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未来:「………ほ、本当に……裸で………ついて来てくれないんですか………?」
佑哉:「……じゃ、また夕方にね、未来…………」
未来:「ま、待って…待ってぇ、待って佑哉さんッ…いやッ…置いてかないでッ……!あッ……ひっ、ひィッ…!?」
私の手を払って立ち去ろうとする佑哉さんに追いすがろうとしますが、ちょうど佑哉さんの向かおうとしている道を
再び一台の車が通り過ぎました。……隠れなきゃ……でも、ちょうどその部分は少し道を戻らないと隠れる事が
可能な遮蔽物はありませんでした。佑哉さんはその間にも去って行きます。仕方なく少し戻って電柱の陰に隠れる私。
未来:「ひっ……や、やだ……やだぁ……嘘……い、行かないで……佑哉さんッ……戻って……」
遠ざかって行き、その交差点に曲がって入って行ってしまう佑哉さんの足音。
未来:「あぁっ……追いかけなきゃ………あぁっ……」
しかし、立て続けにその道を横切って行く車が再び。
未来:「何で………何で車がこんなに……いやあぁ……見つからないわけが……見られちゃう……」
腕時計やウェストポーチを没収された私には詳しい時間は解りません。でももうそんな時間になってるなんて……。
ここの道も安全じゃない……。ここにもいつ人が、車が……裸にハイヒールと言う格好のせいで走る事が難しい私。
未来:「………。っ………あッ………ひィッ……?!ぁ……あぁ………」
佑哉さんの去った方向を電信柱の影から伺う私の前に信じられない姿が飛び込んできました。
一人の警察官。十字路の出るとそのままどちらに向かおうと考えているのか考えて止まっているようです。
未来:「や、やだ………来ないで……あ、あっち……ぁ………」
車よりも歩いてる人に見られる方が遥かに恥ずかしくて、そして今度は見られたりすれば私は……。
未来:「………………い、行って………そう、あっち……あっちに……」
電柱の陰に潜む私には気づかなかったのでしょうか、その警察官はそのまま私が見ている方向に進んで行こうとしていました。
未来:「だ、だめ……私も……逃げなきゃ……警察に見られるより、マシよ……あッ……んんっ…!」
電柱の陰から飛び出し、佑哉さんに示された最短距離の道の交差点を目指す私。しかし、あまり勢いよく飛び出して、
身体にまだつけられていたペナルティの事を忘れていました。乳房と首に付けられた鈴が大きな音を立てました。
未来:「あッ…やッ……ダメッ……あぁ……い、いやッ!いやァっ!」
自分の身体から出た音に驚いて思わず立ち止まって警察官のいる方向を振り返ってみる私。最悪の展開です。
警察官はその鈴の音に不審な物を感じてこちらを振り返っていました。そして、私の姿にひどく驚愕した様子ですが。
未来:「ひ、ひいっ…だ、だっ…ダメッ…!ダメッ!逃げなきゃっ…ぁっ…ああッ、あああああああああッ!」
逃げたりしたらもっと酷い結果に、重い罪になるかもとも考えましたが、やはり警察に捕まる事は絶対に避けたい私は。
こちらへ悠然と向かって来る、私を捕まえるのが容易と思っているのか歩いて来る警察官を振り切って逃げるしかありませんでした。