銀魂の男女カプについて10at CSALOON
銀魂の男女カプについて10 - 暇つぶし2ch686:マロン名無しさん
12/05/08 01:18:15.00
――ヌヂュ!
「ん゛んっ!?」
――グッ、ググッ!!ズプズプ、ズッ、ヌプププゥゥッ!!!
「んぁ、あぅっ!?ぁ、ひあ、あっ、ああああああーーーっっ!!!」
――グチュン!!!
完全に沈んだ桂の腰。熱く張り詰めた剛直を飲み込んだ柔らかな尻たぶが、銀時の太腿と密着する。
一際高い嬌声で桂が吠えた。
自身の先端、緩んだ蛇口から出っ放しになっている薄まった白濁が、果たされた挿入に悦んで零すその蜜の量を増やす。
(っっ…ン!ふぁぁあっ!?…、…ぁ、あっ…ぅ、ぁあぁああっ……き、気持ちィィっ!気持ちイイ気持ちイイ気持ちイイっっ!!
銀時の…ふ、太くてっ、お尻、グチュって、ピッタリっ…は、挿入ってぇっ!!か、硬いの奥まで刺さってぇえっっ…!!
…あ、…ふはぁ、ン、…気持ちぃいっ…、…だ、駄目、駄目だ俺ぇっ……、こんなに気持ちぃオチンチン知らないッ…!お尻のウズウズ止まらないッ…!こ、こんなの感じ続けたらぁっ、…俺の身体っ、…頭っ、……おかしくなるううぅっ!!!)
あの茶器に口をつけた時より気が狂う程の熱に悩まされ、敏感に開いてしまっている身体。
どれ程水を取ろうと喉の乾きは癒えなかった。衣服が皮膚を擦れるだけで小さな電流がビリビリと走った。
奥まった部分がずっとずっとむず痒くて、欲しくて、熱い肉塊がメリメリと壁を割って中へ深くへ潜り込んでくる感触を心の底から渇望した。
「っひ、ひぁ、ンんっ…あっ、ああっ、ふぁあぁ、ぅうっ、…ヒ、あぁあっ…っく!!」
漸く叶った結合に過ぎる悦びを感じる桂。両目からボロボロと涙を零した。
泣きながら跨る銀時の腹に手を付いて、夢中になって腰を上下に激しく揺さぶり始める。
ユサユサ。ズッポズッポ。ヌプ、グリュグチュ。パンパン。
「ぁ、んぁ、ゃあ、あ、あぁっ!」
(やぁああああっ!こ、腰動くの、止まらないぃぃっ……!!)
暫くの間、途切れ途切れの喘ぎ声、擦れ合う粘膜とぶつかり合う肌の音、そして結合部から上がる透明な飛沫が、室内に流れる空気と2人の間を満たした。


っく、…ご、御免っ……!銀時、御免っ!!…あ、謝るから、もうっ……!!


687:マロン名無しさん
12/05/08 01:19:52.71
アニスタからも空知からも見捨てられた顔面崩壊月詠()
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688:マロン名無しさん
12/05/08 01:21:21.71
>>598
気持ちは分かるが漫画なので…
二次をそこまで深く考えたら晴太と神楽無理なのと同様に
年齢差ではないが今可愛く見えてる銀さち近妙東九なんかも気持ち悪くて無理になるわ
ただ漫画でシチュやキャラに萌えるってだけで可愛い言ってるだけなんだが…

まぁ個人の地雷なんてそれぞれだからそれでそのカプが無理なのは構わないが
漫画のカプスレで全否定してそう言われても困る

ちなみに金魂(ホスト版)の銀神自分もなんか好きだ

689:マロン名無しさん
12/05/08 01:21:32.23
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              月詠腐

690:マロン名無しさん
12/05/08 01:23:22.06
幕府が国を天人達に明け渡してから、行動に重要な根拠を失った攘夷派はがくんと減っていった。
明確に朝敵とされ、天人ばかりか同じ国のものに追われる理不尽さ。
戦も小競り合いのようなものばかりになり、明らかに事態は桂達を残して勝手に収束に向かっている。
 しかし、桂にはそれが無為なことだとは思えなかった。
妥協だけで事態が上手くいくとはどうしても思えなかったからだ。
 だが、去っていく者達の気持ちもわからなくはなかった。
戦っていても、守ろうとしているものにさえ疎ましがられる。
その中で意志を貫くのは、つらい。
だから、去る者を追う気には、まして責める気にはならなかった。
 銀時が去っていっても。


 それは久しぶりに規模の大きな戦いだった。
過去の大戦には比べるレベルではないが、それでも多くのものを切り、多くの同志も失った。
最後は乱戦になり、仲間は散り散りになった。
桂も気がつけば一人になっていた。
戦場となった平原から、少し離れた山というほどでもない小高い森の中、最後の追っ手を待ち伏せて
切り捨て、周囲を見渡す。
残暑が去り、鬱蒼と茂った背の高い雑草も少し色が落ち始めている。
 と、その草がかすかに揺れるのを感じた。
咄嗟に刀に手をかけ、すぐ離す。敵としては気配が小さすぎたからだ。
 草を揺らしながら、ひょっこりと土に汚れた顔をした少女が顔を出した。
みるみる表情が変わる。
こんなところに人がいたことより、その情景に驚いたのだろう。
桂の足元では、牛の顔をした天人が胴を真っ二つに裂かれて絶命している。
「驚かせてすまない。ここは戦の近くで危険だ。
まだ天人がいるかもしれんし、間違って切られる可能性もある。
すぐに家に帰れ」
 硬直してる少女に話しかけると、少女はびく、と体を震わせた。
見開かれた眼は恐怖に染まっている。


691:マロン名無しさん
12/05/08 01:23:43.62
 守ろうとしているものから向けられる負の感情は、堪える。
「怖いものを見せて悪かった、すぐにここを・・・」
 できるだけ怖がらせないよう、再度穏かに話しかけた桂の言葉が止まる。
 気配がする。大きく、荒い足取りが3人。いや、4人か。
おそらく敵のものだ。
 厳しい表情で、桂は少女を見た。この距離では、この少女はおそらく見つかるだろう。
背が高く伸びた草木が災いして、姿を捉える前に気配を隠すすべもない少女は草ごと薙ぎ払われるのだろう。
 桂は一瞬目を閉じた。
「そこに隠れていろ!」
 向かってくる気配のほうに、わざと音を立てて草を掻き分けながら走る。
自分達を疎ましがり、恐れるのは抗うすべを持たないこと無かれ主義の者達の都合だ。
しかし、彼らも含めてこの国を守りたいと思うのは、意志という自分の都合なのだ。

 草を掻き分け、一気に距離を詰めた。上から振り下ろされる斬撃を鞘で流す。
距離が近過ぎる為、ここで争うのは不味い。
 そこにいた4人が間違いなく異形の姿をした天人であることを瞬時に認め、横に飛んで左端にいた
嘴のある天人の脇を走り抜ける。その際に相手の手首を切り裂いた。
絶叫と怒号が響き、そろって後を追ってくる。
 天人由来の電信機器で連絡を取り合っているようだ。
追っ手が左右から次々に湧いて、桂はそれを避け、小山の裏側の岩場のほうに走った。
(おかしい・・・。追いつけないのは兎も角、なぜ深追いしてこない。
まるで、どこかに誘導しているような)
 不安が過ぎるが、かといって多勢に無勢な上、少女のいる場所から離れなければいけない事情がある桂に
選択の余地はなかった。
 しかし、幾多の戦闘や危機を乗り越えてきた桂の直感は正しかった。
 そう、桂は罠に嵌められていたのだ。


692:マロン名無しさん
12/05/08 01:24:08.29
走った先に、岩場に沿うようにして天人が持ち込んだ自由に形を変えて固められる石、
「こんくりーと」でできた建物が建っていた。
待ち伏せを警戒したが、生き物の気配は感じられない。
廃墟というにはあまりに新しすぎるし、今回の戦の拠点にしては少し離れすぎている。
無関係なものだろうか。
 後方から、まだ遠いが数十の追っ手の気配を感じる。
ここならとりあえず岩場より身は隠せるし、隙を見て逃げればいい。
何か天人がここでたくらんでいることがあるなら、その尻尾を捕まえることができたら役に立つかもしれない。
 桂は裏の開いていた窓から中へ滑り込んだ。
日が落ちたせいで中は薄暗く、しんと静まり返っている。
入った部屋は何かの倉庫のようで、ほこりっぽくいくつもの箱が積みあがっている。
 ここから機を見て脱出するために部屋の配置や構造は知っておかねばならない。
桂は音を立てずに扉を開けて廊下に出た。やはり、人の気配はない。
階段を上ろうとして、何か物音を感じた。
水音のようなそれは、地下から聞こえるようだ。
 地下は必然的に逃げ出しにくくなる。
逡巡したが、外にいた敵の気配がまだ近づいてこないため、確認だけすることにした。
足早に階段を下り、下りてすぐの音の漏れる扉をそっと開いた。
 隙間から中を覗き込もうとしたとき。
 中からいきなり扉を開けられた。
とっさに飛びずさろうとした桂の足首に何かが巻きつき、強い力で引っ張られる。
釣り上げられた魚のように、細い体は簡単に宙を舞った。
 宙吊りにされ、見上げた足首にはムチのようなものが絡まっている。
繋がっている先を追い、桂は絶句した。
 巨大な蛸のような、幾本も触手を伸ばした軟体生物が、金色に光る目で桂をねめまわしていた。
 背筋を生理的な嫌悪が襲い、桂は足首に絡みつく触手を断ち切ろうと腰の刀に手を伸ばした。
途端、発射されれたようなスピードで幾本も触手が桂に襲い掛かってくる。
しかし、桂の剣のほうが早かった。
足首の触手を断ち切り、落下しながら返す刀で向かってくる触手を切り落とす。
くるりと身軽に空中で回転し、着地した。
 床が、ずぬりと揺れた。
はっと見下ろす。

693:マロン名無しさん
12/05/08 01:24:23.46
 そこには夥しい数の触手が積み重なり、絡み合っていた。
身を翻す間もなく、桂は無数の触手の群れに絡みつかれていた。
「この・・・ッ、離せ!」
必死に刀を振るうが、振るう腕にも重く触手が纏わりつき、身動きが取れない。
むしろ、動けば動くほどきつく絡み付いてくるようだ。
 触手はピンクがかった焦げ茶色をして、ぬらぬらと黄色っぽい粘液に塗れていた。
それが無数に絡み付いてくるのだから、桂の衣装もじっとりと湿ってくる。
むき出しの顔にも擦り付けるように触手が伸びてきて、桂は首を限界まで捻って避けようとしたが、
避けた側からも触手が伸びてくる。
滑らかな白い頬に、生臭く粘り気のある粘液が塗りたくられ、気持ちの悪さに桂は顔を歪めた。
 これが見た目通り触手であるなら、おそらく餌を捕らえるためのものだろう。
こんな気味の悪い生物の餌食になるなどごめんだ。好機があるとすれば捕食のときだろう。
例え死んだとしても、こいつも道連れにする。
桂はどうにかして腕を動かし、両手で刀を支えた。
 決して目から力を失わない桂を見つめる金色の目が、くるりと動き、絡みつき自由を奪っていた触手が、
一斉に体を這いずり始めた。
 ある意志を持って。
 器用にぱちん、ぱちんと音を立てて胸元を覆っていた簡易式の鎧が外される。
食べにくいからか、と思った瞬間、ずるっと一本の触手が着物の襟元から胸に侵入してきた。
「・・?!」
 ぬるぬると粘液を分泌しながら、触手は桂の胸元を這いずり、乳首のところでふいに動きを止めた。
そのまま小さな乳首を囲むように触手が絡みつき、愛撫するように締め上げる。
 捻られる刺激を感じ、桂は驚愕の目で触手を見やった。
 捕食のために必要な行為とは思えない。
これではまるで・・・・
「なっ」
 動きやすさを考え、桂は袴ではなくズボンのような下穿きを履いていたが、その中にも触手が入ってきた。
それも4本も。
太ももに絡みつくように粘液を擦り付けながら脚を伝い降りていくもの。
 そのうちの後ろから侵入してきた一本が、股間の間に侵入しようと固く閉じられた脚の隙間を
こじ開けようとする。


694:マロン名無しさん
12/05/08 01:24:42.64
桂はふんばって耐えようとしたが、外から桂に絡み付いている触手たちが両足に巻きつき、
力ずくで脚を開かされた。
 開けられた狭間に、ぬるぬるとした触手が勢いよく入ってくる。
「・・・んッ」
後ろから性器を持ち上げるようにされ、息が漏れた。
更にもう一本、後ろから少し細い触手が桂の褌の隙間から潜り込んできた。
「な、何を」
 そのまま触手は尻の穴をぞろりとなぞっていく。
皺の隙間に塗りこめるように、どろりと大量の分泌物を零された。
気持ちの悪さに固く引き締まって震える穴を宥めるように、円を書く仕草で触手はそこを撫で回した。
ぞくぞくと寒気を感じ、桂は震えた。
これではまるで性行為のようだ。
ふいに桂の頭に銀時の声が過ぎる。
「お前、きつきつで慣らすのも大変だけど、苦労する甲斐あるすげーイイ体してるよな」
 あの時は、行為の最中でろくに反論もできなかったが、後で殴りつけてやった。
「なんで怒るかね、ほめてんのに。・・・ッテ、別に愚弄とかじゃねーって。
 もうこの体に突っ込めるのが一生俺だけだったらいいのにって思ってさ。
 魔性みてえだもん。なんか人間じゃなくてもメロメロになりそうな
 ・・・・って痛ェって」
 銀時のことを思い出すと、そんな状況でないとわかっていても胸が痛んだ。
銀時が出て行ったことを、理由も考えて理解しているつもりだ。
だが、受け入れられてはいない。
 意識が逸れたのを見抜いていたのか、わずかに力が抜けたせいか。
尻の穴を弄っていた細い触手が、大量の粘液の力を借りて中にずるっと挿入ってきた。


