13/12/08 03:46:14.98 0
今更だがシェンリーは>>72ではなく>>73だったな。失礼した。
…ん私か?私は水でいい。
>はぁ、俺様は凡才でよかった……なんか複雑な気分だけど。
太く短く生きて名を残すよりかは細く長く生きる方がいいのかもしれないね。
少なくとも生きてさえいれば…一度立ち止まってもまた歩き出すことが出来る。
もっと多くの人に出会い、多くの事を見、感じることが出来る。より良い死に場所もあるかもしれない。
そんな機会を与えられ事には感謝するべきなのかもしれないね。
>むしろ、奪還してくれてありがとうって思ってるんじゃないかな……。
そうであれば…良いのだがな…
私が死ぬところを彼が死に、多くの敵を討ち取ったお陰で主に従った大勢が戦後まで生き延びた。
いつか私も彼らのいる所に行く。その時…あいつらに恥じないよう生きねばな。
>>76ノウェム
>武器は、道具。だから、泣くことなんてない。
はは…言葉のあやだよ。武器を使うのに値しない相手だという事だよ。
クリストフの言うように上手く逃げるのが上策だろう。
武器を使うにしても…最後までやらずに脅しつけるだけで十分だ。
>後片付けが大変だから、ここじゃやりたくないけど……
まったく容赦がないなぁ。場合によっては死体が3つ転がっていたかもしれない訳だ。
少しずつ抑え方を学ぶと良いよ。未来永劫今の暮らしを続けることは出来ないのではないかな?
>うん……ヘイラム、あなたも旅人。私も、ただの旅人。よろしく。
ああ。…さてと、挨拶も済んだところで食事にでもするかい?
クリストフが君の分の弁当も持ってきてくれたみたいだよ。
(一瞬二人に悪いか?という思いが脳裏をかすめるがそれを無視して)
歓迎会じゃないが皆で食べるのは賑やかで楽しいものだ。
79:クリストフ ◆pSc2XoBK8wZ2
13/12/09 00:23:51.67 0
「死者は永遠の安息を得るのだ。
だから君は決して、君自身の創り出した亡霊に、魂を絡めとられないように……。
君の見ているそれは、ただ君の中の幻影に過ぎないのだから。
死者はただ安らいで眠るだけであって、君に仇なすことなど決してないのだから。
……だがアンデッドには気をつけたまえ。彼らは死にぞこないだ!」
なるほど、あの牧師様の説教は実践的だったな。
特に後半は!
>>78 ヘイラム
> 少なくとも生きてさえいれば…一度立ち止まってもまた歩き出すことが出来る。
そうそう!何はなくとも生き延びることだよ。
そうやって逆転の機会を待つんだ。
細心で、抜け目なく、最期のときまで、俺様は絶対諦めないのだ。(多分ね!)
> いつか私も彼らのいる所に行く。その時…あいつらに恥じないよう生きねばな。
逝ってしまった人には、敬意をはらって、その人の死を悼めばいいんだよね。
俺様たちが過去に心を縛られちゃうのは、きっとその人たちの本意ではないはずだよ。
……っていうか、そうでも考えないと、なかなか区切りがつけらないんだよね、こういうのは。
80:ヘイラム ◆Iqg2k4nNWI
13/12/19 03:02:46.02 0
昔師匠の敵の山賊を深追いして高位の騎士に怒鳴られたな…
「時には立ち止まって振り返るのも良かろう。生きるためにそれが必要な時はある。
だが何時までも立ち止まるわけにはいかぬ。
何故か?今まさに生きているからだ!何時までも過去に囚われるな馬鹿者!」
昔と少しも変わっていないのか…?
>>79クリストフ
>そうやって逆転の機会を待つんだ。
幸い…多くを失っても私にはまだ守るべきものも、したいこともあった。
だから何年も耐えて戦うが出来たんだ。
君はそんな命を懸けられるものがあるかい?
