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「早慶」偏差値、逆転のなぜ 28年前と徹底比較 慶大人気の理由とは
まもなく合格発表ラッシュを迎える大学入試。入試に直接関係のない人でも
母校や有名どころの動向は気になるはずだ。偏差値による学校選びが
当たり前だった共通一次世代にとって、現在の受験はフシギな点が多い。
約30年前には常識と思われた早稲田大と慶應義塾大の“序列”も様変わり
している。バブル期突入直前の1985年と今年の私大偏差値ランキングを
比較しながら、約30年間の動きを検証してみた。
今年の受験生は、共通一次試験に慣れ親しんだ世代の子供たちが多い。
そこに、わが子との間に溝を作る落とし穴があるという。
ある予備校の受験情報担当者が明かす。
「お父さんが親切心で息子さん、娘さんに助言しても、お子さんは『今のことを
何も分かっていないクセに』とかえって反発する。実際、古い常識のまま今の
受験事情を語る保護者は多く、とりわけ早大、慶大のOBにその傾向が強い」
過去の成功体験が強烈だと、新しい情報の吸収をさまたげてしまうのだろうか。
本紙では大手予備校「代々木ゼミナール」(東京)による今年と1985年の
偏差値ランク=表=を、徹底比較。序列が大きく動いた背景に迫った。
文系では、バブル期に突入する前の85年をみると、早大の政経学部(政治
学科)がトップに君臨し、慶大や上智大などの各学部、学科が続いている。
共通一次世代にとってはなじみ深い序列といえるだろう。
2013年になると慶応勢の台頭により、早稲田のリードはなくなっている。
理系だと早大の苦戦はより鮮明。28年前は理工学部を中心にトップ20で
圧倒的な勢力を誇ったものの、今年のランクからはかつての勢いが感じられ
ない。ここ30年で医学部人気が急上昇したといっても、早稲田の天下を知る
方には寂しいかぎりか。
これは単純に「早稲田の凋落」といえる状況なのだろうか。
受験関連の情報分析に定評のある「大学通信」(東京)の安田賢治ゼネラル
マネジャーが語る。
「慶応では法学部などで推薦とAO(アドミッション・オフィス)入試の枠を広げ、
一般入試の枠を狭めた。そのため、一般入試の合格ラインが上昇して偏差値も
上がった。偏差値がそのまま難易度を示すとはかぎらない状況に変わった。
そのためランクにも大きな動きが出ている」
こうした入試方式の変更は慶大以外にもみられ、かつて常識とされた大学の
序列に大きな変化をもたらした。
入試の変化だけでなく、時代のなかで慶大人気が高まったのも事実だ。
「バブル崩壊後、新卒学生の就職が厳しくなるなか、卒業生組織『三田会』の
力が注目されるようになった。OB人脈を生かし、大手有名企業に進むルートが
しっかり確保されている。早稲田は一匹狼の印象が強い。強固な横の
つながりが今の受験生には魅力的なのだろう。ただ、早慶は常によき
ライバル関係で、今後もどちらかが圧勝し続けることはないと思う」(安田氏)
(続く)
URLリンク(www.zakzak.co.jp)
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