14/05/13 11:07:08.21 UI2W9x/d
>>484
「あの頃はフリードリヒがいた」だね。自分も気になって図書館で借りて読んでみたけど
ラストのあまりの胸糞悪さに読んだのを内心後悔した覚えがある。教科書に載ってた部分は
物語の中でもまだマシな(中学生が読んでもそれほどショックを受けずにすむような)部分を
選んであったんだなと。
しかし教科書に載ってる小説って「夏の葬列」とか「山月記」「故郷」みたいな短編は例外として
だいたい毒にも薬にならないような部分、あまり物語的には面白くないようなところが乗ってる
ことが多いよね。魯迅なら「故郷」より「藤野先生」のほうが好きだな。いわゆるドラマに出てくる
熱血教師とは正反対なんだけど、こういうのが本当の先生だと思う。魯迅が日本向けの全集には
必ずこの作品を入れてくれるようにと希望したというのがよくわかる。ラストの1行は日本文学史上に
残る名文句だと思う。