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トトロは昭和30年代前半ごろが舞台で、サツキとメイの家には電話はなく、
カンタの家に行って電話を借りたほど、電話がない家が珍しくない時代だったし、
テレビ放送自体は始まっていても、あの田舎にはテレビのある家はなかった。
あの時代なら家にテレビも電話もない状況は特におかしくないのはまあわかる。
2000年公開で、そのときの現代日本を舞台にしたデジモンウォーゲームのときに、
島根山間部でパソコンをネットにつなげている家が、まだ少なかったという表現をしたみたいに。
でも、おおかみこどもの場合は21世紀が始まってから10年はすでに経っている、
現代日本を舞台にした割には、苦学生にしてはアパートの部屋が広すぎる、
「夫が残したわずかな蓄え」が母子家庭で数年は働かなくてもすむほどバブリーな一方で、
花は都会でも田舎でも家にはテレビは置かない、携帯電話も使わない、PCもないなど、
さきにあげた余裕のあるようにしか見えない暮らしの割には、そこは削っている。
今はテレビがつまらない、アナログ停波を機に捨てたという人もいるけど、
すでに代わりにネットを情報源にしていたりするし。
でも、この映画で花の情報源は基本的に書籍だと徹底しており、
子供にはテレビを当然見せてないので、テレビのキャラクターグッズやその手の絵本はない。
何の本を読んだか、置いてるかには徹底的にこだわって描いた映画だから、
児童書でも実在するものを出したそうだけど。
「今の時代にテレビを見せない理想的な子育て」を見せて、
親層のウケを取りたかったのはわかるけど、この映画はテレビ局と組んで宣伝してもらったし、
この手のオリジナルアニメがテレビの力なしにヒットしたことはないから、
テレビ否定ってどうにも違和感あるんだけどね。