11/04/15 19:32:34.34
太平洋フェリーの“きそ”が11日、仙台港に入港した。名古屋港からの便が仙台港に入るのは東日本大震災後初めて。当面、貨物対象だけの運航だ。旅客も含めた通常運航を行うには、オンラインシステムに対応できるよう
通信状態が回復することがカギになっている。
同社の航路は名古屋／仙台／苫小牧間。震災後、名古屋／苫小牧に続き、仙台／苫小牧を再開し、今回は名古屋／仙台を再開した。しかし仙台港の港湾施設が損壊しているため、貨物車両のみ対象で旅客は受付けていない。
旅客再開で必要なのがボーディングブリッジとオンラインシステムだ。
車両が乗降するランプから乗客を徒歩で乗下船させることはできないため、ボーディングブリッジは必要。それは今月末にも復旧の見込みが出てきている。だがオンラインシステムの復旧には、かなり時間がかかると見ている。
旅客の支払いは現金だけでなくクレジットカード精算もあり、オンラインシステムの回復は必須。現在、ＮＴＴドコモのフォーマ基地局の通信施設を利用しているが、周囲の基地局は壊滅。基地局同士が遠いため、
港周辺で多くの携帯電話が使用されると、通信速度も遅くなり対応できていない状態だ。光ケーブル回線といったインフラの復旧はもっと先になる見込みのため、安定した通信環境の回復が通常運航再開のカギを握っている。
（日刊ＣＡＲＧＯ）