695:マロン名無しさん
12/05/08 01:24:57.67
「うぐっ」
 狭い穴の中に押し入るように、触手はその身を捻らせながら侵入しようとしてくる。
桂はそこを固く締めて耐えた。
こんな生き物に好きにされるなど死んでもごめんだ。
 触手は先端をどうにかもぐりこませたものの、脚を震わせながら必死に抗う桂の抵抗で先に進めない。
しばらくぐりぐりと強引に侵入しようとしていたが、やがてふと動きを止めた。
 諦めたのか、思っているとやがて触手はぷるぷると身を震わせ、ごぽりとその細い管から大量の粘液を吐き出した。
「なっ」
 固く閉じている桂の中には注ぎ込めず、粘液の殆どは触手と入り口の隙間から零れだす。
それを待っていたように、いくつもの細い触手がそこに群がってきた。
「や、嫌だ、やめろ!」
 言葉が通じないとか、考える前に桂は叫んでいた。
穴の淵の皺をひとつひとつ伸ばすように、細い触手達が我先にとそこを押し広げようとする。
腿の内側の筋肉が張り詰め、震えた。
 先ほどから、桂は何か違和感を感じていた。
頭の芯が少しずつ熱を帯び、少し気を抜くと体の力が抜けそうだ。
(これは・・・なんだ)
息が荒くなっていき、頬が赤くなっているのが自分でも分かる。
 まるで、行為の最中のような。
(馬鹿な、こんなことくらいで・・・。何か変な薬でも盛られたわけでも・・!)
 思い立って、見下ろすと胸を嬲っていた触手は更にぬるぬると白く滑らかな肌に粘液を擦り付けている。
先ほど尻の穴に撒かれた粘液が、何だか熱い。
(まさか・・・・この粘液に何か・・)
 桂が呆然としている間に、緩んでいた褌は既に触手に解かれ、晒された穴に群がる触手は更に数を増した。
桂は固く目を瞑り、ともすれば力が抜けそうな体を必死に支えて踏ん張る。
 目を閉じていたせいで、桂は気がつかなかった。
 一回り大きい触手が、先端を花のようにぱっくりと広げ蛇のような動きで、半ば勃ち上がって震えている
桂の性器に近づいているのを。


696:マロン名無しさん
12/05/08 01:25:17.97
這い寄ってきた触手は、広げた先端で桂の性器の先端に噛み付いた。
「ああっ」
 不意打ちの強烈な刺激に、桂は身をのけぞらせて声を上げてしまう。
同時に、必死に閉じていた後ろの穴がわずかに緩んだ。
その機を逃さず、群がっていた細い触手達が粘着質な音を立てて中にもぐりこむ。
「やッ・・・あうっ」
 桂は一生懸命力を入れようとするが、中に入った触手に穴を内側から広げるように引っ張ってこじ開けられた。
前で桂の性器を咥えた触手も、うねうねとそこに絡みつき、絞り上げる。
「嫌・・・気持ち、わるいッ・・」
 嘘だった。既に快感を覚えこまされた体は刺激に反応し、受け入れ始めている。 それが桂には許せなかった。
(こんなものに嬲られて・・・反応するなど) 悔しさに涙が滲む。
「離せっこの・・・むぐっ」
 熱くなっていく体を、薄れ掛けていく意識を鼓舞しようと桂は殊更に声を張り上げ、拒絶する。
 その大きく広げられた口に、一際太くグロテスクな触手が侵入してきた。
「んぐッ・・・ウ・・・んううッ」
 噛み切りたかったが、顎が外れるほどの大きさでいっぱいに広げられているため、力が出し切れない。
 そのまま身震いをさせて触手は桂の口に放った。
喉の奥まで生臭い粘液で満たされ、咽たため鼻からもとろりと零れる。
舌に血液に似た、生臭く酢っぱい味がする。
吐き出したくても、出すこともできず、桂は呻いた。唇の端から、とろりと粘液が零れる。
 下肢の陵辱も続いていた。
ちゅるちゅると吸い上げるように性器の先端を吸われ、耐えられない刺激にそこは張り詰めている。
 息苦しさと快楽で潤んだ視界に、大人の腕ほどの太さの触手が映った。
 その大きさに目を見開く。
その触手は殊更に見せ付けるように桂の目前を過ぎ、ゆっくり下に向かう。
(な、なにを・・・)
意識がそちらに向かった瞬間、四肢に巻きつき自由を奪っていた触手がぐん、と桂の体を引き上げ、
そのまま宙吊りにされた。
「んんッ!・・・が、がはっ」
 勢いよく口内を犯していた触手が抜け落ち、一気に入ってきた空気に桂は咳き込んだ。
目を開くと、手足を纏めて上にされ、屠殺場の豚のような体制で吊るされていた。
すぐ側に、金の目が光っている。

697:マロン名無しさん
12/05/08 01:25:41.22
桂は、これまでの陵辱の間も刀を落としていなかった。
距離が縮んだのを利用し、せめて一太刀、と重くまとわりつく触手の下で刀を握りなおす。
 桂の意識がそちらに向かっているのを、触手は見逃さなかった。
細い触手がいくつも入り、こじ開けられ、迎え入れるように広げられていた下の口に、
先ほどの太い触手がいきなり突き入れられた。
「あああッ!」
 尋常でない太さのものを突きこまれ、桂の体はびくびくと仰け反った。
硬直した拍子に、これまで必死に握り締めていた刀を落としてしまう。
「しまっ・・・・・ああうッ!」
 許容以上の大きさに、入り口は限界まで広げられていた。
そこを労わるはずもなく、触手は性器を模した動きで桂を激しく突いた。
「ヒッ・・・あぐッ・・・・んあアッ」
 宙吊りにされた細い肢体が、突き入れられるままにがくがくと揺れる。
あまりの太さに腰骨と内臓が擦れて感じたこともない痛みが走った。
「いたい、いやあっ・・・ひうっ」
 歯を食いしばって耐えようとしても、衝撃に耐えられず、悲鳴交じりの喘ぎが零れる。
狭いそこを押し広げられる痛みは確かにあるのに、粘液に犯された頭は次第にそれを快楽に変換していった。
 体内の力が緩み、触手はうねうねと性器ではありえない動きをさせて、桂の内部を犯す。
まだ誰も入ったことのないほど奥の処女地にまで入られ、桂は身悶えた。
 押し入られる苦しさに、空気を求めて大きく開いた口を、また別の触手が犯す。
 もう何が快感かもわからなくなっていく。
震えながら弾けた桂の精液を求めるように、また増えた触手が舐め取っていく。
下に挿入れていた太い触手は、ごぼごぼと絶えず粘液を吐き出しながらも一向に去っていかない。

698:マロン名無しさん
12/05/08 01:26:04.32
 どれだけそのまま全身を犯されていたのだろうか。
もう思考がまとまらない桂にはどれほどの時間が経ったのかわからなかった。
一晩中続いていたように感じていたが、おそらく数時間だったのだろう。

「おお、よくやったなタマ。美人党首様を一本釣りか」
「こりゃすごい。トロトロにとろけているじゃないか。
 タマがここまでやっているのは初めて見たぞ。
 よほどイイのか」
「こんな罠に引っかかってくれるとはな。これは大分楽しめそうだ」
 開かれたままの戸の向こうから、乱暴な足取りで何人もの天人が入ってきた。
 吊り上げられたまま執拗に揺さぶられながら、桂は熱に浮かされた意識の中、
まだこの陵辱が終わらないことを知った。


 雪がひらひらと降っていた。
まるで花びらのように、折り重なって全てをお前の色に染める。
 とても寒かった。
お前が出て行くのを、気配で感じていた。
何か言いたかった。言わなければならないこともあった。
でも、体が凍りついたように動かなかった。
横たわったまま固まっている背に、視線を感じて、しばらく。
気配がゆっくり去っていく。
 これが最後。
 ぶるぶると震える己の体だけが、ひどく正直だった。
いかないでくれなどと、とても言えない。

銀時。


699:マロン名無しさん
12/05/08 01:26:24.60
「おら、いつまで寝てんだ、よ」
 罵声と共に冷たい水をかけられ、意識を引き戻された。
 流れ込んでくる水の隙間から開いた目に、むき出しの自分の足が映り、桂は顔を歪めた。
過去の残滓を拭い、思い出したくもない陵辱の記憶が戻ってくる。
天人を避け、忍び込んだ家の地下で、天人の飼っているらしい異形の生物に体中を嬲られたこと。
気味の悪い触手で散々貫かれ、あろうことか反応し快楽を感じたこと。
全て葬り去ってしまいたい記憶だが、未だ状況は継続中だった。
 桂にとって最悪な形で。

「散々楽しんだみてえじゃねえか、桂小太郎」
 足を撫でられる。途端ぞわっとおぞましさから来る寒気と・・・刺激を感じた。
(なんだこれは・・・体が・・おかしい)
 桂の体は未だ触手の吐き出す体液の催淫効果に侵されていた。
本人が望まざるにかかわらず、僅かな刺激も快感に変換されていく。
「こうして間近で見ると、綺麗な顔をしてるな」
 ずぶ濡れで冷たい床に転がされている桂の傍らに膝をつき、牛のような角のある天人が
桂の細い頤を毛むじゃくらの手で掴み、上げさせる。
喉を指が掠める刺激にすら、熱い吐息が漏れてしまいそうになるが、どうにか理性を
かき寄せて目の前の天人をきつく睨み付けた。
「おお、おっかない顔をする。美人が睨むと怖い怖い」
 桂の虚勢を鼻で笑い、揶揄しながら天人が生ぬるい息を吐きかける。
周りを囲む天人たちもそろって哄笑した。
 桂は目の端で数を数える。5、6、7人。数が多い。
刀はあの気味の悪い生物に嬲られたときに落としてしまった。
この人数を相手に、戦うのはおろか隙をついて逃げるにしても分が悪すぎる。
更に悪いことに、天人を睨みつけるために顔を少し上げることすらひどく体が重く感じた。
あの液体には、何か体を動かなくさせる作用があったのかもしれない。
 捕食のための道具なら、獲物を動けなくさせるものなのだろう。
桂の逡巡を無視して、天人はにやついた顔をより近づけてきた。
「タマには随分かわいがられたみたいじゃないか。
 あんたは随分ヨがっていたから、引き離すのが可哀想だったなあ。
 タマもめずらしく、とても寂しがっていたよ」

700:マロン名無しさん
12/05/08 01:26:47.91
タマというのがあの生物の名前なのだろう。
可愛いのは名前だけだ、と桂は心の中で吐き捨てる。
「代わりにアンタは俺達が可愛がってやるよ」
 べろりと、厚い舌が桂の頬を舐め上げた。今度は純粋な嫌悪で、桂の背に悪寒が走る。
「触るな!下衆が!」
「まだ動けるかい、活きがいいねえ」
 牛のような天人は、緩慢に身を捩ってもがく桂を肩から抱きすくめた。
触手に嬲られた際に着物はほとんど脱げてしまって、かろうじて帯で止まっている状態だった。
その大きく開かれた胸元を、大きな毛だらけの手に撫でさすられる。
「やめろ、離せ!」
「随分滑らかな肌だ、こんなに手触りのいい体はまだヤったことがないな」
「本当か?どれ」
横から別の天人が、太ももに手を差し入れてきた。
「すべすべして気持ちいいな」
「やめろ・・・ッ!嫌だ!」
「ん?どうした党首サマよ。何か当たるなあ」
 股間に手が這いより、勃ちあがり始めている桂の性器を軽くつつく。直接の刺激に、どうにか声は耐えたものの、反射的に桂の体はびくっと震えた。
「おいおい、もう興奮してるのか?」
「盛りでもついてるんじゃないか?」
「嫌だとか言っておいて、勃ててるのか。大した淫乱だな」
 天人たちが口々に桂を揶揄する。 常であれば切り殺してやりたいほどの羞恥を感じていたが、ろくに動かせない体は彼らの手中にあり、
声を耐えているため言葉で反論することも叶わない。
「こんな淫乱な党首様に突っ込んでやらないのは酷だろう」
「じゃあ、俺が最初にいかせてもらうぜ」
 桂を拘束していた腕が離れる。
密着する体温すら刺激に取っていた体は、詰めていた息を吐いて力を少し抜いた。
すでに桂の意識は飛びかけていて、言葉の意味を理解できなかったのだ。
 腕を離した天人は、そのまますんなりと伸びた桂の白く細い足を乱暴に掴みあげる。
「・・なッ!」
 くるりと体を回転され、桂は目を見開いた。目の前に、興奮に目を血走らせた獣の顔がある。
「ほっそい足してんなあ、これで走れるのか」
 天人はもう一方の足も掴んで持ち上げ、Vの形に大きく広げさせた。