>俺様たちが過去に心を縛られちゃうのは、きっとその人たちの本意ではないはずだよ。
…そうだな。
昔似たようなことを言われた。過去に心を縛られるのは生者のエゴだとも。
すまない…あの馬鹿げた内乱で死んだ者達の顔が頭から離れなくてね…
どうにも今を生ききれていなかったみたいだ。歩き出すにしてもちゃんと前を向かねばな。
81:サラ ◆oKXMSarahY
13/12/28 16:42:52.12 0
あの騒動以来の規制から復帰できたわ。
もうこんな時期ね。年末は忙しくてカキコできる時間が減ってたわ;
>>73 シェンリー
忘れたの・・?私はあなたの姉よ。久々に会えたのに・・。
(にこっと笑い)
>>74 ヘイラム
私の酉、私の名前入りなの。
解析するのは結構簡単だったわ。
>>75 クリストフ
え、ええ。大丈夫よ。
ここに来るまでの間いろいろ考え事してて。
(机に東京時刻表を置き)
これ、私がここに来る途中に拾ったの。
いろいろ調べてるんだけど・・数字だらけで何のことかさっぱりよ。
>>ALL
1月2日~4日は背後さんが広島へ旅行するの。その間も書き込めたら書き込むつもりよ。
82:クリストフ ◆pSc2XoBK8wZ2
14/01/14 10:32:47.72 0
あけましておめでとう!今年もよろしくね!
……って言うには少し間があいちゃったかな。クシシ。
>>80 ヘイラム
> 君はそんな命を懸けられるものがあるかい?
俺様はあんまり守るようなものは持ってないケドね……。
もちろん仲間は大事だけど、自分に属してるって感じじゃあないでしょ?
でも、生きることに必死ってのはあるかもしれないな。
今みたいに、自分で自分の進む道を決められるようにさ。これからもずっとね。
> 歩き出すにしてもちゃんと前を向かねばな。
俺様も過去のことは割り切って生きていくよ!
借金のこととか、借金のこととかね。
だいたい忘れた頃に取立人がやってきて、嫌でも思い出すことになるけどね。クシシ……。
>>81 サラ
> これ、私がここに来る途中に拾ったの。
なんかたくさん数字が並んでるね。
一見、仕入の帳簿みたいだけど、数字を合計してるってわけでもなさそうだし……
全ての数字が漸増してるってことはつまり……うーん……
俺様の仕事の報酬もどんどん上がればいいのになぁ……。
83:ヘイラム ◆Iqg2k4nNWI
14/01/25 03:47:24.88 0
新年の挨拶には少々遅きに過ぎるが…今年もよろしく致す。
>>81サラ
サラ、か。よろしくサラ。
しかし東方から遥々来るとは…東方の地とは余程暮らしにくい場所なのだろうか…
>>82クリストフ
>俺様はあんまり守るようなものは持ってないケドね……。
なに、必ずしも守るという言葉にこだわる必要は無いよ。
人間何か一本神が通っていれば多少の逆境にも耐えられるし、それを失うまいと動くことになるからね。
君の場合は自由に生きることになるかな?
それも命を懸けるに値する立派な対象だろうと思うよ。
>借金のこととか、借金のこととかね。
いや待てそれは忘れちゃだめだ
心の折れるような額で時間がかかるとは聞いているが余計な‘くびき’は必ず取り除くんだ。
自由に生きるのだろう?
84:ヘイラム ◆Iqg2k4nNWI
14/01/25 03:59:38.99 0
神ではない芯だ…
85:名無しになりきれ
14/01/26 02:50:53.59 0
この剣の名前は伊藤タカシさん
ドラゴンを一撃で混乱させるすごい魔剣
普段はフニフニだけどいざというときには硬く長く太く大雑把になる
刺すのは得意で斬るのが苦手
ときどきこすり付けて使う
すごくつよい
伊藤さんにはかてなかったよ
86:クリストフ ◆pSc2XoBK8wZ2
14/01/28 21:25:26.48 0
巷で疫病が流行の兆しかぁ……。
人込みでうつったりするんだろうけど、人のいないところにずっといるわけにもいかないしなぁ。
こういうときだけは森の隠者にシンパシーを感じるぜ。
>>83 ヘイラム
> 心の折れるような額で時間がかかるとは聞いているが余計な‘くびき’は必ず取り除くんだ。
う……そういえば今日は借金の返済日だった……。
日の落ちる前にギルドに向かわなきゃ。
取立人のヤツ、すっぽかそうとしても絶対居所見つけて催促してくるんだよ。
宿屋のベッドでシーツ捲ったら、目と目が合う瞬間ヤツだと気付いたあのときは超怖かったよ……。
元暗殺者とか工作兵雇ってんのかな。心臓に悪すぎ!
>>85
俺様のイトウさんもたまに大雑把になるけど……あんまり勝てた試しがない!
