的有利に決まっておる‥ む? ?っ」
隊長にヒビの様に血管が浮き上がり倒れ続く様に部下達も苦しみだす
呉鳳明「毒兵器部隊それが成恢本隊の正体だ」
部下「毒‥兵器‥ し‥しかし」
この時代毒兵器は存在はしていたが一般的ではなかった
部下「あ あのようにすぐ効く毒があるのでしょうか」
呉鳳明「ああ 敵兵の混乱ぶりがあまりに早い 我らの知るような毒ではない」
「成恢は南は越より先西は匈奴の先の異世界にまで手を伸ばして猛毒を持つ生物・植物・鉱物をかき集めている それらを日夜研究し抽出・混合を繰り返し独自の様々な猛毒兵器を作り出した」
「俺も毒兵器に興味を持った時期があったが成恢の存在を知りかなわぬと悟った」
「成恢は本来男も色を覚える程の美男子だったそうだ」
部下「えっ!? しっしかし今のあの姿はっ!?」
呉鳳明「毒使いの宿命だ 毒兵器の研究はその過程で自らも毒に体を冒される 奴の手下で健全な者など一人もおらぬ 百人以上が絶命し生きている者も身体に何らかの異常をきたしている」
「成恢自身もドス黒い血管の浮かぶ醜悪な姿に変貌してしまった それほどの代償を経ての成恢の毒薬!生やさしいものではないぞ秦軍」