701:マロン名無しさん
12/05/08 01:27:11.72
「はなせ!」
 あまりの体勢に、桂は必死に上体を起こして抵抗する。
「まあまあ、そうがっつかなくても逃げねえよ」
 後ろから猪に似た天人が桂のむき出しの肩を、両手で掴んで固定した。
 どうあがいても、逃げられない。
 絶望が桂の胸を満たした。
「しっかり反応してるじゃないか」
 白い足を限界まで開かせて、天人は哂った。
性器の間近に顔があるため、喋るたびに吐き出される息が震える性器に掛かり、もどかしい刺激に体が揺れる。
「ここも、いい感じにほぐれてんな。挿入れてくれって言ってるぜ」
 いきなり蕾に指を突き入れられた。乱暴な行為にも溶け切った体は浅ましく反応し、桂の性器が張り詰める。
「おい、早くしろよ、後がつかえてんだぜ」
 桂を犯す天人の後ろから局部を覗き込んでいる天人が、苛立ったように言う。
「悪い悪い。つい楽しくてな。早速味見をさせてもらうさ」
「生で大丈夫か?俺たちには大した効果はないとはいえ、タマの粘液が残ってるだろ」
「かまわんだろ。少し体が鈍るだけで、こいつを逃がすようなことはない。
 潤滑剤になるし、何より生でないと楽しめないしな」
 牛のような天人は、笑いながらそう返すと、手早く泥に汚れたズボンのチャックを下ろした。
待ちきれないようにぶるんと飛び出してきた巨大な性器に、桂は絶句する。
「いやだ・・・やめろ、そんなもの、入れるな・・ッ」
 必死に頭を振って拒否する桂に、取り囲んでいた天人たちの笑い声が強くなった。
「随分煽ってくれるな、お前は天性の淫売だよ」
「あッ」
 後ろから桂を押さえつけていた天人が、耳の中に舌を差込みながらささやく。
その刺激に思わず仰け反り、意識の反れた途端、蕾に焼けるような熱いものが押し当てられた。
「いやっ・・・・んああああッ!」
 ずん、と半ばまで一息に押し込まれる。
ぎちぎちに嵌められ、広げられた入り口が痛む。
しかし、それを補って余りある快感に桂は喘いだ。
「あうッ・・・ひ、ふぅッ」
 中をかき回され、桂は何度も声を上げさせられた。
羞恥は感じるのに、体が熱くて、息を、声を止められなかった。

702:マロン名無しさん
12/05/08 01:27:28.23
 自分の状況を否定するようにゆるゆると首を振ると、その白い首筋を背後の天人に甘噛みされる。
更に、むき出しの胸で固く芯を持って立ち上がっていた乳首をつままれ、針で突付かれたような鋭い刺激に
また喘ぐ。
どこにも意識の逃げ場がない。
「これは・・・かなり具合がいいな。絞り上げられてるみたいだ」
「おい、早くしろって」
「しかしタマの粘液の効果もあるとしても敏感すぎないか」
「こんなエロい体が男を知らないはずがないだろ。可愛がられ慣れているんだろう」
「随分開発されてんな」
 半ばまで挿しこまれた凶器は、桂の内部を楽しむように緩く動かされる。
緩慢な刺激に散々触手に嬲られた体は暴走し、ぎこちなく細い腰が揺らめく。
もっと奥まで入れて欲しいと言うように。
「おいおい、もっと犯して欲しいってよ」
「娼婦顔負けだ」
 その様を天人に口々にからかわれ、まだ僅かに残っていた桂の矜持は焼けるように痛んだ。
「悪い悪い、今奥まで入れてやるからな」
 ズプッと濡れた音を立てて、天人の醜悪な肉棒が桂の白い尻に根元まで突き入れられた。
「はうッ」
 ずんと脳天まで響く刺激に呻きながらも、桂の体は吸いつくように凶器を飲み込んだ。
そのまま一気に引き抜かれ、また突き込まれる。
身悶えながら桂は突かれる度に仰け反り、よがった。
「くぅうッ・・・・こいつすげぇっ」
「ふ・・・ううぅッ」
5回ほど抜き差しをしたところで、天人が大きく唸り、身震いしながら桂の中に放つ。体内にぶちまけれた異形の者の熱に、桂は絶え入るような声を出した。快楽のためか最後の理性か、一滴透明な涙が頬を伝う。
 ずるりと引き抜かれたものが、どろりと白く糸を引いた。
「はえーよ」
「煩い、お前だってそうもたないぞ。こいつ喘ぐたびにきゅっきゅって締めてきて・・」
「早くどけって、次は俺だ」


703:マロン名無しさん
12/05/08 01:27:50.74
桂は天人に次々と犯された。
何本もの性器で代わる代わる貫かれたそこは赤く腫れ上がり、吐き出された白濁を
絶えず零しながら震えていた。
入り口は開いたままになり、呼吸に合わせて物欲しげに小さく開閉していて、
陵辱を拒むどころか迎え入れているようですらあった。
「入れやすくなったのはいいけどよ・・・ちゃんと締めろよ、オラッ」
「あゥッ」
 腰をつかんで引き上げられ、足が胸につくほど折り曲げられると、真上から天人が乱暴に突きこんでくる。
内臓が押しつぶされて苦しい体勢だが、その苦しさにすら感じてしまい、桂は喘いだ。
 7人いた天人は皆順番に桂を犯し、それでも足りないのか2週目になっている。
いつ果てるともない陵辱に、桂は既に何度も意識を飛ばしていた。
その度に、気絶した体では具合が悪いと無理やり意識を引きずり戻された。
 終わらない快楽に脳を犯され、桂の目は次第に焦点を失っていく。
精神が限界まで追い詰められて、逃避のためかあるはずもない幻影を見た。
「・・銀、時・・・ああっ」
「おい、こいつ男の名前呼んでるぜ」
「すました顔して男を散々くわえ込んでたんだろうな」
 意識があれば、舌を噛み切りたいほど屈辱であろう、天人の揶揄の声も聞こえなかった。
「ぎんとき・・・ん、あッ・・・・・・・もっと」
 意識が朦朧とした桂の目には、自分を犯す醜悪な天人が一番逢いたい男に見えていた。
自ら甘えるように摺り寄り、細い足を天人の腰に絡みつける。
「おっ、大サービスだな」
「!・・・おいおい、中までまた良くなったぜこいつ。
 どういう体してんだ・・・くっ」
 銀時に抱かれている。
そう認識している桂の体は、それまで以上に解れ、もっと欲しいというように挿入れられた性器に絡みついた。
その刺激に耐え切れず、天人が再度吐き出す。
「っつ」
「あああッ」
 中に出される感覚に、桂は身悶えて極まった声を上げた。


704:マロン名無しさん
12/05/08 01:28:03.97
「・・・ハッ、こりゃすげえ拾いモンだ」
 荒く息を吐き、すぐに回復したものを埋め込んだまま、このままもう一度と桂の足を
抱え直した天人の肩を別の天人が掴んだ。
「おい、お前ばかりやるな!か、代われよ!」
「待てよ、もう一回くらい・・・」
「俺はさっきから待ってるんだ」
 天人たちが桂を犯す順番を争っている間も、桂は小刻みに息を吐きながら、
未だ夢の世界にいた。
(去ってなどいなかったのだな、銀時)
 銀時が桂の背を撫で、髪に顔を埋める。
いつも情事のあとはそうしてくれた。
 くすぐったくて、幸せな時間。
(銀時)
「どけよ、俺が・・・ッ」
 桂の足の間にいる男を突き飛ばし、サイのように鼻に角のある天人が、
鼻息も荒く桂に圧し掛かってきた。
 その太い首に、するりと桂の白い腕が回される。
「銀時・・・もうどこにもいかないでくれ・・・・」
 ずっと言えなかった言葉と一緒に、透明な涙が桂の白いもので汚された頬に流れた。
「へっ、飛んでやがる」
 サイのような天人は、桂の下肢を限界まで開くと一気に根元まで挿入した。
「あ――ッ」
「うおっ、こりゃイイ!」
 甲高い声を上げて、桂は銀時だと思っている相手を受け入れる。
縋りつくように首にぎゅっとしがみついた。
気分よくされるがままにしながら、天人は桂の骨ばった肩にむしゃぶりつき、
派手に音を立てながら何度も突き入れた。
その度桂は腰を捻らせて嬌声を上げる。


705:マロン名無しさん
12/05/08 01:28:18.52
その様子を視姦しながら、天人達は顔を見合わせた。
「なあ、こいつどうせ突き出しても、俺たちには金一封くらいだろ?」
「だよなあ、官吏に楽しませるのもしゃくだしな」
「せっかくだからこいつここで飼うっていうのはどうだ?」
「いつでもヤれるようにか?いいな、こんな具合のいい便所を使い捨てるのはちょっと勿体ねえ」
「しかし居ないときはどうする?繋いでおいても逃げるんじゃないか」
「いねえ間はタマに面倒見させとけばいいだろ」
「死んだら上に持ってけばいいな、報奨金かわんねえし」
 桂を性の道具として飼うという提案に、全員が頷いた。
 そんな話も聞こえず、天人に体中を嘗め回されながら桂はまだ幻影を見ていた。
「ぎんとき・・・あアッ、や・・・はあッ」

(お前はいつまで捨てられた男にしがみ付いてんだ?)

 突然、冷たい声が頭に響き、桂は目を見開いた。

 銀時が去っていった日。
桂は1日中、縁側に座って外を眺めていた。
昔のどうでもいいことが、妙に鮮明に頭につ次々に浮かび、消えていった。
目の端で高杉を見たように思うが、はっきりしない。
毒舌家の高杉が、腑抜けのようになっている自分に何も言わないとは考えにくかったから、
あれも過去の幻だったのかもしれない。
 その後の慌しい数日間は、いつも通りに振舞えていたと思う。
銀時の離脱に動揺する志士達を叱咤しまとめる必要があったからだ。
自分が代表なのだから、こういうときこそしっかりしなければ、という使命感と、
やることがあるという責任がどうにか体を動かしてくれた。
 高杉は何も言わなかったが、時々何とも形容しがたい目で俺を見ていた。
 一月経ち、それまで拠点にしていた古い空き家を離れることになった。
荷物をまとめ、痕跡が残っていないか家中を確認している時、ふと足が止まる。
 想いとは不思議なもので、離れがたいと思ったのは銀時と何度も抱き合った部屋でなく、
銀時が去っていった縁側だった。


706:マロン名無しさん
12/05/08 01:28:39.38
そこにしゃがみこんで、板目を撫でる。 ここを最後に銀時が歩いたのだろう。
 不意に、古びて黒光りする床板に、雫が落ちてきた。
雨かと外を見るが、雲ひとつない青空で、自分の目から零れていると知った。
銀時が去ってから、一度も泣いたりしなかったのに。
「お前はいつまで捨てられた男にしがみ付いてんだ?」
 ふいに、後ろから声を掛けられた。 振り返ると、袋に入れた荷物を片手に下げた高杉が、俺を見下ろしていた。
「高杉・・・」
「そうやってしがみ付いても、銀時は帰ってこねぇし、お前はどんどん弱くなるだけだぜ」
「・・しがみ付いてなどいない」
「そんだけ依存しといて、よく言うぜ」
さっさと立てよ、と言うとこちらの返事も待たずに高杉は後ろに屈んできて、 腕を取られて引き上げられた。
「出てくんのが遅い党首サマを皆外で待ってんだ。無理でもしゃんとしたフリをしろ」
 掴まれたところが、妙に痛かったのを覚えている

 高杉は嫌いだ。
 いつも、全てを見透かすように、本当のことを言うから。

 頭に響く声と共に、昔のことが一気に押し寄せて、それに意識を洗い流されるように
桂は我に返った。
 仲間の血に汚れた、おぞましい天人が自分の上で呻きながら腰を振っている。
冷や水を浴びせられたように頭の芯が冷える。
「や・・やめろ、どけ!」
「おい、急に暴れだしたぞ!そっち抑えろ!」
「離せ!」
 掠れていたが、かまわずに声を張り上げ桂は圧し掛かっていた天人を突き飛ばし、もがいた。
周りを囲んで順番を待っていた天人達が慌ててその体を押さえつける。
 体の自由はまだ利かなかったが、桂は天人の手を振り解こうと闇雲に暴れた。
「おい、仕方ねえ、手足折っちまえ」
「いっそ切っちまうか?もったいねえけど」
 天人3人がかりで押さえつけられ、床に磔にされる。 細い腕を取られて捻られ、みしりと嫌な音がした。
「せっかく従順になってたから、あっちこっち使おうと思ってたんだけどな」
「本当に勿体無い」

707:マロン名無しさん
12/05/08 01:28:59.97
「まったくだ、その無駄に細ェ腕にも色々使い道あんだから壊されちゃ困る」

 ふいに聞き覚えのある声が響いて、桂は弾かれたように顔を上げた。
その体の横に、胴から分断された天人の躯が音を立てて落ちる。
「だ、誰だ?!」
「な、お前どこから――ッ」
「答える必要はねえなあ」
 桂もまた、驚愕の顔で見ていた。
戦闘中はぐれたきりなのに、どうしてこんなところにいる?
「・・高杉」
戦闘はあっという間だった。
桂を介して触手の粘液にやられていたこともあってか、動きの鈍い天人達は高杉の敵ではなかった。
桂がどうにか体を起こして、未だ事態を飲み込めず見ているうちに、高杉はあっさりと最後の天人を
袈裟切りにすると、かちんと音を立てて刀を鞘に収める。
 無表情に桂を振り返ると、切り伏せた天人の服を引きちぎり、大股で桂のほうに歩いてきた。
「高杉・・・どうしてここが・・・いや、すまない、助かった」
 全裸で、先ほどまで天人に輪姦されていた、穢れ切った体を見られるのは辛く、
できるだけ体を縮めようとしている桂を、フンと鼻で笑うと、高杉はその正面に乱暴に座り込んだ。
「顔上げろ」
 顔を伏せている桂にそういうと、桂が躊躇っている間に乱暴に顎をとり、顔を上げさせる。
ぐいぐいと、布で顔を拭われ、更に閉じていた足を引かれて開かされ、下肢をやはり乱暴に拭われた。
 咄嗟に抵抗したが、力も入らず、まったく取り合ってもらえない。
散々擦られて腫れ上がり、男の種を零している場所もすべて見られただろう。
羞恥に俯く桂に、高杉は自分の着ていた隊服を着せ、適当に前を留めた。
 天人に掴まれた指跡の残る白い腕を、引き上げて桂を立たせる。
足腰がまったく据わらず、立たされても崩れ落ちそうになる体を、腕を肩の上に通して背負った。
「た、高杉」
「出るぞ、話は後だ」

