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無類の強さは今年も健在だ。男子・加古川山手は圧勝で兵庫県大会を４連覇し、６度目の大舞台に挑む。高いレベルで安定する３年生に、成長著しい下級生とバランスが良い。
兵庫勢の男子では１８年ぶり、チーム初優勝への期待を力に変え、自然体で本番を迎える。
１５００メートルで３分５５秒９０、３０００メートルで８分２１秒２２の日本中学記録を持つ池田親と、県大会からわずか５日後に３０００メートルで８分４４秒９９をマークした柳拓麻の３年生２人は強力。
チームは、東播地区予選を大会新記録で制し、県大会では２位に１分５１秒差をつけた。
さらに、名将宮永年郎監督が「粘り強くなった。崩れない」と評する下級生の存在が頼もしい。
近畿大会では１、２年生が４区までを務めてきっちりとレースをつくり、５連覇の偉業で弾みをつけた。
ジュニア五輪Ｃ１５００メートル（４分１２秒６０）覇者の坂元祐喜は「３年生は最後。倒れてもいい」と１年生ながら覚悟をにじませる。
大黒柱の池田は「一つでも順位を上げる。それでこそエース」と自覚十分。迫る集大成の駅伝では持てる力を出し切るだけ。そうすれば、結果はおのずと付いてくる。