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理論一辺倒の危険性
多くの専門家(医師・薬剤師など)は、うつ病はセロトニン欠乏により発生するとしているが。
その真偽はとにかく、その考えだけに捕われるのは危険。
日本評論社『うつ病の真実』野村総一郎→
これはモノアミンにこだわることをいったんやめないと、本当に新しい薬は作れないのではないかと思われる。
つまり、抗うつ薬の開発というのは、創業者が偉大すぎてそのブランドイメージに引きずられ、新しい発想が出てこない大企業のような問題点をかかえているわけである。
別の喩え話で言えば、馬車がものすごく移動手段として優れているので、人類究極の乗り物は馬車だ、と信じこんでしまい、馬の改良ばかりに力を注いでいるような状況に似ている。
これでは自動車というまったく発想の異なる乗り物は発明できないであろう。
(中略)これまでの抗うつ薬開発の歴史をみて、もう一つ感じることは、これまでは「『うつ病』を一括して治すための薬を作る」という発想だけで進んできたことである。
しかし、これまでみてきたように、うつ病と一言で言っても実にさまざまなものがある。おそらく、これまでの抗うつ薬は「すべてのタイプのうつ病の最大公約数に一応効く」という薬ではなかったか。
そこに限界があったかもしれない。今後は、うつ病の歴史をじっくり勉強して、「個々のうつ病に個々に効く」という薬を作るべきであろう。