11/04/28 22:37:03.64 0
>>430
おそらくは。
ところで南北戦争は1861~65年だが、この内戦のおかげで東北ブラジル、
アグレステ地方の綿作者は綿ブームに沸きかえった。
また、砂糖の景気も良く、ゾナ・ダ・マッタ地方の製糖業者も儲けに入っていた。
だが、これは東北ブラジルに咲いた最後のあだ花だった。
南北戦争が終わり、アメリカ南部の綿作が回復してくると、アグレステの
綿は大きな打撃を受ける。
綿に次いで、砂糖景気も急速に翳っていった。1872年にはヨーロッパで
甜菜糖が出現するし、砂糖キビもジャワやフィリピンなど東南アジア産が
新たに市場に参入してくる。ブラジルの製糖業は人力、畜力に頼る旧式の
設備が多いから、産業革命による技術革新で作り出される新鋭設備や機械に
太刀打ちできない。このときに東北ブラジルの多くの製糖業者が破産し失業者も増えた。