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青い魚が瑠璃色の矢のように、ここかしこに泳ぎ回り、
黄金のひれをした眩しいばかりのエメラルドの魚が、
アラビア物語に登場する青い鳥のように闖入者の手をすり抜ける。
はるか眼下の海底には、時おり、褐色の大魚が悠然と姿を見せ、小魚を待ち伏せる。
海水は人の目を欺くばかりに透明で、水深も定かではない。
ある時は、山登りの途中、山腹の木陰で憩い、夢かと思い、
ある時は、二つの峰の狭間で中空に身を浮かせ、うつつかと思う。
詩人の魂の糧となる七つの海の不思議な話の中でも、
那覇の珊瑚礁は比類のない美しさだ。
ベイヤード・テイラー(1853年)
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