 外へ出ると、そこは既に真の闇になっていた。
高杉は、あらかじめ調べていたのか迷わず裏に回ると、置いてあった灯油のドラム缶を
蓋を外して建物の中に蹴りこみ、マッチを流れ出た油に放る。 火の道が走り、ごうっと音を立てて建物の奥から火の色が見えた。

708:マロン名無しさん
12/05/08 01:29:22.40
「行くぞ」
 背中の桂を抱え直し、高杉は山道を下っていく。
しばらく経って振り返ると、来た方向に橙色の火柱が見えた。
追っ手は気配一つなく、山には虫の声がするばかりだ。
ひどく疲れていたが、桂は気になっていたことを高杉に尋ねた。
「どうして、俺があそこにいるのがわかった」
「・・・子供が」
「え?」
「お前、子供助けただろう。そいつがお前がこっちのほうに逃げたっつってた。
怖ぇんだろうに、俺見てガタガタ震えながら、お前が天人に追われてるから
助けてくれってよ。こっちつったって山は広いからな。大分手間取った」
 まあ、方向や大体の場所が特定できただけマシか、と高杉は続ける。 子供。山の中で桂に会い、ひどく怯えていたあの少女だろうか。
あんなものを見せたのに、あの子は更に怖い思いをしてまで、自分を助けてくれと告げたのか。
 偉そうに、まるで自分だけが背負い込んだようなことを思って、 自分は何と思い上がっていたのだろう。
 たまらなくなり、桂は高杉の肩に顔を伏せた。
高杉の背が一瞬強張り、すぐ元に戻る。
「・・・・・すまん」
「・・・んだよ、素直すぎて気持ち悪ぃ」
 高杉の背からは、普段あまりしない汗のにおいがした。 靴は泥だらけで、ズボンの裾が破れている。
いつも飄々として、洒落者のように格好をつけているくせに。 山の中を、方向だけで探すのはどれほどのことだろうか。 
 高杉の言葉はいつも通り悪かったけれど、いつもより少し甘い響きを持って桂の胸に染みた。

 いつも状況を正しく捉えてきついところを抉る。
それは、ずっと桂を見ていなければわからないことだ。
 浅はかで、いつも後悔ばかりしている。
そんな俺を、お前はずっと見てくれていたのか。

銀時を忘れることは、生涯ないと思う。自分は割り切りが下手だ。
 けれど、この先どんなことがあったとしても、この時背に揺られながら聞いた、
高杉の早い心臓の音を忘れることもまた、決してないと思う。

例え道が別れる日が来ても。

709:マロン名無しさん
12/05/08 01:29:50.99
|:: |:: | ヽ:.、ヽ .|::  i:::    :!:: .l:'::::::l!
::: |:: |::: ハ:!    @        i      ヽ::i:: i  ヽ:. ヽ!:: .|::: i  :!: l::::::::l!
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::: ト、ヽ.ト、!ィ=====、-、::::::::::´        .::::::::::ヽ、___ \:.l:::::l .l .! ./.::i::l::!
::: |ミ、ヽメ´ ̄,ィ==.、`ヾ、ヽ::::. @      .:::: ,.'ィチ=ニニ¨¨゙ヾ、:::| l i / .:イ::l::!
::、 ト-イ〃 /,' ,ィニ、ヾ.、 ヾ.           /' /,ィ:::::ニ、ヽヽ  ヾ、! :! ,'/ :::/!::!:l
:::、 !゙《.   {::{::+++++、(@)ノ.:}    @            {::{::(@))::}  ,_ ! j/'  i' !:l:!
、::ヽ! ´ゝ,__乂ゝニニ--'‐.:      :::: ..      :..┴ー=ニ、.'ノ__ィミ !ノ.:  i  !:/
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::::::\               ゝ.`二二二二二ン′    .イ     .!  /

このスレは月詠婆さんに監視されています

710:マロン名無しさん
12/05/08 01:30:14.10
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              月詠腐


711:マロン名無しさん
12/05/08 01:31:12.70
深く考えて、っていうより生理的嫌悪感じゃないの?

712:マロン名無しさん
12/05/08 01:32:50.13
月詠ババアのフランケン顔に生理的嫌悪

713:マロン名無しさん
12/05/08 01:33:36.85
アニスタからも空知からも見捨てられた顔面崩壊月詠()
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714:マロン名無しさん
12/05/08 01:34:57.28
           /´" ̄⌒`⌒ヽ,,~
            /         ∧   \~
           /    ノー;;;;;;;;' ll ゙;;;;;;; )~
           /   ,/ ,,`ー・- -・-.ミ 
          /   リ    )( ・・)  ゙)
          ~|/   i|   ∵ __⊥_ :.ノ 
            |  |i、    ´ 二,`ノ 
 _c‐-、_,-‐ー-、__ノ人ヾ\゙  ー‐ -イ,_,_,_,_,_,-‐ー-、_,-‐っ_                
 E≡        ~´⌒\::::.              ゞ   ≡∃
  ̄`' ̄~`‐-、__,_   ィ   ,  ヽ  , )   _,、__,-‐'~ ̄`' ̄
           ~`;; ^  ー   '` ー ' ヽ`~
             l              ヽ
            |       ⌒      !
     ,-‐ー- 、__   l      ,,,@,,,      ノ  __, -‐ー- 、
   (      ~⌒              ⌒       )
    \         ヽ ■□■■□■ノ       /
     \   ヽ、     ヽ■□■■□    ,ノ    /
       \    l`ー‐--ー‐■■□■□-ー‐'、   /
        〉  イ     □■□■■    〉  |
        /  ::|               (_ヽ \、
       (。mnノ                `ヽ、_nm
          「月詠みたいになりたい」
            自己投影腐月詠腐

715:マロン名無しさん
12/05/08 01:35:36.72
   自己投影腐月詠腐の末路
           |/|
           |/|
           |/|
        /´" ̄⌒`⌒ヽ,,
       /        ,,;:ミ   ミ
      ミ    ツ''';;;;;;;;' ll ゙;;;;;;; シ
      /   ,/'';;;;;*;;;:;;;;,;;,,*;:;;ミ
     彡   リ::;::;;;(,:;;;*::*;;);;::)
     ミ/   i|,::;;;;;;;:;''⌒);:;;;:;;)
      |  |i'';:;;;;;;::;''⌒);;:;;ノ
      人ヾ\;;:;;;:;;゙ー';:;;ノ- 、
     r―~ここここここここ)''々i
     ! メ   ̄`. ´  ̄`    .ノ
     .'- .ィ          「 , '
.        | :。::   メ :。:: ! i
       ノ #    メ   ヽ、
     , '    ヽζζζ , '  ヽ
 ((  .{ _.ト、   Yl|iY  # ,イ .}  ))
     '、 >.ト.   ' |. '  イノ .ノ
      ' .,,_ ___ ノ-^-`、 ___.... - '
           ,l゙:.:.'i       ブリュブリュッ
       __. ,-'''"::;::;;:‘----,,,,、
      ,i´ :.:o゚。。o゚.:.:.:.:.:.:.:。゚。.:.`'.
      ゙''¬---―''''''゙゙゙''―-┘


716:マロン名無しさん
12/05/08 01:35:57.72
坂田家はいい一家ですね


銀時 ぱぱ やる気がないけど決める時は決める
ヅラたん まま 強くて電波だけど優しい
新八 息子 ツッコミが激しいけど優しい
神楽 娘  たまにDVとツッコミが激しいけど優しい
定春 ペット モフモフして癒される


717:マロン名無しさん
12/05/08 01:36:47.56
ユサユサ。ズッポズッポ。ヌプ、グリュグチュ。パンパン。
「ぁ、んぁ、ゃあ、あ、あぁっ!」
(やぁああああっ!こ、腰動くの、止まらないぃぃっ……!!)
暫くの間、途切れ途切れの喘ぎ声、擦れ合う粘膜とぶつかり合う肌の音、そして結合部から上がる透明な飛沫が、室内に流れる空気と2人の間を満たした。


っく、…ご、御免っ……!銀時、御免っ!!…あ、謝るから、もうっ……!!

「何が?」

薬に急かされた桂が一方的な腰の律動を開始して、どれだけが経っただろうか。
四半刻かも知れないし、もしかしたら5分と経っていなかったかも知れない。
そのどちらでも、桂にとっては永劫続くような長く耐え難い苦しみの時間に感じられた。
ッズッチュ!ズン、ズプッ、ズンッッ!!
(ひっう!!ぅあ、くぅうぅうっ…!?…どうして…っ、中っ、もうずっと擦れてっ…イイの、感じてるの、にっ…!!)
グチュッ!ズプ!ズププッ!!
(……っく、ぅあうっ、…イ、キたいのに、出したいのに、どうして、イけなッ…っあぁ!あ!ンひっ!!……っっ!?)
身も心もグチャグチャにする桂。背に流す漆黒の長髪を振り乱して、卑猥な上下運動を続ける。
端整な顔立ちは恍惚に染まる反面苦痛に歪められ、だらしなく開いた唇の隙間からは常に忙しない息遣いと喘ぎが発せられる。
「んぅ、…う、んふぅ…、う、あぁ…銀時ぃ…っ…」
確かに待ち望んだ行為に没頭しているのに。
必死に腰を揺らめかして、熱い雄の肉に腹の底を削られる快楽を感じているのに。
一向に兆しが訪れない、解放の瞬間。
これならば男を欲する飢餓感に身体を疼かせていた方が数倍もマシだったと、混濁する意識の中、桂は思った。
溜まるだけ溜まって体内をグルグルと巡るだけの放出されない熱と欲望は、ただ悪戯に身を苛むだけの毒で、拷問だった。
「ぁあ、…あ、うぅ…御免っ…銀時っ…御免、なさいっ…っ」
荒い呼吸の合間、桂が向き合う相手へ必死な声で告げた。
眉1つ動かさず。口1つ、手1つ出さずの状態に終始徹して自分を抱く銀時に、……否。
いつまでも頑なに態度を冷やしたまま一向に動こうとしない、自分を抱いてくれない銀時に、御免、御免なさいと、謝罪の言葉を紡いだ。


718:マロン名無しさん
12/05/08 01:37:17.86
今自分がコピペしてる文章をおかあさんに晒すテスト

719:マロン名無しさん
12/05/08 01:37:49.00

                ,,,-'''               '''‐,,,
              ,,-''                    ''-,,
             ,i"                       ゛i,
            ,y'   /   |     ||    |    |     ゛y
            ,i  _/|__/|___| |___|i__|i__  i
           l  |゛::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::      ヽ゛.|
           | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::            | |
           | |::::::::::::::     :;                 | |
           | |::::::::::::......:::::::...... :;                  | |
.           | |:::::::::::::::l'''"~`'li,- i:::::     / i',il'"~`''li     | |
           | |:::::::::::::::i , ・  ,i!..ノ;;::::::    i::::il、 ・  ,|!:    |  |
           | |:::::::::::/'''`゛=='" /::;;:::     ;;;::::`''=='",,      |  |
          | |:::::::::::}     (;;;;●   ● )::::::::         |  |
          | |::::::::::::{    /;;::::::i:::::..  i   i:::::        |  |
          | |:::::::::::::}   /;;::::;;i;;;;;;;;;;;,,,,,l    i::         |  |
          | |::::::::::::::{   i::::::/::::::::::::::::: ゛'、  i.         |  |
      _,,,r-┴、::;;;;ヽ、::::::::::::::::::::::::::               ;;;:::::-‐-、
     / 、  、 ヽヽ-,;;;゛ヽ、::::::::::::::::::::::::::            ,,,イr/´/ ,r  ゛'ヽ、
  ̄ ̄\,,,ヽ、,,i、,,,i、ノ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,しL,/,,,r'~,,,-‐

          ツ、ツッキーがのぶたすに負けるなんて

720:マロン名無しさん
12/05/08 01:38:15.32
>>718
?????