87:名無しになりきれ
14/01/31 22:10:00.89 0
寒くなったり変に暖かくなったり最近変な日が続くなぁ
もしかして冬の精霊がさぼってるのかしらん
88:ヘイラム ◆Iqg2k4nNWI
14/02/02 03:49:40.57 0
疫病か。こういう時にはしっかりマスクを付けておかねばな。アルコールで消毒するのもなかなか有効と聞く
だが…これ(ペストマスク)を身に付けるのはいかがなものか…
>>85
ふ~むなんとも奇妙な剣だな…確かに公共の場でのインパクトは強い、非常にな。
と言うことで…自警団員さんこちらの方だ
>>86クリストフ
>う……そういえば今日は借金の返済日だった……。
ちゃんと1人で行けるかな?怖いのならついていくが?
>元暗殺者とか工作兵雇ってんのかな。心臓に悪すぎ!
なんとも恐ろしい話だ。それでは夜も安心して寝られないじゃないか。
向こうにも生活が懸かっているのだろうが…果たして元が取れているのだろうか…
>>87
まったくな…冬の精霊がサボっているならばいい迷惑だ、で済むが…人の営みに怒ったとなれば由々しき事態だ。
いずれにせよ、こう奇妙な天候が続くと体調を崩しやすい。くれぐれも健康には気を付けられよ。
89:クリストフ ◆pSc2XoBK8wZ2
14/02/04 19:19:49.39 0
馬車が到着するまでちょっと火に当たろうかな。
出でよ、サラマンダー!
お前の舌で枯れ枝の山を一舐めすれば立派な焚火になるぜ。
>>87
昨日なんかすごく暖かかったのに、今日は雪降ってるんだもんなー。ブルッ。
季節の精霊にはサボられても、あんまり頑張られても困るから、ホドホドお手柔らかに願いたいよ。
こんな日は温かいものか、暖かくなるものが食べたいよね。
鍋か……お酒か……両方か……!
>>88 ヘイラム
> ちゃんと1人で行けるかな?怖いのならついていくが?
それはなんか恥ずかしいからダメ!
だいたい借金を返すときはそんなにおっかなくないからね。むしろ微笑んでるからね。
取立てとか追込みのときがものすごい。名うてのレンジャーも真っ青なトラッキングだぜ。
> なんとも恐ろしい話だ。それでは夜も安心して寝られないじゃないか。
最近はおかげさまでよく眠れてるよ!
そう、ちゃんと返済期限までに支払っているからね……!
そういえばヘイラムさん夜たまに宿屋の外にでてる?
気のせいかもしれないけど、このまえの晩トイレに行ったとき人影を見たような……。
90:ヘイラム ◆Iqg2k4nNWI
14/02/09 03:09:43.57 0
東方の暦では春と聞くが暦に似つかわしくない寒さだ…冬の精霊にもノルマがあるとでも言うのか。
さて寒冷地の心得は…出来るだけ汗をかかぬ事、生水を飲まぬ事
酒は一時はともかく時間が経てば体が冷える故飲み方に注意…だったか。
>>89クリストフ
>それはなんか恥ずかしいからダメ!
そんな歳でもないか。
しかし何故君にそこまで執着しているのやら…各地を旅するのを追うのは相当金がかかっている筈だ。
今は強硬手段に出てきていないようだから資金の回収を急いでいるとも思えないが…何か恨みでも買っているのかい?
>そういえばヘイラムさん夜たまに宿屋の外にでてる?
フム…明け方日が昇る前に出ている事なら間々あるが…真夜中には出ていないよ。
恐らく気のせいだろう。……或いは幽霊でも出たかな…?
91:クリストフ ◆pSc2XoBK8wZ2
14/02/13 20:19:07.47 0
俺様17歳!
……って登場してからもう結構時が経っている気がするよ。
>>89 ヘイラム
> しかし何故君にそこまで執着しているのやら…各地を旅するのを追うのは相当金がかかっている筈だ。
国家財務局から委託を受けた業者らしいんだけどさ……俺様国庫から借金してるからね。
俺様みたいなヤツからの取り立ての他にもいろいろと兼任業務があるらしくて、大都市にはほとんど常駐してるんだよ。
……ちなみに返済の見込みがなくなるとガレー船に乗せられてどこかに連れていかれるって都市伝説が有名だよね。
> 恐らく気のせいだろう。……或いは幽霊でも出たかな…?
