10/01/26 12:46:16
もう20年近く前。
初めて同人出して浮かれてたリアだった自分の元へ届いた手紙。
「小説読みました。私の絵で良ければ挿絵描きますよ」という内容で
コピー10部をやっと売るようなナノピコサークルだった自分にはありがたい申し出だったが、
同封されていた絵は、バキバキに骨折した躯体で顔がエンピツみたいに細く
人間なのかどうなのかも分からないレベルのもの。
曲りなりにも文章書いていたくせに、きちんとしたお断りの文章を書くこともできず放置。
その後「お返事いただけないということは、お気に召していただけなかったんですね」
という悲しそうな一通が来たけれどこれもスルーしてしまった。
時を越えて、オフで3ケタはけるぐらいのピコサークルになり、
「ありがたいお申し出ですが、今絵師さんは募集してないんです」というような
当たり障りのない文章も書けるようになった今、イベント会場であの絵を見かけた。
20年たっても忘れることのできないイラスト。そのままだった。
申し訳ないという気持ちと、20年そのままの画力(決してアート的に崩したとかではない)
にびっくりする気持ちがごっちゃになって、そっと会場を後にした。
何かいろいろ申し訳なくて引っかかってる。