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リビア首都近郊を政権側包囲 第３の都市でも虐殺懸念
2011年2月28日 15時03分【カイロ共同】
リビアの首都トリポリ西方約５０キロのザウィヤを制圧した反体制派のメンバーは２７日、ロイター通信に対し、
最高指導者カダフィ大佐が率いる政権の指揮下にある軍部隊約２千人がザウィヤを包囲していると説明、
「間もなく攻撃が始まるだろう」と語った。
中東の衛星テレビ、アルジャジーラなどによると、
政権側は反体制派に掌握された同国第３の都市ミスラタに陸路と空路で部隊を派遣。
トリポリの複数の地区を反体制派が制圧したとの報道もあり、危機感を抱いた政権側は反転攻勢の構えを強めている。
公安書記（公安相）を辞任したオベイディ氏は、政権側が断固としてミスラタを奪還する意志を見せたことについて「大規模な虐殺を懸念している」と述べた。
ミスラタは首都トリポリの東約２００キロにあり、人口は約５０万人。
オベイディ氏は２７日夜、政権側の戦車と武装した車両がミスラタに向かっていると述べた。
アルジャジーラによると、リビア内陸部からも兵士らがミスラタに空路で派遣されたという。
反体制派は２４日、政権側からミスラタを奪取したが、２５日には政権側の戦車部隊が反撃に出た。
２日間の戦闘で数十人が死亡したとみられる。