721:マロン名無しさん
12/05/08 01:38:45.18
    ´/|iiilllllllll;;;;;;;`ヽ
    /iiilll::::::::::::::::;;;::::::llliil
  /iiiiiiillii:::::Y///;;;  :::;;iiilllliillヽ
 /iiilliill//        \;;;:iilllliilヽ
 |iilllliilll  ::::::::::  ||| ::::::::  ∥iilliil
 |iililliill >-=・=- ;; ;; -=・=-< lliilliill    __
 |iiiiillllll  ____:ノ:::|  | ヽ____   liiiilii|  r<r,.\
  |iilliiliゝ_   ノ/  ゝヽ   iiiliiillソ _/ヽニヾノ,}
  |iiiliillliil  ノ   ̄v ̄ ヾ lilllllノ/ ` ,,/
  ヾiiilllllノ  <=======ゞ ノ /   /
   ` ̄ ̄ ヽ=====ノ ノ/   /
      }   ` '' ー "´\ /
     /       /⌒ヽヽ、
     |   \__,,/  ,,' |  ヽ、    .。::・。゚:゜゚。*::。.
     \  '´  __,/(,ノ!   (3 。:*゚。::・。*:。゚:+゚*:。:゚:+:。.
       \_  _∠,,_  _人_,ノ     ゚:*。・゚+:゚*:。:゚・:。:゚
        | ̄    ̄    /
       月詠腐の正体

722:マロン名無しさん
12/05/08 01:39:15.73
      /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::人:::::::::::ヽ
     /:::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::/  ヽ、:::::::ヽ
     |:::::::::::@ヽ-------‐‐'′、 ,   ヽ::::::::|
    |::::::::::/  u    肉   ´`    .|:::::::::|
    |:::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ===/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ|:::::::::|   
   |::::::=ロ  -=・=-  |,  |  -=・=-  ロ=::::::|   
    |::::::::/ヽ      /ノ  ヽ      /ヽ::::::::|   
   |:::::/  `─ '''''    '''''── ` 丶:::|  
   |:::ノ      (●),   、(●)、   U  |::| ツッキー
   |::|        ,,ノ(、_, )ヽ、,,        .|::| 
   |::| u       ´トェェェイ`         .|::|   
   |::|.         |,r-r-|          |:::|
   |::::\      ー `ニニ´‐        /::::| 
   \::::::\     _- ̄ ̄-_       /:::::/
     |Ξ|~ \             / ~|Ξ|
    /::::::ヽ/|\_______/|\ /:::::::ヽ
    |::::::::::|  \         /  |::::::::::::|
   /|:::::::::::|    \      /    |::::::::::::|\


723:マロン名無しさん
12/05/08 01:40:08.79
   /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ⌒ヽ    _____
   /       /i \   ヽ  |_____ \□ □
  / | /////.∧ | | | | ∧ |\、       / /   _____
  | | |-| |〔 =○=.〕-〔=○=〕--ヽ      / /   |_____|
  | .|| ||  `ー'(、●^●,)ー'U∴ヽ     / /
 |  | || ∴∴ ノトェェイヽ∴∴∴l    / /
 .|  | ||∴U∴ ヽ`ー'ノ ∴∴∴/      ̄   (⌒ ⌒ヽ
 | i ゝ ∴∴∴  '⌒ヽ∴∴ ノ     (´⌒  ⌒  ⌒ヾ
 //∧| \__ '、__,ノ_/         ('⌒腐臭⌒   ::⌒  )
    しw/ノ ̄---┴--      (´     )     ::: )
    | (    *≡≡≡≡≡三(´⌒;:   ::⌒`) :;  )
     /  /   ;;;   \     ─┐ヽヽ  |  | ::⌒ )
     / /   /;;;;;\  \   (⌒:: / (⌒`) |  |  ソ
    / / ( ̄);;;.;|;;|;;.\  ( ̄)   ノ ヾ     ノ   ┐
   / ( ノ  (.;:.::;;|.;:.|;.;.: \ノ (         ヽヽ      ┴    ヽヽ
 ⊂- ┘(    ),.;:;.;;-,;:.:;;::.l (    )    ─┐ |  |    ─┐ |  |  |  |
      UUUU.,;:.,:;:;,..;:,.,:;;:;;:UUUU.        /.  |  |       / . |  |  |  |
       ,.;:.,:.,:;.,.,:.,;;:;::;::;:;:;.,;.:,.:;:;:,.:;:.       ノ      ノ  ┐   ノ     ノ     ノ
         ;:.,:;.マン汁,:;.,:                  ┴

      ツ、ツッキーーー!!!


724:マロン名無しさん
12/05/08 01:40:52.50
´            /|iiilllllllll;;;;;;;`ヽ
          /iiilll::::::::::::::::;;;::::::llliil
        /iiiiiiillii:::::Y///;;;  :::;;iiilllliillヽ
       /iiilliill//        \;;;:iilllliilヽ
       |iilllliilll  ::::::::::  ||| ::::::::  ∥iilliil
       |iililliill >-=・=- ;; ;; -=・=-< lliilliill
       |iiiiillllll  ____:ノ:::|  | ヽ____   liiiilii|
        |iilliiliゝ_   ノ/  ゝヽ   iiiliiillソ
        |iiiliillliil  ノ   ̄v ̄ ヾ lilllllノ
        ヾiiilllllノ  <=======ゞ ノ
         ` ̄| \ ヽ=====ノ ノ
        ,r‐''''^¨^⌒ ̄ ̄ ̄ヽ
      ,ノ`,            \
      ノ/             ヽ
     ι.}           λ    )
     ヽ(,.          ノ!   r'
      (           l  .,/
      ノ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,丿へ
     ノ              ,)
     (  ∵ ∧∵    /,,丿
     \,,,,/人\__ノ   /
    (  ) (__)    (   )
    《  l (___)   《 ̄ ̄》
   《__(____)  《____》
    
    月詠が好きです

725:マロン名無しさん
12/05/08 01:42:12.59
――ヌヂュ!
「ん゛んっ!?」
――グッ、ググッ!!ズプズプ、ズッ、ヌプププゥゥッ!!!
「んぁ、あぅっ!?ぁ、ひあ、あっ、ああああああーーーっっ!!!」
――グチュン!!!
完全に沈んだ桂の腰。熱く張り詰めた剛直を飲み込んだ柔らかな尻たぶが、銀時の太腿と密着する。
一際高い嬌声で桂が吠えた。
自身の先端、緩んだ蛇口から出っ放しになっている薄まった白濁が、果たされた挿入に悦んで零すその蜜の量を増やす。
(っっ…ン!ふぁぁあっ!?…、…ぁ、あっ…ぅ、ぁあぁああっ……き、気持ちィィっ!気持ちイイ気持ちイイ気持ちイイっっ!!
銀時の…ふ、太くてっ、お尻、グチュって、ピッタリっ…は、挿入ってぇっ!!か、硬いの奥まで刺さってぇえっっ…!!
…あ、…ふはぁ、ン、…気持ちぃいっ…、…だ、駄目、駄目だ俺ぇっ……、こんなに気持ちぃオチンチン知らないッ…!お尻のウズウズ止まらないッ…!こ、こんなの感じ続けたらぁっ、…俺の身体っ、…頭っ、……おかしくなるううぅっ!!!)
あの茶器に口をつけた時より気が狂う程の熱に悩まされ、敏感に開いてしまっている身体。
どれ程水を取ろうと喉の乾きは癒えなかった。衣服が皮膚を擦れるだけで小さな電流がビリビリと走った。
奥まった部分がずっとずっとむず痒くて、欲しくて、熱い肉塊がメリメリと壁を割って中へ深くへ潜り込んでくる感触を心の底から渇望した。
「っひ、ひぁ、ンんっ…あっ、ああっ、ふぁあぁ、ぅうっ、…ヒ、あぁあっ…っく!!」
漸く叶った結合に過ぎる悦びを感じる桂。両目からボロボロと涙を零した。
泣きながら跨る銀時の腹に手を付いて、夢中になって腰を上下に激しく揺さぶり始める。
ユサユサ。ズッポズッポ。ヌプ、グリュグチュ。パンパン。
「ぁ、んぁ、ゃあ、あ、あぁっ!」
(やぁああああっ!こ、腰動くの、止まらないぃぃっ……!!)
暫くの間、途切れ途切れの喘ぎ声、擦れ合う粘膜とぶつかり合う肌の音、そして結合部から上がる透明な飛沫が、室内に流れる空気と2人の間を満たした。


っく、…ご、御免っ……!銀時、御免っ!!…あ、謝るから、もうっ……!!


726:月詠腐の正体
12/05/08 01:43:54.06
          /:::::::::::::::/ヘ::::::::::::::::::\
          /::::ノ (::::::://∩ヽ、:::::::::::::::ヽ
         /::::::::⌒::::::/./  ヽ l:::::::ノ (:::ヽ
        /:::::::/:::::::::ノ /、,l,t,y l ヽ:::::⌒:::::ヽ
        .l:::::::/ ̄ ̄ノ .ノヽilリ!ノ | ヘ ̄|::::::ヽ
        |=ロイ《:・:》シ )     イ《::・::》ロ=l
   /^ ̄ ̄|::::::|´';、 _ノ.ノ∴)o(∴:ヾ-ン゙`|:::::::| ̄ ̄^\
 /  __|::::::|  / ./  /  `i  ヽ ヽ |:::::::|__  \
 l  /   |::::::| .l  l   /j l|! .i\ } .| |:::::::|   \   l
.mmっ   |::::::|  l  /  |./_-.ー_/| | l .|:::::::|   ιmm
       |::::::|   | ヽ  |::::::::::::::::l./ / /|:::::::|
       |::::::|ヽ  ヽ .ゝ、|::::::::::::U /  .|:::::::|
       |::::::|/\ \ ヘ:::::::::://  /.|::::::::|
       |::::::|   \ `U`、//  /  |::::::::|
       /     /ヘ  \/  /\     ヽ、
       /    /   \   /   \    ヘ
      (    /      U、/      Υ    )
      |   l               l    |
      .|  |                .|   |
       | |               .|  |
      ccccC               Ccccc

727:マロン名無しさん
12/05/08 01:44:26.65
        /:::::::::::::::::::::::人:::::::::::::::::::::::::\
      /:::::::::::::::::::::::::::/ ..ヽ:::::::::::::::::::::::::::ヽ
     /::::::::::::::::::::::::::::/   ヾ:::::::::::::::::::::::::::丶
     |::::::::::::::::::::::::::::/     ヽ::::::::::::::::::::::::::ヽ
    |::::::::::/::::::::::::ノ       ヽ.::::::::::::ヽ:::::::|  ツ、ツッキー
    |:::::::/ ̄ ̄           ̄ ̄ ̄|:::::::|
    |=ロ  ・===-      -===・  ロ=.|
    |:::::|                  .. |::::::|
     |::::::| `                 |::::::|
   (||:::::|        .(。。)       |::::::|)
  ..  |:::::| ∴∴     l l    ..∴∴ |::::::|
  ..  |:::::| ∴∴ _-- ̄`´ ̄--__ ∴∴ |::::::|
    |:::::| ∴∴  -二二二二- ∴∴ |:::::::|
    |:::::|                  |:::::::|
    |:::::::ヽ      -_    _-     ノ::::::::|
    |:::::::::丶       . ̄ ̄    /::::::::::::|
    |::::::::::| \_______/ |::::::::::::::::|




728:月詠腐
12/05/08 01:45:08.80
              γ'⌒ヾ⌒゙ー'"⌒y⌒)
           (⌒;,.:⌒i ノ⌒i γ-,;;:ノ
            (⌒゙;、', i! ,' / / ノ'"
             `ヾ、il l ! | lγ
                | il ! i l !|
      ムッキ━━━| il ! | i l|━━━━!!!!
                | il ! i l !|
               ,ヘ _,.rw,
              .ノ:::Vテー'"::L.
          ._,,.. -=''':::::::::::::::::::::::::::`ヽ、.
        ./:::::::::::u:::::::::人::::::::::u:::::::::::\.
       :/:::::::::ノ(:::::::::::::/ ..ヽ::::::::::::::::::::::::ヽ.
      :/::::U::::::⌒::::::::::/U   ヾ:::::::::ノ(:::::::::::丶.
      :|:::::::::::::::u::::::::::/ 、,l,.,.t,y ヽ::::⌒::::U:::::::ヽ.
      :|::::::::::/::::::::::::ノヽ il リ!ノノ ヽ.:::::::::::::ヽ:::::|:
      :|:::::::/ ̄ ̄、、、ェ_ヘ ::::::::::テ、、、 ̄ ̄ ̄|:::::::|:
      :|=ロ   イ《;。;;;;;》シ l:::::::::::{イ《;;;゚;;》ア  ロ=|:
      :|::::::|  ´';、 _ノ  ノ::::::ヽ ヾーン゙`   |:::::::|:
      :|::::::| u      (_0,_,0_)、 U    .|:::::::|:
      :|::::::|*∵∴ノ  Ul l  \   ∴* |::::::|:
      :|u:::| ∵∴i   -====- 、 ∵∴ .|::::::|:
      :|::::::|    │ 〈┼┼┼┼┼〉    |::::::|:
      :|::::::|   U ! ヾ、_ノ⌒ヽ_,ノ     .|::::::|:
      :|::::::|\    ゝ、:::::::::::  '  U ./´.|::::::|:
      :|::::::|  \____U___/   |:::::::|:
        ̄   /`   ゜     ´\     ̄‘
          / ,へ    丶   ヽ \



729:マロン名無しさん
12/05/08 01:47:29.93
銀時「淫乱だろうが、最低の男娼だろうが、
 どうでもいいんだよ、俺ァ、昔っから
 今も昔も、俺のヅラは何一つ
 変わっちゃいねエエ!!」

730:マロン名無しさん
12/05/08 01:47:58.15
>>729
銀さんに質問です
ヅラたんの尻の穴の締まり具合も変わってないですか?
きゅうきゅう締められてすごく気持ちがよかったので挿入して10秒でイッてしまいました
銀さんの誕生日に銀さんより先にヅラたんの穴を頂きました

