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安倍「北方領土解散」はもろ刃の剣
文藝春秋:2016年10月7日(金)10時30分配信
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(依頼411・一部抜粋、全文は掲載元でどうぞ)
二階幹事長と創価学会の主導で解散の流れは加速するのか
◇ ◇
「領土問題を解決し、戦後71年を経ても平和条約がない異常な状態に終止符を打ち、(略)首脳同士のリーダーシップで交渉を前進させていきます」
淡々と語る安倍晋三首相に、「二島じゃ駄目だぞ!」と野次が飛んだ。
9月26日に開会した臨時国会の所信表明演説で、北方領土問題の前進への決意を表明した安倍は、地元の山口県長門市の旅館で12月15日にプーチン・ロシア大統領との日ロ首脳会談に臨む。
この場で安倍は北方領土の返還に一定の道筋を付け、その勢いで年明け1月の通常国会冒頭で衆院解散・総選挙に踏み切るとの見方が取りざたされる。
だが、期待を高めるほど失望が深くなるのは世の常。
安倍の賭けはもろ刃の剣になりかねない。
対ロ経済関係を発展させるため、北方四島の面積の93%を占める択捉、国後両島の返還実現を事実上放棄する―。
安倍政権内で、小さな歯舞群島、色丹島が戻ってくればよしとする案、すなわち「二島先行返還論」が台頭し始めている。
垣間見えるのは、会談後に「択捉と国後も諦めない。粘り強く交渉を続ける」との建前論を展開すれば、国民を説得できるという読みだ。
安倍首相がリスク承知で対ロ融和路線に舵を切る先には、北方領土問題の歴史的解決を演出することで、超長期政権樹立への足場を固めたい思惑がある。
日ロ首脳会談は、日本固有の領土である国後、択捉が置き去りになる危険を内包している。
■鈴木宗男との6度の会談
「択捉、国後は難しいよ。ロシアの立場に照らせば、この二島は軍事上の要衝だ。『日本に引き渡す』と言うはずがないだろう。原則論にこだわれば、進む交渉も進まなくなる」
安倍の厚い信任を得ている日本政府高官は、9月2日にロシア極東ウラジオストクで行われた日ロ首脳会談の直後、周囲にこう漏らした。
異変は表面化しつつある。
「領土を断固守り抜く」と繰り返す安倍は昨年から、かつて二島先行返還論を提唱してメディアから「国土を切り売りするのか」と叩かれた鈴木宗男元衆院議員と6回にわたり会談を重ねてきた。
ウラジオストク入りを目前に控えた8月末にも、鈴木を官邸に招き、北方領土交渉で助言を受けている。
鈴木は会談後、記者団に「総理は(北方領土交渉への)強い情熱に満ちたお話をされていた」と持ち上げ、複数の知人に「総理はそれ(二島先行返還)しか解決方法はないと分かっている」と漏らした。
鈴木が「段階的解決論」と呼ぶ二島先行返還論に安倍が同意したことを表す発言は、確認されていない。
だが安倍が鈴木と官邸で堂々と顔を合わせ、日ロ関係について意見交換した事実そのものが、対ロ外交を混乱させたとして鈴木を忌み嫌う外務省と、四島全島返還を「譲れない一線」と位置付ける保守層への牽制球なのは間違いない。
(以下省略)
(文中敬称略)
(文藝春秋2016年11月号「赤坂太郎」より)
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