11/04/16 13:25:51.77
主婦年金廃止しサラリーマン年金に吸収 民主原案
URLリンク(www.asahi.com)
税と社会保障の一体改革で焦点となる年金制度改革について、民主党の原案が
15日わかった。厚生年金と共済年金を一元化してサラリーマン年金を設ける
ことや、専業主婦を対象にした「3号被保険者」の廃止などが柱。マニフェス
トで掲げた案は将来の検討課題に先送りして、現行制度の改革に手をつける。
近く民主党案として取りまとめ、今月下旬に再開する税と社会保障の一体改
革の集中検討会議(議長・菅直人首相)に提出する。厚生労働省は、この民主
党案について財政的な裏付け作業を進める方針だ。
原案では、当面手がける改革を「第1段階」と位置づける。3号被保険者の
制度は、専業主婦に保険料の負担がないことが問題化。そこで、専業主婦がい
るサラリーマン世帯については、夫の所得の半分を夫婦それぞれの所得とみな
し、それに対応する保険料を2人がそれぞれ払うことにする。実質的には夫が
2人分を払うことになるが、負担を明確にする狙いがある。
厚生年金と共済年金に制度が分かれている会社員と公務員らは、サラリーマ
ン年金に一元化。3号被保険者も、サラリーマン年金に吸収される。現在は厚
生年金の対象外のパート労働者ら非正規社員は、サラリーマン年金に加入でき
るようにする。年金が少ない人向けには、基礎年金(満額で月約6万6千円)
に上乗せする年金などを導入する。
現行制度には、現役世代の人口割合が減ることにあわせて年金額を削減する
仕組みがあるが、物価水準が低迷するデフレ経済下では実施されない。このま
までは年金財政の悪化が進むため、デフレでも削減できるよう改める。ただ、
老後の基礎的な生活費となる基礎年金には適用しない。