731:マロン名無しさん
12/05/08 01:48:30.82
>>730
おまいら白夜叉に殺されるぞあーあ知らね

ささ銀さん、ヅラたんはこちらです
汚い男の精液でぐちょんぐちょんにしといてやりました
あれ銀さんなんか怖い目あああああああああああああああ

732:マロン名無しさん
12/05/08 01:48:51.66
いいな~銀さんが本当羨ましい
ヅラたんのあの顔と体を好きな時にぐちょぐちょにできるなんてさ

733:マロン名無しさん
12/05/08 01:49:10.83
ヅラたんを掻っ攫った銀さん
万事屋に連れ帰ってヅラたんを床に投げ捨て「オイ早くその汚ねー身体洗ってこい」
って冷たく言い放ってた
完全に白夜叉の顔でさすがのヅラたんも顔強張らせて逃げるように風呂に走っていったよ
しばらくしてヅラたん戻って来るなり髪わし掴んで
「なぁ何よあれ?お前なに野郎共に突っ込まれてヨガッてんの?」
とか色々と責め立てて、ヅラたんが弁解する暇もなく壁に身体押さえ付けてチンチンぶち込んでた

734:マロン名無しさん
12/05/08 01:49:25.56
銀さんとヅラニャンまだギシアン続いてるぞ
屋根裏登ってこいお前らも
すごいぞ

735:マロン名無しさん
12/05/08 01:49:43.66
>>734
まだやってんのか
俺が覗き見た時は、たくさんの変態に大量に出されたザー汁流しきれてなくて
まだ尻穴ドロドロしてるヅラたん見てキレた銀さんが
風呂場に引っ張っていってシャワーヘッド尻穴にブチ込んでたよ
ヅラたん泣きわめきながらも射精してたよ
まったくなんて最低の男娼なんだハアハア


736:マロン名無しさん
12/05/08 01:49:56.46
え、俺が見たときは気絶したヅラたんを優しく洗ってあげながら
「このバカが…心配かけさせやがって」ってほっぺとかに
チュッチュしてあげてたよ
やっぱ銀さん優しいなと思ってたらお得意の銀デレだったのか

737:マロン名無しさん
12/05/08 01:50:08.33
頬さんざん叩いておいて気絶したら優しくチュッチュすんのか
銀さんらしいな

まあヅラたんは銀さんに酷いことされる度に感じる変態だから
優しくしてやる必要ないんだがな

738:マロン名無しさん
12/05/08 01:50:26.12
仕事が定時で終わったんで、万事屋の前通ったら
銀さんとヅラたんが階段の影でキスしてたよ

銀さんはヅラたんの耳さわったり、髪さわったり
口だけじゃなくてオデコやほっぺに軽くキスしたり
ラヴラヴモードにモードチェンジしてた

なんか見てるこっちが恥ずかしかったから写メ撮るのも忘れてそそくさと帰ってきた

739:マロン名無しさん
12/05/08 01:50:42.45
さんざんギシアンしまくって満足したんだな
白夜叉モードとヅラたんラブモードは表裏一体だから
解除されるとそうなるのか

……見たいぞ、幸せそうに銀さんに愛されてるヅラたん……
きっとニコニコしててでもちょっと照れくさくて
困っちゃってるんだろうな……

740:マロン名無しさん
12/05/08 01:50:56.18
セクロスの後ヅラたんは銀さんにべったりくっついて寝てた
すげえ幸せそうな顔して寝言で「銀時…ムニャムニャ」言ってた
夢まで銀さんとラブラブしてんのかよヅラたん

741:マロン名無しさん
12/05/08 01:51:06.05
隣でヅラたんにそんなこと言われて銀さん内心ウゼーって思うけど
ぎゅっと抱き締めてあげるよ今日は

742:マロン名無しさん
12/05/08 01:52:36.46
1、攘夷時代に天人もしくは同じ攘夷志士仲間に輪姦され
  身も心もボロボロになった桂たんを慰めてエッチした銀さん
  カラダは淫乱になり複数の男たちと関係を結びながらも
  銀ちゃんとの愛あるエッチに支えられ
  やがて銀時の子を妊娠して銀時と幸せに暮らす

2、初めての相手が銀さんでずっと銀ちゃんとの関係しか結ばず
  銀さん好みのカラダになっている桂たん
  だがある日高杉に監禁レイプされ孕まされてしまう桂たん 
  そんな桂たんでもいいから傍にいて欲しいと告白
  銀時と結婚して幸せに暮らす

どっちのが幸せだろう?


743:マロン名無しさん
12/05/08 01:53:35.41
10歳で銀さんに出会い、12歳で銀さんからオナニーを習って、
14歳で銀さんに処女奪われたヅラたん

744:マロン名無しさん
12/05/08 02:01:32.06
キャラ下げはアンチスレで一人寂しくやってろよ基地

銀魂キャラは恋愛とか想像つかないけど近藤さんやさっちゃんは何か応援したくなる

745:マロン名無しさん
12/05/08 02:04:08.53
>>744
銀桂に嫉妬すんなカス
>>742に答えろよ
つか銀さんと一番似た境遇で似たもの同士お似合いは桂で決定

746:マロン名無しさん
12/05/08 02:06:34.80
結局の所、銀時ハーレムで一番成立の可能性が高いのって誰だろうな
好みうんぬん忘れて自分的にランキングしてみる
1位桂(初期からの幼馴染ヒロインだし女キャラの中でも一番人気あるし細身だし性格一番キレイだしなにやっても汚れないし最近の扱い見てるとまとめてもジャンプ的にも問題無いんじゃないかな)
2位お妙(ビジュアル的に地味ながら第一話から出てるのは大きい、普通のマンガだったらポジション的はかなりあり得る立ち位置。地味ビジュアルと最近とみに影が薄くなってるのが気になる所)
3位神楽(ビジュアル、人気、銀時との関係の深さで行けばダントツだが、30近い保護者の男と10代前半少女の犯罪臭漂うカプはジャンプ的にかなりマイナスなのでこの位置に)
4位さっちゃん(普通のマンガだったらありえないがこのマンガ普通じゃないし、銀時に一番はっきり愛を叫んでるのは彼女だけ。銀時との自然体の掛け合いやたまに見せる乙女要素はギャップ萌え)
5位結野アナ(銀時が愛を叫んでるのは彼女だけ)
6位九兵衛(キャラ人気とビジュアルは大きいものの、出番の少なさと銀時との関係の薄さと本人の嗜好を考えるとかなり無理目かと思う)

番外お登勢(関係の深さも銀時とのお互いの理解度もぶっちぎりだけど戦艦)

747:マロン名無しさん
12/05/08 02:08:13.76
ここはおばちゃんのいとしの高杉の話題ほとんど出ないよw

748:マロン名無しさん
12/05/08 02:09:10.10
つかVIPni頼っても九兵衛にすら負けた不人気月詠婆wwwwwwww

749:マロン名無しさん
12/05/08 02:09:42.08
>>747
銀桂公式だから嫉妬すんなよ負け豚うんこ月詠腐飴

750:マロン名無しさん
12/05/08 02:11:08.59
アンカつけて無いのに高杉好きのおばちゃんって自分のことって分かるんだw

751:マロン名無しさん
12/05/08 02:11:24.57
黒髪ロンゲで幼なじみで主人公の部屋の窓から侵入しちゃうようなウザい系が
そらちの理想のヒロインだなんて全部桂ちゃんに当てはまるね
すっごいやー
月詠腐すっごい涙目顔真っ赤で嫉妬してるねぇ

752:マロン名無しさん
12/05/08 02:12:08.74
空知先生はヅラにゃんに夢見すぎだよぉ

753:マロン名無しさん
12/05/08 02:12:45.38
ヅラにゃんはまじで天使
銀ちゃんがホレてるわけだぜ

754:マロン名無しさん
12/05/08 02:13:06.19
桂たんは空知先生が認めた公式ヒロインだからなぁ~

755:マロン名無しさん
12/05/08 02:13:39.49
ヅラにゃんの場合女体化もあるしなぁ
夫婦でネコにもなっちゃうしぃ
空知=銀さんに愛されてるヅラにゃんへの月詠腐の嫉妬パネェwww

756:マロン名無しさん
12/05/08 02:14:02.42
高杉おばちゃんw

757:マロン名無しさん
12/05/08 02:14:32.30
>>756
月詠おばちゃん涙目顔真っ赤w

758:マロン名無しさん
12/05/08 02:14:40.21
ヅラたんは今頃銀さんと
チョメチョメチョメにゃんにゃんにゃん

759:マロン名無しさん
12/05/08 02:16:21.14
白無垢を着て銀時と結婚するんだ
と内心ウキウキドキドキしてる幸せそうなヅラたんを
控え室でドロドロになるまで集団レイープするなんて
白夜叉に惨殺されてもいいくらい興奮するシチュだ


760:マロン名無しさん
12/05/08 02:16:44.56
やっとこさ袴履いた銀さんが現れると、汚れて破れた
白無垢の下で精液まみれのヅラたんがポツンと放置されてるよ
ヅラたんは涙の筋が顔に沢山ついてて放心状態だよ

761:マロン名無しさん
12/05/08 02:17:24.59
放心した白無垢ヅラたんと白夜叉モードで本気でキレる袴銀さんが見れるなら
死んでもかまわん

762:マロン名無しさん
12/05/08 02:17:39.73
汚された花嫁を抱き抱えて白夜叉の顔になった銀さん

763:マロン名無しさん
12/05/08 02:17:58.68
犯されて無惨な白無垢ヅラたんの足を広げて、
ヅラたんが怯えた顔でよせ銀時見るなって抗うけど
いいからジッとしとけとか言いながら菊穴に指を入れて、
沢山出されたザーメンかき出してやる袴銀さん

764:マロン名無しさん
12/05/08 02:18:25.11
綺麗な黒髪のヅラたんに白無垢はとても似合ってて
なのにヅラたんはぐしょぐしょに泣いてて銀さんの顔も悲しそうで
なんだか胸が痛む切ないシーン

765:マロン名無しさん
12/05/08 02:18:59.84
「白無垢を汚したら銀時に怒られる」
そう泣きながら変態達にやられてたヅラたん

766:マロン名無しさん
12/05/08 02:19:31.20
>>765
ヅラたんはホント銀さんが自分に惚れてるってこと分かってないよな

銀時が選んでくれた白無垢だから、
汚したら嫌がるし怒られるって思ってるっぽいけど
銀さんが一番汚されたくないのは魂の片割れであるヅラたんなのにな

767:マロン名無しさん
12/05/08 02:20:04.83
昨日のレイーポが堪えたのか、破れた白無垢をぼーっとうつろに眺めてるヅラたん
なんか花嫁どころか未亡人の匂いがするよ

768:マロン名無しさん
12/05/08 02:20:35.76
「抵抗したら銀さんが大変なことになる」とハッタリかませば
銀さんのこと大好きなヅラたんはすぐにおとなしくなるよ
自分が我慢すれば銀時は助かるんだと本気で信じちゃうよ
銀さんはヅラたんのそういうところを心配してるのにな

769:マロン名無しさん
12/05/08 02:20:45.00
高杉おばちゃんに言い返すとか高杉おばちゃんって認めたようなもんw

770:マロン名無しさん
12/05/08 02:22:01.86
>>769
月詠腐おばちゃん飴ちゃんすっげー顔真っ赤だぞw

771:マロン名無しさん
12/05/08 02:22:33.39
銀さんは普段は鬼畜だからヅラたんが頑張って買った車を乗り回すが、
いざという時は自分犠牲にしてでもヅラたん助けるからおk

772:マロン名無しさん
12/05/08 02:22:52.46
泣き虫なヅラにゃんこそまさにギャップ萌え☆

773:マロン名無しさん
12/05/08 02:23:13.89
ヅラたんの髪が嬲られたくらいで後先考えずに似蔵に斬りかかってたしね
銀さん相当ヅラたんに対する独占欲高いよ
ヅラたんの肛門は自分のものだと思ってるよ

774:マロン名無しさん
12/05/08 02:23:39.52
>>773
銀さん、あの髪がヅラたんのだって確実な証拠ないのに斬り掛かっちゃったんだよな

775:マロン名無しさん
12/05/08 02:24:07.97
>>774
確証とかなくても分かったんだよ銀さんだもの
ヅラたんのものなら陰毛の一本まで判別できそうだ

776:マロン名無しさん
12/05/08 02:24:51.79
銀さんはヅラたんの髪鷲掴みしてバックで犯すのが趣味だから、
遠目に見てもヅラたんの髪だとすぐ分かるんだよ

777:マロン名無しさん
12/05/08 02:25:15.77
一昨日抱いた時はたしかに陰毛生えてたのに、
今日脱がせてみたらそこがツルンツルンになってて銀さんはキレるよ
ヅラたんは自分で剃ったって言い張るけど嘘下手だからすぐバレる

778:マロン名無しさん
12/05/08 02:25:43.98
>>774
銀さんあの時ツレがヤられたって聞いてイライラしてたからな
仕方ないよ

779:マロン名無しさん
12/05/08 02:26:15.00
>>778
銀さんはあの髪が本当にヅラたんのものかなんて事より
似蔵がヅラたんの事を「本当に男か」とか「まるで女」とか言ったからブチ切れたよ
自分以外にヅラたんをそういう目で見てる男がいることが許せなかったんだよ

780:マロン名無しさん
12/05/08 10:00:01.29
誘導

【アニメ2期】銀魂の男女カプを語ろう3
スレリンク(anichara板)

