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入試改革「教育変える突破口に」
―下村博文文科相に聞く―【聞き手・三木陽介、福田隆】
●一発勝負やめる
―6年前の初めての外注実態調査の時は、文科省が大学に外注自粛の通知を出したが、今回はどうか。
◆結果的に大学の教育力が低下していくことにならないように、注意喚起していきたい。
これまでの入試は学力一辺倒の一発勝負、1点差勝負の試験で、学力だけの評価だった。そこを変えたいと思っている。
今、政府の教育再生実行会議で議論してもらっているが、1次試験の学力試験では結果を得点ランク別に示し、東京大であれば、例えば1000点満点の850点以上なら全員OKとする。
2次試験以降は面接や小論文で、リーダーシップや想像力、ボランティア活動力など、ペーパーテストで判断できない能力を判断して、最終的に合否を決めるようにしたい。
―各大学が実施する2次試験では、従来のようなペーパーテストはやめるということか。
◆暗記中心のペーパーテストを2回もしないでも済むように考えたい。賛否両論あると思うが、学力だけの1点差で勝ったことにどんな意味があるのか。
運もツキも相当ある。それが人生における運になるかというと、別の話だ。
大学に合格したこと自体は運が良かったのかもしれないが、その判断基準が社会の中で必要な能力といえるのか。
テクニック的な部分だけではなく、そもそも入試の役割、大学の役目は何なのか、社会で本当に有為な人材づくりにつながっていくのか、
ということの連動性の中で、入試のあり方を考えていくべきだ。
毎日新聞 くらしナビ学ぶ 10月21日(月)朝刊
(私大入試外注問題等の箇所は省略しました。)
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