10/11/19 21:50:53
原作の記述からミュラーがヤン・ウェンリーを捕らえるために行った作戦は、
ミュラーの台詞
「索敵と警戒の網を回廊全体にはりめぐらせる」とあり、
『索敵能力のかぎりをつくし、幾重にも罠をめぐらして、
捕捉するしようというものであり、その配置はよく考えられたものだった」とある。
そしてケンプの命令で作戦を中止したときの説明では、
「ヤン・ウェンリーを捕らえるため、いったん準備された罠はとりはらわれた」
「後に帝国の戦史家がそれを非難し、ロイエンタール、ミッターマイヤーであったら、
初志を貫徹してヤンを捕らえるのに成功していたであろう。」
とある。
この文章をみると、単なる哨戒活動ではなく、
ヤン・ウェンリーを捕らえるための罠が用意され、それが幾重にもはりめぐらされ、
それがよく考えられた配置であったこと。
またそれが、後の帝国の戦史家がヤンを捕らえることに成功しただろうと言うほど完成度の高いものだったこと。
この二点がわかると思います。
罠の詳細が書かれていないのではっきりしないけど、
史実が有利に進んだというレベルではなく、
未然にヤンを排除できたという評価が戦史家の研究で明らかになっている。
この先はどんな罠があったのか?だがそれは書かれていなく、
これを否定するには原作に書かれた帝国の戦史家が間違っているという解釈をするしかない。