12/01/19 19:06:16.46 dseY7Ljk0
>>870
>燃焼室の端には
>ガソリンがないからノッキングも起こしえない。
ココが盲点なんだよね。ガソリンが薄い=気化潜熱による冷却も少ない。
その上、高圧縮でスキッシュエリアが極狭いからヘッド・ピストン表面からの放熱で燃焼ならぬ爆発=デトネーションが発生し易い状況が整う。
確実にピストンランド付近に燃焼可能(爆発的燃焼可能)な境界層が発生してしまうからね。
結局、プラグ中心から離れた位置は燃焼伝播途中の圧力上昇過程で自己着火(=ガソリンの場合デトネーション)してしまう要因が物凄く高い。
圧力上昇の立ち上がりの速いガソリンだからこそ避けて通れない現象。
ガソリン直噴はディーゼル直噴のように噴射しながら燃焼はさせられないからね。
空燃比の関係で。直噴であろうがプレ噴射に変わり無い。
ノッキングとデトネーションの区別ができて無いようだけど
ノック=上死点前から発生する異常燃焼、デトネ=上死点前後関わらず発生する異常燃焼。
どちらにしろガソリンの場合、異常燃焼起きた時点でピストンランドが溶け始め、バルブ・プラグ溶解する場合が非常に多い。
だから、ターボでも無い自然吸気直噴のD4やらGDIやらはピストン棚落ちしまくった。
GDIも棚落ち対策で途中から燃焼室冷却の為にポート噴射を併用したからね。D4-Sも同じ。
例え新品エンジンが普通に稼動してもたかだか1万km走行した時点でカーボン堆積やその他条件の変化で
即、壊れちゃうエンジンなんて商品じゃないからね。
そもそも、欧州で流行ってるダウンサイズ直噴ターボも全てストイキ(リッチ燃焼)。
ダウンサイズした排気量のエンジンで極力充填率0.8程度の稼動領域を多用し
ガソリンエンジンで最大の損失となるスロットルロスを排除し、偶に必要な出力は
ある程度、過給掛けて充填率1超えてリッチ燃焼させても「トータルでは」
同じ出力の大排気量自然吸気エンジンと比較し燃料消費も抑えられる目論見。
ダウンサイズターボもブースト領域のみを多用すれば当然自然吸気よりも効率・燃費は悪化する。
だから、そこそこ負荷掛けることが前提のスポ車に用いても意味が無い。
ただし、街乗り・通勤オンリーの低負荷使用環境においては、ダウンサイズターボの効果が発揮される。
ヌポーティー用途でこそ燃費性能の発揮できるエンジンとも言える。