11/09/24 03:46:49.30
>>763
ニホンオオカミがもし存在していれば、シカの増殖率に影響を与えるだろうことは推測されるけど
現在、日本の各地で問題になっているシカによる被食被害を軽減できるかどうか、は不明
そもそも、シカは山の生き物ではなく、平野に近い所で生活していた
江戸時代くらいから、急激に平野部が開拓されるようになって、シカさんは山の方へ追いやられた
明治にニホンオオカミが絶滅したけど、山林はどんどん伐採され、シカの生息地域はごく僅かとなり
戦前戦後はかなり個体数が減少していた
戦後の拡大造林によって、エサが供給されるようになって、シカさんの棲息域が少し増えてきた
それでもまだ林業は盛んで、狩猟圧もあり山に人間も入っていたので、ニホンオオカミ不在でも
じわじわとしか個体数を増やすことができなかった
外材利用が主となり、山が放置されると、シカさん達は棲息域を広げはじめた
かつてのように狩猟圧もなく、山も放置されているので、増殖率を抑えるものがなかった
日本人が山を見ることをしばらく忘れていて、気付いてみたら手の打ちようがない程シカさんだらけになってしまった
かつてのように奥山だけでなく、里山や農耕地まで棲息域を広げてしまった
もし、外来オオカミを導入したとしても、今いるシカさんを激減させる程の捕食圧はないと考えられている
里山や農耕地のシカまで追い払うまでのオオカミを導入するわけにもいかず
遠回りかもしれないけど、森林の整備(国産材の利用)・人間による確実な狩猟圧(オオカミはシカだけを捕食するわけではないので)
シカ害の酷い所は、ゾーニングでシカ害から守る場所だけを柵などで守るのが確実
問題はまだまだあるけど、専用スレあるんでそっちで