14/09/14 00:25:17.43
「嘘だッ!!」女声の叫ぶ声が局内に響く。五里が小太りな男の胸倉を掴み怒鳴っているのだった。
「亜門鋼太朗が死ぬものか…!!」「ちゃんと確認したのか!?」「アイツは歴戦の捜査官だぞ」
CCG職員「しかしこれは公式の…」五里「デタラメをォ…!!」
「美郷」暁が五里の肩を叩く。隣には法寺が沈痛な面持ちで立っている。
暁「戦いであれば当然死者も出る」「局内で取り乱すな」
五里「真戸アキラ…」五里は歯軋りをして暁に問いかける
「貴様なぜそう冷静で居られるんだ!!」「わた…私はッ…」
「憧れていた…亜門鋼太朗…」「憧れていたぞッ…」
五里は涙を流し叫び、暁の両肩を掴んで問いかける。
五里「取り乱してなにが悪いッ!!」「お前は哀しくないのか!!」
五里「滝澤二等だって!!」「お前はアカデミーの同期だろう!」
法寺「…」法寺が眉を顰めて俯いた。
五里「級友とパートナーを失ったんだろう!!」
五里「仲間が二人も…!!」「もっとお前は…!」
暁「美郷」「勘弁してくれないか…」
五里の言葉を遮った暁は泣いていた。五里「…」
暁「…好きだったよ」「滝澤も亜門上等も…」
殉職者リストの貼られた掲示板の前で崩れ落ちる女とそれを慰める男、呆然と立ち尽くす男が居る。
「間違っている」