781:マロン名無しさん
12/05/09 05:06:16.51
荒らしが酷くて破棄したスレをなんでまだ使ってたんだ

782:マロン名無しさん
12/05/09 16:01:34.34
「あーあー、いけません。また落ちてしまわれたようですねぇ」
 無感情気味の声音に、部下たちが肩越しに振り向いた。
 彼の部下たちに囲まれうつむいたままの人間だけが、何の反応も示さない。
「どうしやすか武市さん」
 問いに、能面のような顔のまま、武市は応じる。
「しかたありません。水でもかけて起してください」
「おい、持ってこい」
 指示通り、手桶に汲まれた水がすぐに運び込まれた。
 水は勢いよく気絶したその人物にぶちまけられた。
「……っ」
 わずかばかりのうめき声が漏れ聞こえた。
 武市の部下の一人が、水の滴る長い黒髪をひっつかんで上を向かせた。
「う、ぐ……ッ」
 武市は猿轡をはめられた彼の前にひざまずき、顔を近づけた。
「お目覚めですかねぇ、桂さん」
「……」
 濡れてなお艶ややかさを増したようにも見える黒髪の間から秀麗な顔がのぞく。苦しげに細められた眼は、それでも真正面の敵へ意志を持って向けられていた。
「お休みになられたいなら……たった一度だけ頷いていただければ、それで結構なのですが」
「……」
 頭が小さく横に振られた。
 武市は立ち上がり、部下に告げた。
「続けてください」
「へい」
 彼らからゆっくりと離れ、武市は言う。
「高杉さんの言う通り……簡単には、堕ちてくれませんねえ」
 まだまだかかりそうだと、彼はどこか愉しげにため息をついた。


 結局、外が明るくなってもそれは続けられることになった。

783:マロン名無しさん
12/05/09 16:02:52.08
桂小太郎は塀からとび移った屋根の上で立ち上がり、そこから館を見下ろした。
 外装がもろかったのかさびれた風体をさらすその館は、今も明かりがほとんど灯っておらず、幽霊屋敷と評判の館だった。もともとは天人の持ち物だったが、今は地主が変わって知られていない商人の持ち家となっている。
 しかしその商人が河上万斉とつながりがある可能性が高いという情報が届いた。
 仲間たちとともに動乱以降は常に情報を集めていたが、鬼兵隊の動きはなかなかつかめない。情報がやや不確かだっために可能性は低かったが、
この館で鬼兵隊の情報が何か探れることを期待してやって来たのである。 
「高杉め……いったいどこに隠れている。それに……」
 何をたくらんでいるのだ。
 月明かりの夜に浮かび上がる館を見下ろし、桂はつぶやいた。


 屋敷の中に入り込むのは簡単だった。外に見張りがいなかったからといって中にいないとも限らなかったが、警戒しながら忍び込んだものの、人の気配が感じられなかった。
階下にはいるかもしれないが、最上階の天井裏に潜んでいる以上、よほど油断しない限り見つかる可能性は低い。
 最上階の部屋を見て回り、一番端の部屋を調べ終えたが、なんの変哲もない少し傷んだだけの屋敷だった。人がいて使っている様子はあったが、ただそれだけである。
 とりあえず怪しい部屋か地下室のようなものがないか探してみようと、桂は階下へのルートを考え始めた。
 すると、階段のほうから誰かが上がってくる足音が聞こえた。しかも一人ではなく、複数である。
 耳を澄ませた彼のもとに、やがて話し声が届いてきた。
「―?」
「……ぃゃ、……は、まだできておらん」
「では、河上殿にはなんとお伝えすれば」
(河上……やはり河上万斉か……?)
 さらに話を聞こうとしたが、声と足音は廊下の反対側へと離れていった。
 彼はそれを追って天井裏を進んだ。
 が、階段付近の天井まで来たところで、再び足音を聞いた。
「む……」
 ちょうどいいところに下を覗き込める隙間を見つけた桂は、そこから廊下を見下ろしてみた。
うってつけなことに、その隙間は階段がちょうど見えるようになっている。
 ぎしぎしと階段を軋ませながら、一人の男が上ってくる。

784:マロン名無しさん
12/05/09 16:04:08.19
 ヘッドホンにサングラス、逆立った髪。そして背中には三味線を背負っている。
(河上、万斉……まさか本人がいるとはな)
 桂にしてみても、まさか視認できようとは思わなかった相手である。通じている商人とやらから河上万斉の名を聞くことができれば、それだけでここが鬼兵隊の息がかった拠点の一つだと判明するはずだったのだ。
 彼とのつながりを確認できた以上、ここにいるのは危険だと判断し、桂はすぐに撤退することを決めた。
 その瞬間。
「!!」
 奴の足音が消えた、そう理解した瞬間、桂は後ろに大きく飛びのいていた。
 一瞬前まで彼が体重をかけていた梁が、周囲の天井板ごと吹き飛んでいく。
「なるほど……さすがは逃げの小太郎。よくぞかわしたでござる」
 パラパラと破片が廊下に舞い落ちるが、万斉はすでにそこにいない。桂と目線を同じくする位置に立ち、彼に刃を向けている。
 梁の上で互いに対峙したまま、つぶやく。
「……気づいていたのか」
「ここ数週間、確実に聞いたことのないリズムが聞こえた。それも天井裏から」
 万斉は隙なく桂を見据えながら言葉をつづけた。
「こんな夜中に人様の屋敷に侵入するとはなかなか無礼な客でござる。だが、ぬしが大人しくしているのであれば、手厚くもてなしてもよい」
「あいにく予定があってな!」
 言うなり桂は素早く取り出した拳ほどの球を万斉に向かって投げつける。万斉はそれをあっさりと切り割ったが、球体はぼわんという間抜けな音をたてて煙を広げた。
 人が来る可能性があったが、桂は廊下へと飛び降りた。案の定、先ほど会話していた二人が音を聞きつけてやってくる。その頭上を越えて二人をかわし、着地するや廊下を一気に駆ける。
 だが、次の瞬間、右手首に違和感を覚えた。
「……!?」
 右腕が伸びきるまでひっぱられ、桂は足を止めた。ビンッと空気を震わす音。
「糸……!」
 三味線の弦。
 左手で腰の刀を逆手に抜き、素早く糸を断ち切る。
 桂が顔を廊下に戻すと、万斉はすでに床を蹴っていた。迫る刃を、真っ向から受けてたつ。
 白刃がきらめき、甲高い金属音が響き渡った。
「なかなか、心地よい曲だ。人を酔わせ、躍らせる曲でござる」

785:マロン名無しさん
12/05/09 16:05:05.20
品定めをするような視線をサングラスの奥に感じた。何かを見透かされたかのような、嫌な気持ちを振り切るように相手の刀をはじく。
 するどい切っ先をかわし、受け流し、そして攻め合う。
「さすが天下の桂小太郎……以前見受けた時から、是非に一度死合うてみたかった!」
「人斬り河上万斉……お前も噂にたがわぬ腕だ!」
 ひと際大きな音を奏で、刃が互いをはじきあう。二人は同時に一歩退きあった。少しあがった息を意識する。
 相手の腕は悪くなかった。悔しいが、高杉の人を見る眼、人を見抜く眼は確かなものがあった。少し銀時を思わせる大振りな剣筋と身軽な足裁き。体格に恵まれ一撃の重さも申し分ない。
 対して自分の剣は軽かった。その分速さは勝っているものの、まとわりついてくる鋼の弦を断ち切ることに費やされる。技術でしのぐも限界がある。
 いくら目の前の男と互角に戦えようと、もうしばらくすれば、おそらく階下から騒ぎを聞きつけて応援がやってくるはず。
(その前に、なんとかこの場を)
 そう思った桂が軸足を移動させた瞬間だった。
 響き渡る銃声。
「くっ!」
 とっさに左に飛び退き、さらに打ち込まれる銃弾をかわす。
「ほんとに素早いッスね。でも一発かすったッス」
 万斉の後ろから銃を構えた露出の高い女が現れた。鋭い視線で桂をにらみながら、ゆっくりと歩いてくる。
「逃げ切れないっスよ、その足じゃ」
 彼女の言うとおり、彼は右足から出血していた。銃弾は足をかすめただけだが、かわした姿勢、半ばしゃがみこんだままいきなり走りだせるような傷ではなかった。
「ふむ。このような幕切れとは思わなかったでござるな……」
 少し咎めるように万斉が隣に並んだまた子につぶやいた。
「うるさいっス。大体、どでかい音たてすぎなんスよ。近所迷惑もいいとこっス」
「銃声のほうがよほど近所迷惑でござる。しかも品がない」
「年中ヘッドフォン外さないあんたに品とか言われたくないっス! さっさとそいつとっ捕まえるっスよ!!」
 向き直ったまた子の目の前で、桂は半身をずらし隠しながら取り出していた爆弾を、やや壁寄りに放った。
「なっ……」
「ちっ」

786:マロン名無しさん
12/05/09 16:05:54.00
ズガァァン!
 爆発で吹き飛んだ壁の穴に桂は飛び込んだ。規模も予想通りの爆発だったため、次の行動に移るのは敵よりも速い。だが、銃弾は桂の右足をかすめ、軽くえぐっていた。痛みが強く、素早い動きは制限される。
「……っ、この、逃がさないっス!!」
 たちこめる煙の中で拳銃が火花を散らしたが、危ういところでかわした桂は、古めかしい机の反対側に隠れながら窓ガラスに柄の底を叩きつけた。また子の乱射も手伝い、窓は完全に割れる。
 転がるように飛び出て、さらに屋根の傾きに任せて落下。わずかなとっかかりに左手を掛け、そのままぶら下がる。
 ここは三階。遙か下に庭が見えた。少しくらりとする。
 懐から取り出した小さな爆弾を三つ、彼は飛び出てきた部屋に向かって投げ込んだ。
 軽快に大砲でも連射されたような音が鳴り響き、同時に人々の悲鳴だか怒号だかが聞こえた。つかんでいる屋根のでっぱりが揺れ、それに耐えてから桂は反動を一回つけて二階の部屋に飛び込んだ。
 ガラスの破砕音がひびく。だが、彼は一度横に転がって体勢を立て直すと、すぐさま窓の外に向かった。
 直観的に考えたことは、来島はともかく、河上はそう簡単にやられはしないだろうということだった。
 予感は的中した。
 桂の爆弾のような轟音より一瞬早く、二階の部屋の天井に切れ目が走る。
 退きながら桂はつぶやいた。
「ふん……床を切り飛ばしたか。大工が泣くぞ」
「ぬしのせいでござるがな」
「イッテー……急に足場切り崩すとか、なにしやがるんスか……!」
 天井と一緒に飛び降りてきたのは万斉。そして落っこちてきたのが全身埃まみれのまた子だった。反応は遅れたようだが、大した深手を負わせられなかったらしい。
 問題の男は健在。追いかけっこはまだ終わらない。


787:マロン名無しさん
12/05/09 16:06:00.06
 舌打ちしながら桂は踏み込みざまの一撃を刃で弾き返し、飛び退るや窓に足をかけ脱出する。そろそろ本格的にまずかった。着地が予想以上に響いて顔をしかめる。
 すいと空気に何かが閃いた。
「残念ながら、そろそろフィナーレでござるよ」
 言葉が降って来るのと、首にかけられた弦が上へ引かれるのは同時だった。
「か……はッ!」
「その怪我さえなかったら、弦が巻きついた瞬間に気づいたかもしれないでござるな」
 首をつられるように締めあげられ、彼の息が詰まる。弦をつかむが、ゆるむ気配はない。
「首を狩るわけではないが、その意識、刈り取らせていただくでござる」
 万斉の声が遠くなり、視界が揺れる。そしてぼんやりと焦点を失っていく。
 やがて全身から力が抜け、桂はその場に崩れ落ちた。

788:マロン名無しさん
12/05/09 16:08:55.37
万事屋銀ちゃん。スナックお登勢の二階に掲げられた看板の文句である。
 その万事屋のソファに、何かを耐えるような顔をした黒服の男が一人、座っていた。
「ちょっとォ、大串くーん、君高給取りでしょー。なんで菓子折りの一つも持ってこないわけ」
「舐めてんじゃねーぞ、酢昆布箱で持って来いや!」
「ちょ、神楽ちゃん、普通菓子折りに酢昆布はないからね。……土方さん、すいません」
 社長椅子にふんぞり返ったままの万事屋の主と、正面のソファに座っている団子頭の少女に代わって、新八は鬼の副長土方に頭をさげる。相手は見るからにイライラとした調子で、新八を見上げた。
「茶はいい。灰皿ねえか」
「うちは子供いるから禁煙なんですー。ついでにマヨも禁止な」
 新八が応えるより先に、すかさず銀時から言葉が飛んだ。万事屋に灰皿が備えられていないのは事実だったが、喫煙者もいないのでわざわざ金をだして買うほどの必要性も余裕もないという、
それだけのことだった。気ィ遣いの新八は、お登勢さんあたりから不要な灰皿を一つ譲ってもらうべきかなあ、などと算段を始めながら、如才ない笑顔を土方に向けた。
「それで土方さん、銀さんに何か用事があるからいらっしゃったんですよね? 僕らがいるとつごうが悪いなら、外しましょうか?」
「いや、そういうわけでもねえんだが……」
「おいおい、ぱっつぁんよぉ、菓子も依頼も持って来ねえような奴は追い出しときゃいーんだよ」
「そうアル。酢昆布一年分持って出直して来いアル!」
「あんたらちょっと黙っててくれる!? 話進まないでしょうがぁぁあああ!!!」
 突っ込みを入れながらも、銀さん機嫌悪いなあと頭の片隅で思う。いつもならもっとおちょくるような感じで土方さんに絡んでいるのだが。これはさっさと用件を聞いて帰ってもらったほうがいい。
 土方は銀時を瞳孔が開ききった眼で睨みつけた後、口を開いた。
「先日、伊東の件では世話になったからな。その後をちょっと教えてやろうと思ってきただけだ」
「何アルカ。けっきょくニートになったアルか、トッシー」
「ちっげーよ! あのヘッドフォン野郎をたぐってったところ、郊外の武家屋敷に出入りしてたみてえでな。先日橋田屋が手放した物件だが」
「……ふーん」

