10/11/11 22:35:36
>>891
精神分裂病に特有なのは幻覚と妄想です。
幻覚は実際に起こっていない事柄を知覚すること、妄想は実際には有り得ない誤った観念が
心に浮かぶことです。
幻覚では主に幻聴が起こり、誰かが自分の悪口を言う声が聞こえたり、自分の考えることが
外部からの声として聞こえたり(朗想化声)します。
妄想は多種多様で、周囲の出来事や人の言動がすべて自分と関係がある(注察妄想)、
いつも人に監視されている(追跡妄想)、自分の考えが周囲に分かってしまう(老想伝播)などと
いったものがあり、いずれも強い不安を伴います。
また、自分の行動が他人に操られている感じ(作為体験)や、他人の考えが吹き込まれる
感じ(思考吹入)を持つことや、周囲からは見えないものを相手にしていることから、端からは
突飛に見える行動に出たりすることもあります。
さらに、一切の自発性を失ってしまう昏迷状態から突然興奮状態になったりもします。