16/06/10 21:26:21.99 CAP_USER9.net
「参院選の前哨戦」といわれた沖縄県議選(5日投開票、定数48)は、米軍普天間飛行場の
辺野古移設反対を掲げる、翁長雄志知事を支持する勢力が24議席から27議席と伸ばし
過半数を獲得した。自民党も1議席増で14議席としたが、翁長派を過半数割れには追い込めなかった。
このため、参院選・沖縄選挙区(改選数1)でも自民党公認、現職の島尻安伊子沖縄北方
担当相には厳しい戦いが予想されている。 自民党沖縄県議は、次のようにいう。
「普天間飛行場がある今年1月の宜野湾市長選は、自民、公明両党が推す現職と、
翁長派が推す候補の一騎打ちとなった。結果、現職が約6000票の大差をつけて圧勝した。
島尻氏の3度目の当選を目指す自公は勢いづき、翁長派は大きなダメージを受けた」
翁長派は、島尻氏の対抗馬選びに苦悩し、元宜野湾市長の伊波洋一氏が選ばれた。
自民党県議は次のようにいう。
「伊波氏の名前は浮かんでは消え、消えては浮かんだ。伊波氏が宜野湾市長選で、
敗北候補の選対本部長だった責任論も影響した。最後に決まったのは、知事選に出馬経験も
あって知名度があることと、時間切れだ。つまり、伊波氏が決まる3月ごろまでは島尻氏が優位だった」
この情勢が激変したのは、沖縄に駐留する米軍兵士らの不祥事だ。
那覇市議は「20歳の女性会社員が5月、無残な遺体で発見され、死体遺棄の疑いで元米海兵隊員が
逮捕された。伊勢志摩サミットのため来日中だったオバマ米大統領が謝罪する問題となった。
米軍への怒りは辺野古移設や自民党政権への怒りにつながる。これで風向きが変わった」という。
さらに、県議選の投開票日、米軍嘉手納基地に所属する女性の海軍2等兵曹が事故を起こし、
酒酔い運転容疑で現行犯逮捕された。女性遺棄事件を受けて、沖縄の米軍は基地や自宅以外での
飲酒を禁止する綱紀粛正策を実施中だっただけに、県民の怒りが増幅している。
中国が尖閣諸島の強奪を狙って、連日のように周辺海域に公船を侵入させているが、沖縄メディアは
あまり、安全保障における米軍基地の重要性などは報じない。
島尻氏はこの逆風のまま選挙戦に突入するのか、それとも自民党本部からのテコ入れも含め、
有権者にアピールして議席を死守できるのか。
同出身で、自民党の比例代表候補として出馬するダンスボーカルグループ「SPEED」の歌手、
今井絵理子氏の応援など、沖縄の選挙戦が注目される。
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