冬の幽霊は寒くなる一方なんだよなぁ、夏なら納涼ってなもんだけどさ。
じゃああの影は一体なんだったのかな。
雪女にでも取りつかれた日にはベッドで凍死することになりかねないよ。
雪男だったら……絵的に更に嫌ッ。
92:ヘイラム ◆Iqg2k4nNWI
14/02/16 03:52:01.97 0
雪をかき分け…
>>92
>国家財務局から委託を受けた業者らしいんだけどさ
なるほどそれなら納得だ。最大の取引相手の機嫌を損ねるわけには行かない筈だ。
君の言からすると貿易関係が本業の借金取りかもしれない。或いは諜報機関か…?
それと都市伝説は数十年前までは本当だったぞ。東方の異教の国に連れて行ってそこで奴隷として売るんだ。
今だったら別の大陸で強制労働になるだろう。
>じゃああの影は一体なんだったのかな。
確かに少し気になるな…幽霊なら呪われる前にこの町の司祭にお祓いをしてもらうとして…
実体があるなら何かと面倒そうだ…正体を確かめてみるかい?
93:名無しになりきれ
14/02/16 11:17:39.05 O
おうクリストフ
彼女のシェンリーはどこいった?
94:名無しになりきれ
14/02/18 02:06:19.88 0
宿屋近くの幽霊?
なんでも50年位前からたまに出るようになったとか言われてるけど、俺はまだ見てないなぁ
詳細はその辺の爺様婆様でも捕まえて聞いてみたらどうだ?
この話題に関しちゃ妙に口が堅いから無駄だと思うけど
95:クリストフ ◆pSc2XoBK8wZ2
14/02/21 21:18:26.85 0
うう、心なしか悪寒が……。(実際寒い)
>>92 ヘイラム
> それと都市伝説は数十年前までは本当だったぞ。東方の異教の国に連れて行ってそこで奴隷として売るんだ。
な……なにそれコワイ!
変な歯車を意味もなく延々と回す作業は嫌だよ!
> 実体があるなら何かと面倒そうだ…正体を確かめてみるかい?
そ、そうだね…。
ここのトコロの大雪も気になるし、氷や雪に縁のある幽霊なのかなぁ。
まだ道の端々に残雪が積みあがってる位だし。
調査に先駆けて、とりあえず牧師様のところにいってくる!
>>93
シェンリーは旅の相棒さ!
彼女なんかじゃ……ないんだからね!
>>94
それホント!?だったら最低50年の歴史がある幽霊なんだね。
旅暮らしの俺様が見ちゃったってのは運がいいのか悪いのか……。
年配の人なら知ってそうだね。
そうだなぁ、酒場で飲んでる爺様にでも聞いてみようっと。
酔った勢いで口を滑らせてもらうぜ、もちお酒は俺様のおごりで!
96:ヘイラム ◆Iqg2k4nNWI
14/02/23 03:26:29.34 0
旅は道連れ世は情け…何某かの縁があればまた行き合うことがあろう…きっとな
>>94
ふむ…50年前か。貴重な情報に感謝する。
さて……古老の口が堅いか…何か後ろ暗いところでもあるか…?
ま、直接尋ねるだけが手では無かろう。別の方向から探るとしよう。
>>95クリストフ
>変な歯車を意味もなく延々と回す作業は嫌だよ!
機械を動かすのではなくて広大な農場を延々と耕したりするのだそうだ。
他にも君主の世話をしたりな。…こちらの意思が入る余地がないから嫌なものには違いないが。
>調査に先駆けて、とりあえず牧師様のところにいってくる!
では私は町の図書館に行くとしよう。
記録を調べることで何か見つかるかも知れない。
どうも口承でしか伝わっていない気がするが…物は試しだ。
(立ち上がって)ここに酒代は置いておくよ。好きなように使ってくれ。
97:クリストフ ◆pSc2XoBK8wZ2
14/02/26 17:31:26.56 0
ヘイラムさんのご厚意に甘えて、お金は使わせてもらおう!
