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プーチン大統領 北方四島すべての交渉には慎重な姿勢
日本放送協会:2016年12月13日 19時23分
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ロシアのプーチン大統領は、北方領土問題をめぐり、平和条約の締結のあと、歯舞群島と色丹島の2島を引き渡すと記された日ソ共同宣言を重視する考えを改めて示し、
北方四島すべてを交渉の対象にすることについては「共同宣言の枠を超える」と述べ、慎重な姿勢を示しました。
ロシアの大統領府は13日、プーチン大統領が今週日本を訪問するのを前に日本の一部のメディアに答えたインタビューの内容を発表しました。
この中でプーチン大統領は、平和条約の締結のあと、北方領土の歯舞群島と色丹島の2島を引き渡すと記された日ソ共同宣言について、
「ソビエト最高会議と日本の国会が批准した文書だ」と述べ、重視する考えを改めて示しました。
そのうえで、北方四島すべてを交渉の対象にすることについては、
「共同宣言の枠を超える。全く別の話で、別の問題提起だ」と述べ、慎重な姿勢を示しました。
さらに、プーチン大統領は
「ロシアには領土問題はない。ロシアとの間に領土問題があると考えているのは日本だ」と述べ、交渉は、北方領土が第2次世界大戦の結果、ロシア領になったという前提で進められるべきだという考えを示しました。
また、ウクライナ情勢をめぐって、日本が欧米とともにロシアに制裁を科していることについては、
「制裁を受けたまま、どのように経済関係を新たな、より高い水準に発展させるというのか」と述べて批判し、日本が制裁を独自に解除することに期待を示しました。
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