11/02/26 00:28:10.58
>>187
「測定を行った後には、その測定値に応じた固有空間に状態ベクトルが射影されたとして計算すると、
引き続いての測定に関しても正しい予測を与えることができる」
というのは確かに量子力学の一部。
計算上はこのような「射影」をどの段階でとるかには任意性がある(先送りにする分には問題ない(観測器も量子系として扱えばよい))が、
それによって測定値に対する理論的予言は測定精度内で変化しないので理論としては問題ない。
その射影に関して、以下のように考えるのがコペンハーゲン解釈。
「その、測定に伴う射影は、実際にある時点で起こっている物理的過程である」
この場合は、その「状態の収縮」が起こるのがどの時点かが問題となる。
(ただしそれは上述のように検証不能)
物理理論は測定によりどのような値が得られるかを予言するものであり、
その点については量子力学はコペンハーゲン解釈なしにちゃんと定量的な予言を行える。
つまり量子力学はコペンハーゲン解釈なしに完結している。
コペンハーゲン解釈は確かに批判も少なくないかもしれないが、だからといって量子力学の定量的予測に傷がつくわけでは全くない。