10/11/13 18:05:40 wqpWXrJg
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この断面図によれば、赤経赤緯ともに軸受は深溝玉とテーパーローラーの組み合わせになってる。
軸に中空のアルミ合金を採用したのが特徴だ。軸受ハウジングも当然アルミ合金で作ってる。軽いからね。
軽さを追求して普通とは少々違うことをやってたんでした。違うことをする時にはたっぷり考えないと。
線膨張係数は、鋼10-12に対してアルミ23ということで、アルミ合金の方が熱による変形は大きくなる。
徐々に冷却される環境だと、内部の温度分布と、軸とハウジングの熱変形はどーなるのかなあ?
極軸望遠鏡の前後キャップがない状態だと中の方が先に冷えますかね? そーなると先に縮んで重くなる。
軸受を予圧して組んでるとすれば、この組み合わせでは温度変化に敏感になってしまいますね。
テーパーローラー軸受を採用して予圧しないというのは考えにくいことですから予圧はしてるでしょう。
軸受間距離がかなり離れてますから片方をスラストが掛からない物にしてれば全然大丈夫でした、
例えば、静止点近くをテーパーローラーの予圧組軸受にしてもう片方を精度の良いローラーにすれば理想的。
軸受のコストは上がるるけど、低温環境で軸の回転トルクが上がる危険を犯すよりはマシだろう。
あるいはバネを入れて定圧予圧にしておくって対策もありえた。こっちの方がコスト上昇は少ない。
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販売価格百万円では、低コストにせざるを得ないって事情があったのでしょう。なんだか設計者かわいそう。