16/06/10 21:21:35.84 CAP_USER9.net
生活の党の小沢一郎代表のおひざ元、岩手選挙区(改選数1)は「小沢王国」と呼ばれてきたが、
永田町での影響力低下に合わせて、かなりガタがきている。2013年の前回参院選では、無所属の
平野達男元復興相にトリプルスコア近い大差をつけられて、公認候補が3位で落選した。
背水の陣となる今回は、生活の党の主浜了副代表を、民進党と共産党、社民党との野党統一候補
として出馬させる準備を進めていた。だが、主浜氏は4月末、「家族の介護」を理由に突然、引退表明した。
小沢氏は急きょ、自らの元秘書で、岩手県の達増拓也知事の秘書も務めた元県議の木戸口英司氏を野党統一候補に担ごうとした。
「民進党は当初、畑浩治元衆院議員の擁立にこだわったが、最後は畑氏を次期衆院選で岩手2区の
統一候補とすることで折り合った。共産党は出馬予定だった吉田恭子氏を比例代表に回した。ようやく、
木戸口氏の一本化で動きだし、小沢氏は議席獲得に自信を深めている」(盛岡市議)
確かに、生活の党は前回参院選で大敗したが、民主、共産両党の得票数を合計すると19万9624票で、
次点だった元慶応大ラグビー部監督で自民党の田中真一氏の16万1499票は超える。
ただ、前回圧勝した平野氏は24万3368票を獲得しており、今回2度目の挑戦となる自民党の田中氏の支援に回る。
地元県議は「平野氏は、東日本大震災後の、小沢氏の『被災地軽視』と指摘された言動に強い不信感を持っており、
かなり力を入れて田中氏を応援するとみられている。24万票がすべて田中氏に行くとは考えられないが、
平野氏の燃え方次第で勝敗が左右することも十分あり得る」と語る。
田中氏は前回選挙で、岩手県全体に名前も顔も浸透した。昨年秋のラグビー・ワールドカップ(W杯)で
日本代表が大活躍した追い風もある。相手も新人だけに、議席獲得の最大のチャンスとみている。
前回参院選では、安倍晋三首相が選挙区入りするなど力が入ったが、今回も5月末、石破茂地方創生
担当相が入るなど、前哨戦はヒートアップしている。 (ジャーナリスト・田村建雄)
【岩手選挙区、主な立候補予定者】(1)
▼田中 真一49 自新
石川 幹子51 幸新
△木戸口英司52 無新
※△は「やや優勢」、▼は「やや劣勢」(夕刊フジ分析)。
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