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[2] ピーターの法則からの2つのレッスン
感心したり笑ったりしてばかりいても前向きな解決にはならないので、「それではどうしたら良いのか」
という観点から、組織側と個人側の二つのレベルに分けて考えてみます。
教訓その1(組織編)は、「本当に次のレベルの仕事ができる能力をつけるまでは安易に昇進させないほうが
組織にとって安全である」というもの。
功績や貢献のあるひとには何らかの形で報いる必要がありますが、「論功行賞」については昇給で行い、
昇進はちょっと待つということです。「功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ」
という格言があります。「功績があるひとにはコンペンセーション(給与・賞与)で報い、人徳がある人間には
ポジション(役職とそれに伴う権限)で報いなさい」という意味ですが、それを実践することとも考えられます。
教訓その2(個人編)は、「今より上の立場の仕事に対してそれほど自信がない場合は安易な上昇志向を
持たないほうが個人にとって安全である」となります。
「有能でいられるためには、敢えて『無能となるレベルのちょっと手前』で踏みとどまろう」
と言い換えることも可能です。ピーターの法則を逆手に取った個人のキャリア戦略。しかし、この考え方を
拡大解釈すると「一度も昇進しないことが一番有能さを発揮できる」という妙な話になってしまいますから、
この教訓も留意しておく程度で十分でしょう。