789:マロン名無しさん
12/05/09 16:28:34.09
「市中での目撃情報はねえが、身辺気をつけろ。万事屋ぁ、手前あいつとやりあったんだろ?」
「どうだったかな」
「銀ちゃん、股間にバイクで突っ込まれてたネ」
「ちょ、神楽ちゃん思い出させないでくれる」
 嫌そうに顔をしかめる銀時に、土方は溜飲をさげたらしい。機嫌よさそうに笑って立ち上がる。
「ま、あんときの恨み晴らすのもいいだろうよ。俺は知ったことじゃねえ」
「おいおい、いーのかお巡りさん。暴力沙汰推奨して。危険人物から僕ら守るのがお仕事デショ?」
「悪いがあいつがやらかしてくれた始末が手間でな、なかなか手が回らねえ。まったく、近頃桂がおとなしくしてくれてるのだけが幸いだ。ちょっと前は、連日のように歌舞伎町界隈で目撃情報があったんだが、ぱたりとやみやがった。なあ、万事屋。桂も何か企んでやがるのかね」
「……知るわけねーだろ」
 俺に聞くな、と言い捨て銀時は社長椅子をくるりと回す。土方はふん、と鼻を鳴らす。
「まあ、いい。邪魔したな」
 慌てて新八は頭をさげたが、銀時は背を向けたままだった。引き戸が閉まる音だけがガラガラと響く。外階段を降りていく音がやんで、それでもしばらくしてから新八は口を開いた。
「……びっくりしましたね」
 桂の名前がでた瞬間、動揺を見せたのは新八だけだった。幸い土方は食い入るように銀時の反応をみつめていたのだが。
 外をぼんやり眺めていた銀時が、気だるげに立ち上がる。
「ぱっつぁんよぉ、今日からちょっとお前の家に神楽泊めてやってくれる」
「いいですけど……銀さん一人で大丈夫ですか?」
「どうせ何もねーよ。いちいちあいつ大げさなんだよ。でも、ま、いちおうな」
 神楽女の子だし? と続けながら玄関へ歩いて行く。
「銀さん、どこ行くんですか?」
「その辺出掛けてくる。明るいうち帰れよ」
 即答だった。振り返ると、ごそごそブーツを履いている背中が見える。
「私がいないからって、夜遊びしてくんじゃねーぞ!」
 神楽の言葉を受けながら、やる気なさげに銀時は片手をあげてみせた。


790:マロン名無しさん
12/05/09 16:29:20.37
いやいや、違うからねこれ。そういうんじゃないから。ただの散歩だから本当。
 江戸の郊外、橋田屋が手放したという屋敷。正門にはいかず、銀時はぐるりと塀を回りこむ。
 も、本当違うから。べつに気にしてないし。だってあのマヨラーの情報だし。
 スタンッと軽快な音をたてながら塀の上に昇り、さっさと庭に降り立つ。
 いやだってね、たしかにあいつ万事屋に顔見せてないけどね。だからってまさか。
 漆喰の壁を、よじ登る。そういや前にもこんなことあったな。あの変態くの一に関わったときだっけ。
 あっさりと三階にたどりついて、窓の格子を外して中に滑り込む。廊下に降り立ち正面に目を向け―銀時はちょっと絶句した。
 廊下の突き当たりは、爆弾でも投げ込まれたかのように床と壁に大穴が空いていた。いや、正確には壁の穴だけが爆風に吹き飛ばされたようで、床は直線で切り取られたかのように綺麗な切り口がのぞいている。
 ま、いずれにせよ。


791:マロン名無しさん
12/05/09 16:29:25.48
 ぷらぷらと木刀に手をやりながら、穴に近づいていく。
「風通しのよさそうなお宅だなあ、おい」
「まったくでござる」
 抜き打ちざま水平に背後へ一撃。相手は間合いの外から声をかけたらしく、手応えはなかった。
「これは驚いた。大物が次々とかかるとは。久しぶりでござるな、白夜叉」
「人と話すときはヘッドフォンとりなさいって、何回言わす気ですかコノヤロー」
「テンポが速い……今日はずいぶんと苛立っているようでござるな」
 無言で踏み込み、下段を払う。相手はそれを避けて跳びあがり、銀時の頭上を越えて背後へ着地する。その軌跡を追うように銀色のきらめき。認識より早く、力任せに引きちぎる。
「二度も三度も同じ手にかかるか」
 振り返りざま上段蹴りを放つ。相手は上体をそらして避けるが、ブーツの踵がヘッドフォンに引っかかった。転がり落ちたヘッドフォンを、相手は片手でキャッチする。
「ようやくとりやがったな。何聞いてっか知らねえけどなあ、礼儀ってもんを」
「そんなに聞きたくば、聞くがいい白夜叉」
 ヘッドフォンを銀時の足元へ放る。構わず踏み込もうとして、全身の筋肉が硬直した。
『……うぁっ……ぁ、ぁ……』
『あなたといえども、薬の力には勝てませんか』
 ぐちゅりと卑猥な水音と、すすり泣きのような息遣い。なんだこれは。
『ひっ……も、無理……』
『大丈夫ですよ、今までその身体で何人も満足させてきたでしょうに』
 血の気が引いて、視界が白くなる。この、声。嘘だろ。
「桂……」
「正解でござる」
 我に返るのが一瞬遅れた。声は真後ろから聞こえた。
 最後に聞こえたうめき声は、はたしてどこから漏れたものか。

792:マロン名無しさん
12/05/09 16:30:13.15
頭がガンガンする。激しく嫌な夢を見た。
 頭を振って眼を開け、それが夢でなかったことを悟る。
「ヅラ……?」
 視線の正面、鎖で両手を拘束され吊り上げられている桂が、壁にもたれるようにして座り込んでいる。いつもきっちりと着込まれている着衣は大きく乱され、
のぞく鎖骨や首元には赤い痕や傷がのぞいていた。ほつれた黒髪がふちどる顔は青白く、いつにもまして不健康に見える。眼はぐったりと閉じられていて、身じろぎ一つしない。
「おい、ヅラ! しっかりしろ!」
 ガチャンと金属音。背が壁から離れない。
 銀時の両手は頭上に鉄の輪でしっかりと壁に縫いとめられていた。鍵穴があるようなので、針金の一本さえあればなんとかなりそうだったが、あいにくそんなものはない。
足も据わった状態で床に留められていた。
 ぞくりと嫌な気配が背中を駆け上がる。桂は身じろぎ一つしない。戦場で味わった、あの冷たい感触を思い出す。
「くっそ……ヅラ! 聞こえてんなら眼ぇ開けやがれ! 寝てんじゃねえぞ!」
「そう騒いでやるなよ」
 声は別の方向から聞こえた。そちらに顔だけ向ける。じゃり、と草履の音。
「寝かせてやれ。三日三晩野郎共のお相手してたんだ。いくらタフなそいつだって、なぁ」
 クク、と低く笑って煙管を加える。銀時は相手を睨みつけた。
「高杉……!」
 部屋の入り口、壁にもたれて口角を歪める高杉は、相変わらず派手な着流しをだらしなくまとい鍔なしの刀を無造作に腰にさしていた。緑の隻眼を楽しげに細める。
「久しぶりじゃねぇか、銀時。俺ぁもう二度と会うまいと思ってたんだがなぁ」
「どういうことだよ、これは」
 相手の言葉をさえぎって、視線を一度桂へ向けた。身体は動かせないが、察しのいいこの男ならばわかるはずだ。
 カン、と腕組みした拍子に煙管が壁にぶつかって、音が響いた。低い笑いが漏れる。

793:マロン名無しさん
12/05/09 16:31:39.36
「見てたんだよ、仕舞いまでな。武市が狂乱の貴公子にふさわしい宴を用意したとか言ってたからな。俺がいねぇと失礼だろうよ」
 くつくつと昏い笑いを漏らす相手に殴りかからなかったのは、壁に手首を縫いとめる鉄輪だけが理由だった。血管が浮き出るほどの力でもっても、ガチャッと金属音を奏でるだけで終わる。
 桂のことを考える。この男が見ている前で行われたこと。桂は高杉に、一瞬でも助けを求めただろうか。それとも、高杉自ら手を下しただろうか。
 思考をさえぎったのは、壁に煙管を打ちつけるカンという音だった。灰を落として、高杉は銀時の正面まで歩いてくると、視線をあわせるようにしゃがみこんだ。顎をつかんで持ち上げられる。
 どこかねっとりとした絡みつくような視線が銀時に向けられた。
「銀時ィ、せっかくだから教えてやろうか。そいつが小便垂らしてよがったとこ全部。それとも今から目の前で見せてやろうか? 意識なくってもなぁ、人間の身体はそれなりに具合がい―」
 大した音もしなかったが、高杉を黙らせることはできた。にやりと笑ってやる。頬からたれる吐きかけられた唾に高杉は一瞬隻眼を歪め、立ち上がるや鈍い音と震動を響かせた。
「かは……ッ」
 腹に叩き込まれた草履がにじられて、残った空気まで吐かせられるようだった。不摂生なナリして、なかなかに強烈な蹴り。そこまで鈍ってはいないらしい。
「ったく、桂ぁ捨てて戦争逃げ出したお前が、何をそんなに怒ってやがる」
 相手がふんと鼻を鳴らす。
「武市に言っといてやるよ。今度の宴には手前も呼んでやれってなァ」
 呼吸をしようとするが、うまく酸素がとりこめない。特等席用意しといてやるぜとつけ加えて、高杉は苛立たしげに桂を見遣る。意識がないのを確認するや舌打ちして、さっさと踵を返した。
 あの重心の低い床を舐めるような足音が消える頃になって、銀時はようやく呼吸できるようになる。息をついた。

794:マロン名無しさん
12/05/09 16:32:41.78
 高杉は去ったのは、あれで満足したからでは決してない。銀時を殴ったところで本質的に大した痛手を与えられるわけではないことが、よくわかっているというだけの話だ。桂に意識がなかったのが幸い。そういう弱所を見抜く眼は、相変わらずだ。
 高杉が去ってしまえば、そこにはコンクリート打ちっぱなしの壁と意識のない桂が残されただけだった。視線をそらそうにも、どうしても吸い寄せられる。吸い寄せられたら、桂が何をされたか思わずにはいられない。
 いっそ高杉と会話をしていたほうがまだ楽だったような気がしてくる。
「桂ぁ……」
 搾り出した声は、予想以上に弱々しかった。自嘲気味の笑いが漏れる。
「聞いてくれよ。あいつ……思いっきり蹴ってきやがった。もう絶対痣になったね、これ。もうちょい下とか顔に手ぇだされなかったのが奇跡だよ」
 桂はぴくりとも動かない。生きているはずだ。高杉が桂を殺すはずがない。
 殺すはずがないと、それだけは信じる。
「お前さ、紅桜のときなんで一人で乗り込んだりしたの。あいつかつての仲間にこんなひどいことできる子なんだよ。お前も今回でいい加減懲りたでしょ。……もうあいつに近づかないでくれよ」
 もう二度と。頼むから。こんなこと言わせないでくれよ。
「反省してよ、ちゃんと。お前は、あいつが自分に手を出すわけがないって信じてるかもしんないけど、幻想だからねそれ。お前の得意な妄想だからね」
 あいつが桂に向ける感情は。
 ため息交じりに、言葉を吐き出す。
「なあ、ヅラァ。ちゃんと聞いてっかぁ?」
「……ヅラじゃない」
 ぴくっと指先が動いて、ほつれた黒髪が揺れた。ゆっくりとその白すぎる面を上げる。
 銀時は言葉を忘れて、その光景に見入った。
「桂だ」
 声は細くかすれていたが、それは間違いなく自分が聞きたかったものだった。黒目がちの琥珀の瞳は、しっかりした意志を宿している。


795:マロン名無しさん
12/05/09 16:33:09.25
「ヅラぁ……」
「……ん? 銀時? お前、ここで何をして……ここは……」
 言いかけて、桂はようやく現状認識したごとく口をつぐんだ。ひどく傷ついたように視線を床に向ける。いたたまれなくなって、銀時も視線をそらした。壁を見ながら続ける。
「ヅラ。その、なんだ……身体、大丈夫?」
「手の感覚がないが……大事ない。足の傷も、どうやら……ふさがったようだ」
 軽く咳きこんでから、まだかすれ気味の声で返答してきた。
 まあそりゃ頭上に吊るし上げられてりゃなあ……って、傷?
 桂を見ると、しまったというように顔をそらせていた。気丈に見えて動揺しているのかもしれない。面にでない奴だから。
「傷って何。どっか怪我してんの」
「動くには問題ない」
「いいから銀さんに見せてみなさい。化膿してたらどうすんの?」
 こいつのふさがった、は流血していないていどの意味しかない。だいたい、鬼兵隊の連中がご丁寧に捕虜の手当てをしてくれているとも思えない。
「……今、貴様に見せたところで、どうにもならん」
「何、見せられない理由でもあんの?」
 ひく、と一瞬桂の顔が引きつる。
「そういう……わけでは……」
 その理由に思い当たって銀時が顔をしかめた瞬間、扉がノックされる音が響いた。お互い弾かれたようにそちらを見る。
「……桂さん、失礼しますよ。お食事をお持ちしました」



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