>>96 ヘイラム
> 機械を動かすのではなくて広大な農場を延々と耕したりするのだそうだ。
> 他にも君主の世話をしたりな。…こちらの意思が入る余地がないから嫌なものには違いないが。
農奴になるかもしれないし、君主の隷奴になるかもしれないし……。
船を降りた後も、職場によっちゃあまさに天国と地獄って感じだねぇ。
> (立ち上がって)ここに酒代は置いておくよ。好きなように使ってくれ。
「へぇ、それでその火竜は灰になっちまったのかい?たまげたなぁ!」
俺様は酒場で呑んでいた爺さんの横に座ると、自分は旅人なので町のことを教えてくれないか、と持ち掛けて話をし始めた。
最初はいぶかしげな顔をしていた爺さんだったが、酒が奢りだとわかると観光名所だとか、雑貨を買うならはここがいいだとか、
いろいろと教えてくれた。
そのあと、俺様も請われて今までの旅の話をした。南山の火竜のことや砂漠のこと。
あんまり町から出たことがないという爺さんは、俺様の話を面白がって聞いてくれた。
「そういえばさ、昨日夜にふと起きたらね、妙な雰囲気のある影を見たんだ。
あれは人影っていうのとは、なんかちょっと違う気がしてさ」
俺様は自然な感じで切り出した。
いい気分になっていたらしい爺さんは調子よく話しだした。ただし、声のトーンは一段控えめになる。
「昔、昔な。この町にやってきた魔女に体を取られちまった男がいてな。
体がなくなって、影だけになっちまった」
「体をとられたの?」
「そうさボウズ。
ワシらの体に引っ付いてる肉も骨も内臓も、ぜーんぶ無くなっちまって、しまいにゃ影法師だけになっちまったのさ」
体を取られた男は、酔った勢いで旅の魔女に因縁をつけて、本物の魔女ならば、自分に永遠の命を授けて見せろと要求したのだという。
「だっけどよう、冗談みてぇな話だけどよう。その魔女は言ったんだ。肉は腐るが魂は永遠だってな。
だから肉体を消しちまえば、ずーっと死なずにいられるってわけよ。
なんとも馬鹿馬鹿しい理屈だが……おかげでヤツは魂だけの存在になって、今も町を彷徨っているのさ。
誰と話もできねぇし、お日様の下じゃあ姿も見えねぇが」
たまに町を彷徨う影を見ると、事情を知る者はひそかに思っている。それはきっとその男の魂だろうと。
「だが、そいつの名前を言っちゃあいけねぇよ。名前を言ったら、人恋しいアイツはずっとお前さんについてくる。
そして……お前さんの体を喰っちまうからな」
爺さんは少しドスの聞いた声で話したので、俺様はちょっとびびった。
「当時、何人かやられた。
それからはもう、この辺の連中で示し合わせて誰もそいつのことを気にしねぇようにしたんだ。
見えねぇフリ、知らねぇフリだ」
爺さんは少し懐かしいような悲しいような顔して、しばらく黙った。
「アイツは今、どんな気持ちなんだろうなぁ……。
もう50年、あんな姿だ。ありゃあ、生きてるってことになるのかね……。
なぁ、お前さん。なんとかならんかね。竜を退けるほどの冒険者様よう」
そう言うと爺さんはおっとしまった、という顔になった。
それからすぐに飲兵衛の表情に戻って、冗談冗談さ、と笑った。
98:ヘイラム ◆Iqg2k4nNWI
14/03/02 03:41:39.96 0
クリストフが酒場で聞き込みをしていた頃、ヘイラムは図書館の資料室にいた。
冒険者の寄贈した日記等の中に件の霊に関することがもしかしたらあるかも知れないと考えたのだ。
当然の如く時間のかかる作業であった。が、空が白み始める頃、一人の巡礼僧の日誌にたどりついた。
「さて…次が最後のページか…帝国歴3514年某日、雪の日。…何々…
『…かくして生者に非ずして死者に非ざるかの者、雪降りし夜に度々現れるようになりぬ。
今宵、我改めてかの者の救済を試みん…』
…ふむ…司書殿、この日記の主は今どこにいるのかご存じか?」
この迷惑な旅人に一晩つき合わされた老司書は躊躇いつつも答えた。
「それが…その日記を記した数日後…熱病に冒され亡くなっております。」
>>96クリストフ
あの老人には迷惑をかけたが…クリストフの方はどうなったやら…
>船を降りた後も、職場によっちゃあまさに天国と地獄って感じだねぇ。
奴隷と言っても中身は色々あるからね。
帝国も最初期には奴隷がいたんだが
そちらは主人の子と一緒に教育を受け、食事をとる事もあったと言うよ。
奴隷が国を作ったという話もある。