12/02/14 01:18:29.83 0
今までの経緯に関しては>>4を参照されたし
…さて…(スライムを焼く火を明りに紙を読む。)
……この事件の顛末と、この宝珠についてか…書いたのは、洞窟の入り口に倒れていた竜人だ…
…ここからここまで書いてあるものは事件の顛末…要約するとこうなる。
ある晩、魔法使いと魔物の一団がここを訪れた…いや、襲撃したんだ…それも突然、何もない場所から不意に現れて…
奴らは先ず竜人の長を殺め、この宝珠、文献で言う「力」を奪い取った。
そしてこの宝珠の力で竜人を捕えて魔物に変え…その能力を試すためにここで実験をした。
実験とはどれだけ相手を殺せるか確かめることだ…それには相手が要る。
今まで平和だった渓谷が瘴気を持った霧で閉ざされ、立ち入った者が戻ってこなくなれば…
当然ギルドに調査の依頼がされ、ある程度以上の能力を持った冒険者達がここにやって来るだろう。
魔物の相手には正に打って付けだ。ここでその冒険者達が行方不明になれば、その救助のために別の冒険者達が来る。
実験材料に困ることは無かった筈だ。
恐らくより麓にあった亜人の村が襲われたのもこの実験の一つだったのではなかろうか。
だが襲われた側も全員が捕まった訳ではなく…ここまでの経緯を記した後…反撃に出た。
その結果、この宝珠を取り戻し…この洞窟に幾つかの魔法をかけて…ここに隠したようだ。
恐らく…竜人が現れたらこの洞窟の奥まで道が開けるようにしたのに違いない。
私が最初にこの洞窟に来た時、このような空間にまでは入る事は出来なかった…
そして今後私達がとる道だが…この渓谷のどこかに祭壇があるらしい。
断言は出来ぬが…そこに宝珠を戻し、打消し呪文か何かを使えば、霧は晴れる…と思う。祭壇を探そう。