09/12/16 00:14:14
数年前のこと、あるジャンルで知り合った年上の絵描き、Aさん。
キャリアも長く、とても綺麗な絵を描く人で、周りからも
神扱いされていたが、自分には気さくな良い人で、仲良くして貰っていた。
ただ、Aさんは仕事が忙しいからか本を出すのに時間の掛かる人で、
イベント合わせの新刊を何度も落とす人だった。
互いにいくつかジャンルを移動して、同じ時も違う時もあり、
同ジャンルの時には一人参加同士なので隣接配置にすることは
あったが、合同誌などは作っていなかった。
ある時、私が違う同人仲間とアンソロを主催することになり、
記念アンソロ的なものだったので、Aさんにもお願いしてみたら
寄稿して貰えることになった。
他の寄稿者と同じ締切を伝えたが、その締切よりも幾分余裕を
持っていた印刷所の締切も、雑談のついでのような感じで
知らせていた。それが良くなかった。
結果として、Aさんは激しく締切を破った。最終的に印刷所への
入稿日まで引き延ばされ、それも印刷所が呈示する最終締切
よりは数日前だったはずの予定入稿日に受け渡しするはずが、
待ち合わせの場所に来てから「実は出来ていない」でその日は
表紙入稿だけになってしまい、後日ギリギリの締切に入稿する
ことになってしまった。
Aさんは入稿日に待ち合わせした時点でもまだ最後まで
出来ていなくて、印刷所内でも受付時間ギリギリまで仕上げ作業をしていた。