12/03/18 00:58:40.89 0
洞窟を抜けると、そこは大瀑布だった―
―飛竜の滝―
「おお~、これって絶景じゃない?」
俺様は感心して言った。
目の前には2、3段になった断崖がそびえていて、上方から無数の滝が糸状に流れ落ちていた。
滝の飛沫で視界は良くないが、水質は澄み、周囲の岩は鮮やかな緑色に苔生している。
滝の発生点が上下に凸凹を作っているので、まるで白竜が空に向かってうねっているようにも見える。
もしかしたらこれがその名の由来なのかも。
「清流白糸の滝……悪くないぜ!」
俺様は近くの手頃な滝のひとつに、砂埃塗れの頭を打たせてみた。
思ったより水の勢いが強く、数秒後、俺様はそのまま体ごと水たまりに叩き付けられていた。
>>226 フローレンス
> うひゃー……これは、強化だけじゃない……かな
クシシシ、そうだろそうだろ?
戦闘魔道団を擁するアヴィオール王国は代々魔法一本で栄えてきた国家だからな。
俺様みたいな半端者でもこれくらいは扱えるのだ!
……だけど、それは魔法の才能という不安定なものに寄り掛かってる力だ。
そりゃー精鋭はすごいのが揃ってるけどさ。
今は才能によらずに扱える機械化兵団の構想もあがってるんだ。
こっちに関してはフローレンスの国の方が一歩先に行ってるよな。
> 運用面に関してはそんなにコストかからないですよ
そういうこと言われると興味湧いちゃうぜ、この商売上手の技師っ娘めぇ……。
フォマルハウトに寄ったらちょっとお店覗こうかしら。
魔導器市場はやっぱりセインが活発なの?
>>228
亜人がそんなに珍しいか、田舎のガキどもっ!
…って俺様も最初に会ったとき、興味本位で脅かそうとしたんだった……。