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安倍首相、加計学園問題をめぐり国会 で「印象操作だ」を連発 委員長が注意
理事長と昭恵夫人の関係性などを指摘された。
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2017/06/5 12:38
「総理のご意向」などと記した文書の存在をめぐり、議論を呼んでいる学校法人「加計学園」の問題。野党は前川喜平・文科前事務次官の証人喚問や文書などの再調査を求めているが、与党や政府側は応じていない。
6月5日午前の国会、決算行政監視委員会では関連した質問が民進党など野党から相次いだ。安倍首相が「印象操作」だと繰り返し、議長に注意を受けた。
その火種になったのは、1枚の写真だ。
2015年12月、安倍首相と学園の加計孝太郎理事長(左端)とともにワイングラスを掲げる写真。安倍昭恵夫人のFacebookに掲載されている。
加計学園で監事を務めていたことについて、宮崎岳志議員(民進)から問われた安倍首相。質問に答える前に、写真が印刷されたパネルを出されたことを批判し、強い口調で「印象操作だ」と何度も繰り返した。
たとえば、こんな内容だ。
「重ねて申し上げますが、友人であることと、この政策に関与したことは別問題。そういう写真を出して印象操作を一生懸命しておられるが、賢明な国民はこれが別だとよく理解している」
「だいたい、本当に悪巧みをしようとしたら、そんな写真なんか出しませんよ。3秒くらい考えればわかることなんだろうと思います」
さらに宮崎議員が掲げたパネルについて、こう批判した。
「ずっとテレビに映してね。そこに写っている他の方々に印象を被せることは、普通常識があったらしていない。Facebookで出すことと、NHKの中継に出すことは違う。最低限の人間としての常識は持とうじゃないでしょうか」
最後質問への答弁に至るまでに時間がかかったため、玄葉光一郎委員長(民進)からは2度「質問にお答えください」との注意があった。
もともとの質問に対する答弁は、こうだ。
「20年以上前のことだからはっきりした記憶はないが、当選当初から数年間監事をしていた。1年間に1~2回意見を申し上げた。報酬は1年間で14万円。記憶では確定申告もしっかりした」
政府専用機に同乗したことについては…?
宮崎議員はその後、特区の作業部会の中で出された加計学園側の提案書は2枚で、京都産業大の提案書が20枚だったことについて、「熟度が高い提案はどちらか」と質問した。
これは、内閣府が「今治市の提案のほうが京都府と比べて熟度が高かった」としていることを受けた質問だ。
安倍首相は再び、「その前にいい加減なことベラベラ言われましたから反論したい」と主張した。
まずは、加計理事長が2013年5月、安倍首相のミャンマー外遊に同行していたことについてだ。
宮崎議員は、この質疑の前、加計理事長が政府専用機に同乗していた点を指摘。料金の支払いについて、「所定の料金を支払った」との答弁を得ていた。これについて安倍首相は、こう語った。
「ミャンマーの同行については、経済界あるいは学校への支援なども含め広く応募があった。加計学園だけではなく、名古屋大や立命館大などからも応募があった」
「また、加計学園にはミャンマー人の留学生をたくさん受け入れており、日本語弁論大会もやっている。さらに現地に職員もいるし、支局もある。参加するのは当然のこと」