12/08/26 10:06:32.75
Alto向けには複数のOSがあったことを知らないと「MacもWinもAltoのパクリ」の真の意味は見えてこない。
Lisa・MacのGUIのアイデアは、アラン・ケイたちの暫定ダイナブックOS、つまりSmalltalkのGUIを参考にしている。
URLリンク(classes.soe.ucsc.edu)
ジョブズ達は未公開株譲渡の見返りにこのケイ達のOSを見せてもらい、そこから多くを盗んだ。
具体的にはオーバーラップするウインドウ、カット&ペーストやそこに象徴されるメニュー中心でモードレスな操作、
マルチフォント、ドット単位で編集できるペイントソフトなどの技術がこれにあたる。
ファイラでアイコンを使うアイデアだけは例外で、後にXEROXが販売したStarシステムからパクった。
ソース:「Origins of the Apple Human Interface」
URLリンク(www.computerhistory.org)
なお、テスラーやホーン、ケーラー、少し遅れてケイといった暫定ダイナブックOS開発者達が
Appleへ移籍し、ケイ以外はLisaやMacの開発に関与している。
一方、初期のWindowsのGUIのアイデアは、Cedarという、ケイ達のとは別のGUI OSを参考にしている。
URLリンク(squab.no-ip.com)
ソース:「A Tour Through Cedar」
URLリンク(citeseerx.ist.psu.edu)
ゲイツ達もAltoは見たが、ジョブズ達のように秘密のデモまでは見せてもらえていない。
CedarはStarには似ていたが、ケイ達のOSとは見た目も使い勝手も仕組みも全て異なる。
この開発に関わってGUIを研究していたスコット・マクレガーがMSに移籍してWindows 1.0を担当した。
ただできあがったWindows 1.0はCedarには似ていたがMac程使いよくなかったので彼はクビになってしまった。
これらのGUIベースOSの他に、Altoでは様々なスタンドアローンのGUIアプリも多数構築されていて
有名なのがチャールズ・シモニーの世界初のWYSIWYGタイプのワープロであるBravo。
シモニーはMSに移籍してワードやエクセルを担当した。
ランプソンはSmalltalk以外のAlto全般に関わっていた人物。サッカーはAlto作製者で、ランプソンと
共にMSへ移籍してTablet PCの開発に関わっている。