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その時、時が凍りついた。
「何をしている、ベルトラム」
剣匠「し、師範・・・・?」
「この結末を観ろ。お前一人の傲慢で招いた結果だ」
剣匠「・・・・・」
「一人であがこうとするな。必ず仲間と協力しろ。
あれほど言ったのに、このような事になるとはな」
剣匠「すみません・・・・」
「貴様は何に謝っているのだ。
市民か?それとも逆上している帝国軍か?」
剣匠「自分自身です・・・・。自暴自棄であったと思います」
「もうお前の手には負えまい。
一人、使いを出す。怪我した連中は、皆治癒する。
破壊された街も、もとに戻す」
剣匠「あ、ありがとうございます!」
「礼を言う前にやる事があるだろう!
貴様の後ろにいる帝国軍の精鋭。
そいつと戦って勝て」
突然、灰色の空間に、私は投げ出された。
背後から狙ってきた帝国兵と共に。
「さあ、二人で剣を交えろ。
ベルトラム、言っておくが、貴様が負けたなら、
この街の復興は全て取り消し、帝国軍のものとなる」
剣匠「分かりました・・・・・それ以外に助かる道はありません・・・・」
私は、やや離れたところに投げ出された帝国兵に言った。
剣匠「・・・・さあ、剣を交えようか。お互い本気で、な」