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インド 洪水のパキスタンに義援金 直後にダム放流
8月27日1時38分配信 毎日新聞【ニューデリー栗田慎一】
インドが、大洪水に見舞われたパキスタンに救援金500万ドル(約4億2500万円)の供与を表明し、パキスタン外相が受け入れを表明した直後、インドがパキスタンへ流れる河川の大規模ダムを放流。
パキスタン側で「通報義務を怠った放流で、義援金と引き換えに洪水被害を悪化させた」と報じられ、騒動に発展している。
パキスタンの保守系英字紙ネーションは23日、「インドの不誠実な意図」と題する社説を掲載。
「(インドは)500万ドルの見返りにパキスタン政府に通報することなくダムを放流した」と批判。
パキスタン側で多くの住民が避難を強いられたと指摘し、米訪問中の20日に救援金受け入れを表明したクレシ外相を「現実を知らない」とこき下ろした。
一方、インド西部パンジャブ州当局者は取材にサトゥルジ川にあるダムの放流を認め、「決壊の危険が高まったため21日から放流を開始した」と明らかにした。
放流量は25日までに計約6800万立方メートルに達し、かんがい運河を通じてラビ川にも流入。
これら下流域のインド領内でも「13の村で洪水被害が起きた」と語った。
パキスタンを流れる大規模河川のほとんどがインドから流入しているため、両国は60年、河川ごとに取水権などを取り決めた「インダス水条約」を締結している。
今回放流されたサトゥルジ川はインドに取水権がある。
しかし、大雨でダム決壊の恐れなどが高まって放流が必要になった場合、インドはパキスタンに24時間前に通報するよう規定している。
これに対し、インド外務省広報担当者は取材に「(外務省として)放流の事実は把握していない」述べた。
パキスタン外務省は「(義援金の)受け取りの最終決定はまだ」としており、義援金と放流を巡る問題は両国関係を一層こじれさせる恐れがある。
義援金は13日、インド政府が支給を表明し、20日にパキスタン外相が受諾を表明した。印パ関係の改善を狙ったケリー米上院議員の働きかけがあったとされている。