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研究は、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(CREST)の「二酸化炭素排出
抑制に資する革新的技術の創出」研究領域で実施されている。研究グループには京都大学や日
本原子力研究開発機構、基礎生物学研究所などが名を連ねる。
バイオ燃料がとれる大豆と、バイオプラスチックの原料となるユーカリで、飛躍的な増産技術を
確立するのが目標だが、グルタチオンが有効なのはバイオマス生産だけではない。「様々な植物、
作物に共通して働くので、食糧問題の解決にも役立つ」(小川氏)という。
グルタチオンを肥料のように使って収穫を上げる新たな農法の実用化は近い。発酵法によって
作られるグルタチオンは「肥料と同等かそれ以下の値段で供給できる」(小川氏)。分解しやすい
ため土壌残留の問題もないという。
研究グループは、グルタチオンの働くメカニズムを詳しく解明した上で、品種改良や遺伝子組み
換え技術によって、光合成能力を飛躍的に高めた「スーパー作物」を作り出すことも視野に入れ
ている。
URLリンク(www.nikkei.com)