10/11/21 08:27:44
>>615
この場合、ヤンのつれてくる兵力が不明だから、ミュラーが罠をつくれないということはありえない。
なぜならイゼルローン要塞がガイエスブルク要塞、帝国艦隊に攻撃を受けてからかなりの時間がたっており、
またミュラーはヤンを高く評価して警戒している記述があるので、
ヤンが裸同然でイゼルローンに帰ってくるという予想をして罠をはっていたという可能性はきわめて小さいからです。
ですからミュラーのはった哨戒網、そして罠は、
ヤンが相当数(下手をすれば首都の第一艦隊など、一個艦隊規模)の兵力をつれてくると想定して作られていると考えるのが妥当であり、
結果的に予想よりも大幅にヤンのつれてくる兵力が少なく、しかも最大でも2000隻の小艦隊を集めた混成艦隊だったため、
ヤンの捕縛される可能性を押し上げた原因と考えることもできます。
さらに、ヤンの考案したイゼルローン救出のための作戦構想が、
「帝国軍に気づかれることなく後背から急襲しイゼルローンを解放する」というものではなく、
「帝国軍に『自分たち増援部隊の姿を気づかせる』ことで敵の行動を予測しイゼルローン艦隊と連係して倒す」、というものであるため、
ミュラーの哨戒と罠を同時に作るような作戦とは極めて相性が悪く、
ミュラーの罠の成功率が上がった可能性が高いと思われます。